7月も中旬になりますが、私は相変わらず武漢に滞在中です。やはり中国三大熱釜戸の評判通り暑いです。でも先週上海の来訪者の曰く、上海の方が暑いと云ってました。8月の北京オリンピック。屋外競技の選手、本当にこの暑さで大丈夫なのか?気になります。
こちらのTV放送、四川省地震の報道は一段落。今はまたオリンピックの話題に戻りつつあります。ただ開催都市の北京はともかく、そこから遠い武漢になると聖火リレーが通過した日にはそれなりに盛り上がりを見せたようですが、TVでXX選手がオリンピック出場選手に選ばれた。。。等と云うニュースにも気づきませんし、むしろオリンピックに関しては武漢よりも日本の方が騒いでいるんじゃないかと思います。中国はオリンピックに選手が参加することに意義があるのでは無く、メダルをとって初めて評価になるのかもしれません。
オリンピックと関わりありませんが、今回は偽物商品の話を少しさせてください。先日、出張で現地スタッフと上海に行きました。目的の場所に早めに到着してしまったので、市内一の繁華街、南京東路に近いコーヒー店で時間をつぶすことにしました。同行者が近くの煙草店で煙草を買おうとしたので、私は冗談にマイルドセブンはあるか?と店の叔母さんに聞いたら、「ある!」と云うのです。彼女は「ちょっと待って!」と店の奥に行って、何やら一箱持ってきました。手にしてみると箱のデザインはマジにマイルドセブンです。
箱に日本語表記は無く全て英語表記。強さを示す数字はありませんが、JTマークは入ってます。値段を聞くと10元(150円ぐらい?)安い?。半信半疑で買って彼に手渡し、コーヒー店で開けてみました。包装そのものは全く問題無く、きちんと煙草は綺麗に20本収まっています。でも、鼻を近づけて煙草の臭いを嗅ぐと、かなり臭い(質の悪い煙草の臭い)のです。私もその昔は喫煙者だったので煙草の香りは分かります。とにかく、彼は一本を取り出して吸ってみたのです。その最初の感想は「不味い!」でした。その灰を見ても何か燃え方が違う感じです。4〜5口吸ったところで彼はギブアップ。
「頭が痛くなりそう」と云うのです。これ「偽物マイルドセブンなんですね〜」。良く考えれば成田空港での免税扱いのマイルドセブン10箱は2000円。一箱200円。中国に輸出して中国も税金を加えるでしょうから日本の免税品価格より安くなる訳はありません。中国煙草の一箱も20元(300円)はしますから、それより安くなる訳はない。これは「騙された!」です。
まあ、10元のことですから、このマイルドセブンはその場で捨ててしまいました。(今考えるとキープしておいた方が価値があったかもしれません?)一度日本のTVで観たことがある北朝鮮製なのか?中国製なのか?定かではありませんが、煙草まで??と云う感じでした。
私が仕事をしている武漢の会社で働く現地メンバーの持つ時計はちょっとしたブランド物のオンパレードです。多分、日本の市場価格は30万円から100万円する優れたデザインのものばかりです。でも皆、ほとんどは偽物です。偽物と始めから分かって買っているので、騙されている訳ではありません。ちょっとした町なら偽物(コピーと称してます。本物はオリジナルです)を扱う店は街中で直ぐに見つかります。
巨大都市深せんのように駅前の大きな商業ビルの小店舗の大半はこの種の店と云うところもあり、コピー商品の修理を専門に請け負う店もあります。いや店と云うか?通路で靴磨き同様に店開きしてます。当局の取り締まりもあるので店頭にコピー商品を並べていることは無く、ショーケースにはコピー商品で無いバッグや時計が並べてあります。無論、店頭に並べた商品も売っていますが、コピー商品を求める客には分厚い立派なカラーのカタログが渡されます。そこにはカタログ販売同様にブランド商品の写真が並び、客はそこからお目当ての商品を選ぶ訳です。
商品は何処に?と云うと、以前は店員が椅子代わりに利用している大きな木箱の中が多かったのですが、最近は客がカタログから商品を選ぶと、店員の一人が近くにある倉庫から持ってきます。客はその持ち込まれた中から気にいったものを最終的に選び、後は値段交渉と云う訳です。
コピー商品でも安物はメッキの色違いとか仕上がり具合が悪く、直ぐに偽物と分かってしまうのですが、S級と呼ばれるコピー品になると出来も良く、素人目には判断がつきません。時計などは外観だけで無く、機械式時計でも性能として、そこそこの精度があり、おもちゃでは無く十分に実用になるのです。私は機械式時計の内部のムーブメント等は中国内の偽物工場で作っているのではなく案外海外の時計メーカーが輸出しているんじゃないか?と想像してます。
ほぼ使い捨てですが、私も悪いと思いながら買って観るのが映画、TVドラマのDVDです。中国滞在時、休日の時間つぶしに極めて有効です。日本の映画やTVドラマも良く揃っています。映画はDVD化されるとほぼ同時ぐらいに発売。連続もののTVドラマは日本で番組が終了してから3ケ月ほど経つと店頭に並ぶようになります。中国語の字幕は出ますが、音声はオリジナルの日本語です。
連続もののTVドラマには、再生中にコマーシャルが入っていたり、放送時の臨時ニュース(お天気の警報注意報とか、地方の選挙結果等の字幕)が入ってますから、多分、日本で放送時に全てビデオ録画して中国に送り、字幕を入れてDVD化しているのですね。その値段は驚く無かれ、映画一本のDVDが7元(100円ちょっとでしょうか?)、TVの連続ドラマ物は
DVD枚数が5〜6枚になりますからセットの箱入りで30〜40元の値段です。日本で買うと2〜3万円の値段でしょう。
全く品質が同じか?と云うとそうでは無く、記録時のデーター圧縮率が高すぎて画質が悪いとか、DVDの材質の出来が悪いのか?再生中に画像が飛んでしまうようなことももありますが、概ね家で暇つぶしに観る分には支障はありません。
評判作の映画などは封切り映画を映画館で録画してDVD化した等と云うものもあり、映画の封切りとコピーDVDの発売時期はほぼ一緒のケースもあります。そういうDVDには観客の頭が時々映っている等と云うこっけいなものもありますし、音も映画館内での録画ですから、イマイチで、観客の声が入っていることもあります。
しかし、この日本の映画やTVドラマも日本人客を対象に作っている訳では無く、中国人のお客が購買の中心です。ですから驚くほど日本のTV番組や映画について詳しい中国人が結構身近にいます。
コピー商品のことを書きましたが、コピー商品を日本や米国に持ち込むと、個人利用とは云え違法です。上海で暮らす私の友人は赴任が終わって帰国の為の引越しを日本の運送会社に依頼したのですが、彼が赴任3年間の間に中国で買ったDVD100本ほどを日本に持ち帰ろうとしたのですが、運送会社から取り扱いを断られたそうです。
中国政府もその撲滅に力を入れているとは云いますが、13億人の需要を支える裏産業の経済規模も途轍もなく大きく、実態はそう簡単なものではないように思います。
それじゃまた。
岩間@武漢