岩間郁夫さんの「アメリカ暮らし(7)」(97・6・15)

 こんにちわ 伊藤さん

 日本は本格的な梅雨入りと聞いていますが、カリフォルニアは本格的な夏の気候 に入りました。いわゆる日中、雲一つ無い晴天となりますが海流の影響で気温は さほど上がらず、午後からの冷たい海風の影響で日陰にいる限りは快適な温度で す。ただ日差しは強いので、うっかり長時間野外活動しますと真っ赤になるぐら い肌は焼けます。さて過去何回か車に関る内容を投稿させていただきましたので その終わりとして今回、車に関る雑学集を書かせてもらいます。

 ガソリン: カリフォルニアのガソリン価格は現在$1.41/ガロン(3.6L)。多分、 オイルショック以来の最高値状態となっています。つい1年ほど前、一時$0. 75/ガロンまで下がりましたから、市場価格は相場に激しく影響します。カリ フォルニアは産油州であることアラスカ原油が手に入りやすいにも関らず、税金 によって全米で最も高いガソリン価格となっています。

 給油所: ほとんどはセルフサービス型で運転者自身がポンプを取り扱って給油、支払うシ ステムです。日本の給油所のサービスはこちらの目から見ると異常な感じがしま す。ここではスタンドで働くのはキャッシューが一人というのが普通です。各地 域毎に24時間オープンの給油所は沢山あります。でも高速道路上で停まってし まう車の大半はガス欠というんで、これが私に理解出来ない一つです。余談です がトラック専用の給油所を除いて軽油は取り扱っていません。従って町中で軽油 のポンプを見掛けることはあまりありません。ジーゼル車を持つと大変です。

 道路交通法: 州や町単位でで交通法に若干の違いがあることがあります。右が左に代わること はありませんが、右折左折の条件、駐車方法等です。坂の多いサンフランシスコ では前輪が歩道に当るようにハンドルを切って止めて、且つサイドプレーキをひ いて置かないと駐車違反となるケースがあります。平らなサンノゼではそんな事 をする人は無く、オートマチックのPポジションにギアを入れるだけでサイドブ レーキ等を駐車に使う人はいませんし違反にもなりません。カリフォルニアでは 交差点での右折は安全であれば常時可ですが、アリゾナではサインのある場合の み可能でした。(このルールは最近変わったようですが)

 速度制限: 徐行速度が25マイル(40Km)/時。普通の道路では35マイル(56K m)、45マイル(72Km)、55マイル(88Km)。高速道路で55マイ ル、65マイル(104Km)に分けられていますが、 州によっては砂漠の中の高速道路では速度制限を指定していない箇所もありま す。オイルショック以来、連邦政府の指導で経済速度といって最高55マイルに 押さえこまれたのですが、ここ5年ほど各州から55マイルは本当に燃費を節 約?とか55マイル制限の根拠を示せ?等という連邦政府の指導を疑問視する意 見が多く出され、連邦政府としても一昨年から州の判断に任せることを決め、各 州は最高速度を引き上げました。

 車検: 州で違いがありますが、カリフォルニア州では車検なるものはありません。2年 に一度、車登録時に排気ガスチェックの検査を要求されます。これが検査と言え ば検査になるかとも思いますが?排気ガスチェックのコストは税金も入れて$2 5程度、大抵、15分ほどで終わります。こんな状態でも特に整備不良による事 故多発等という話は聞きませんので、日本の車検制度が如何に必要ない事を求 めているか?アメリカで暮すと良く分かります。

運転免許証: 有効期間は5年、誕生日が期限となります。違反歴や事故歴が少なければ車両管 理局から送られてくる簡単な書類にサインして手数料を送ると1ケ月後ぐらいに 新しい免許証が郵便で送られてきます。顔写真は昔のものです。上記の優良運転 手条件に該当しない場合は車両管理局に出向き、学科試験を受けてパスすれば再 交付が受けられます。面倒な日本流の講習等に参加する必要はありません。免許 証は身分証明代わりに使われますから、オレゴン州等は21才未満の年齢の運転 免許証に写る顔写真は横向きです。免許証上に髪の色、目の色、身長、体重等の 情報が記されているのも特徴かも知れません。

ナンバープレート: ライセンンスプレートと呼びますが、外形の大きさが統一されている以外、デザ インや数字文字の使い方等は各州でマチマチです。記念切手と同じように記念ナ ンバーも発行されます。また公共団体への募金付きのナンバーも登場していま す。ナンバーは多少のお金を払うことで、好きな番号やアルファベットを使うこ とが出来、相当凝る人もいるようです。またアマチュア無線のコールサインはそ のまま使うことが出来ます。カリフォルニアではハートマークも文字として使え ます。これらの追加費用は税収となりますので、最近はなかなか綺麗なデザイン なものが各州の車両管理局から紹介され、マニアを刺激します。

車の改造: 車の高さを異常に高く上げたり、逆に下げたり、巨大なタイヤをはめた改造車両は 沢山走っていますが、特別な取締りや規制も聞きませんから、ほとんど自由なよ うです。キットも幅広く販売されています。自宅のガレージで週末の時間を利用 して、改造作業をしているマニアを良く見ます。

高速道路: 東の州では一部有料の高速がありますが、カリフォルニアでは全て無料です。た だサンフランシスコ湾に掛かる高速道路上の橋は全部有料となっています。面白 いのは同じ橋を渡る場合でも料金を取られるのは一方向だけで反対方向は無料で す。始めから往復料金を取っているのかもしれませんが? インターステートと呼ばれる主要な高速道路は国を南北に走る高速は奇数番号、 東西に走る高速は偶数番号と非常に分かりやすいシステムが出来てきます。地方 の高速道路もこの考えに基本的に準じています。 例えばサンフランシスコからニューヨークにつながる東西の高速は80号線、メ キシコ国境からカリフォルニア、オレゴン、ワシントン州を抜けてカナダ国境に つながる南北の高速は5号線tいった具合です。 日本の24倍の国土をつなぐ高速を日本の人口の2倍で支える訳ですが、高速の 建設、維持、管理は税金の大きな負担です。そんなことから補修に手が廻らず、 日本の高速の路面の痛みかたよりアメリカの高速路面の痛みかたはずっと酷いと 思います。

運転マナー: 個人的な評価ではカリフォルニアの運転マナーはいい方かと思います。まずスピ ードをあまり出さぬこと、割り込みに寛大、クラクションを使わない等です。ま たいつも感心させられるのはどんなに駐車上が混んでいても車いすマークのつい た駐車場所には絶対に普通の車をとめないことです。

事故: 物損だけで両車両が保険に入っていた場合は極めて簡単で、両者の保険、運転免 許、住所、連絡先のメモを、お互いに交換して自らの保険会社に届け出るだけで すみ、後は保険会社の仕事であって、それ以降加害者被害者が接触することはあ りません。州によっては過失責任の割合云々の繁雑作業を簡素化する為、被害 者、加害者に関らず自分の車の修理は自分の加入する保険から支払うという事を 法律にしている州もあります。事故に合うと誰でも面白くないものですが、お互 いにゴメンナサイ!とは言わず淡々としてケガは無かったか?を確認した後、上 記の情報を書き写して別れるというパターンです。通常パトカーがくれば事故証 明を発行してくれますが物損だけでは特に必要ありません。   では