岩間郁夫さん記「米国の中の日本文化(3)」(3月21日)
当地では今週金曜日に地元のアップルコンピュータが従業員の1/3にあたる4 500人を解雇するということで、大きな話題になっています。シリコンバレー 全体が高景気なので、アップルを解雇された人の仕事は容易に見つかるだろうとの観測ですが、誰だって解雇などの対象になりたくは無いですから、やはり問題 です。
我々が米国企業で働いていて、この種の景気の影響による解雇問題が一番 辛いところです。それだけに解雇されたからと言って自分の一生が終わったように落ち込む人はいませんし、解雇された人を白い目で見るような人もいません。
いつもその時彼等がどう反応するのか?を見ていると、それがアメリカ人のバイタリテイーのような気がします。
何せ、金曜日の朝、直属上司から本人に解雇が通告され、その日の午後にはもう来なくて良いと言うことで私物をまとめ、次の2週間分の給与をもらえるだけで 帰宅させられ、よほどの幹部で無い限り、退職金などをもらえるケースはありませんから、いきなり、外に放り出されるようなものです。
私の知り合いには部下の解雇を通知した後、自分の上司に呼ばれ、同じ日に解雇された等という経験を持つ人もいます。
本当に送別会どころの話ではありません。多分、こちらの土曜日の紙面のトップ記事になるでしょう。
昨年までは企業の解雇より、むしろ予算カットから公務員(職員、警官、教員) の方がが真っ先に対象になり、解雇によって学校等は教員数が不足し、選択クラスが維持出来ないとか、市警察官が足りなくなり、郡の保安官が業務を代行したり、隣りの市の警官が応援する等の問題が起こりました。
でも色々の理由から現行の教員数とカリキュラムを維持しようとした学校区(日本の教育委員会と同じ様な組織ですが)が倒産、先生に支払う給与を銀行から借 りられない為に全員の先生を一時解雇、授業が行えない為に高校生には卒業単位がそろわないと大騒ぎになりましたが、州政府も州知事もそれは学校区の問題、 大半の学校区は与えられた予算の枠で旨くやっていると資金的に手をかしませんでした。
とにかく解雇にまつわる話の多い国です。
あまり気を使っていただくと恐縮するばかりです。私は自由に日本語の作文する ことを楽しんでいるだけですから。県南日々のWEBをお借り出来るのは私にと って、とてもラッキーな事です。それとEメールというのは紙に書くのと違って 構えなくて良いという気楽さがあります。
今回の紙面に載った大曲高校の入試合格発表の写真、本当に日本を強く感じさせ ました。こういう写真に海外で暮らす我々は一番感じてしまい、そう言えば!と多 少、日本を思い出します。是非、今後もお願いします。
新幹線開業の事はこちらで入手出来る日系新聞で聞いています。便利になります ね。