岩間郁夫さんの「アメリカ暮らし(11)」(97・7・28)

 日本も本格的な夏 の季節かと思いますが、サンノゼは日差しが強いものの日中気温は27度前後。 湿度がありませんから汗しらずの陽気です。朝方は気温が大変落ち込みますか ら、その時間帯には半袖では寒いという陽気です。ただ雲一つ無い快晴の毎日で すから知らない内に肌は焼けてしまいます。この時期に日本に帰ると良く焼けて いるねとかゴルフ焼けだとか、遊び過ぎの印象を与え、色々言われますが、汗を かく事ことなく焼けるのがカリフォルニアです。

 今日は身近なスーパーマーケットの話題を紹介したいと思います。日本のスーパ ーも最近は大型化、米国スーパーと規模的にあまり差が無くなったようにも思い ますが、まだ一番の違いは駐車場の広さと店内の通路の広さか?と思います。車 社会のアメリカですが、私などは日本のスーパーの駐車場に車を止める技術はと っくに失われてしまいました。日本のスーパーの駐車数は増えているんですが、 とにかく狭い感じがしてバックで駐車場に入れるというだけで敬遠してしまいま す。

 米国のスーパーは大きく3種類に分けられます。一つ目は従来型のスーパー、二 つ目は一切の店内の装飾や店員サービスを極力省いて品物を安価に売るだけを目 的としたスーパー、三つ目は会員のみが利用出来る会員製のスーパーです。

 一つ目の従来型のスーパですが、近年大きな変化が起っています。2ー3年前か ら、この種のスーパーのほとんどが24時間オープンになりました。このビジネ ス展開でスーパの間隙をぬって成長してきたコンビニエンスストアーが今、窮地 に陥っています。日本のコンビニは単にスーパーの開いていない時間をカバーす るだけで無く、店頭食品類に特徴を出す等の差別化が出来ているんですが、残念 ながらアメリカではコンビニは単にスーパーのミニ版と言うだけに留まってしま った為に完全に行き詰まってしまいました。(良く旅行者の方がアメリカにもセ ブンイレブンがある!何て感想を漏らすんですが、元々はアメリカのチエーンだ ったんです)

 二つ目のスーパはウエアハウス型(倉庫)と呼ばれるのですが、商品の種類そのも のは普通のスーパーと全く変わらないんですが、中に入って驚くのは、店と言う より倉庫のイメージで、天井も屋根のフレームがむき出しで、壁はペイントされ ておらず、床もコンクリートスラブのままです。その建物の中に商品が山のよう に積まれ、地震があったら上から商品が崩れてこないか?と心配になるぐらいで す。上部の商品を取るには飛行機のタラップのようなはしごが必要となります。 当然、レジのサービスは皆無に近く、買った商品はレジで支払うと後は自分で袋 づめ、自分で車に運ぶということになります。確かに量を買った場合にはずいぶ ん支払の差が出てきます。

 三っ目のケースはどちらかと言うと二つ目に近いのですが、更に徹底させ、店内 に入るには会員券の提示が必要です。また、レジでも会員券番号が入力され会員 として有効か否かもチェックされます。会費は年間40ドルぐらいです。このス ーパーの場合は更に合理化されて少量の販売はしません。コーラでも4ダース 入りの箱とか、ケチャップでも業務用に使う巨大なサイズのもののみ、石鹸、シャ ンプーでもダンボール箱に入った半年分と言うような量で販売されますから、一 人住まいの人には縁の無いスーパーですが、値段では定評があります。

 ただ同じ ブランドの商品がいつでもある訳では無く、大量購入でもより安価に出来る時だ け商品が揃うようです。スーパーが扱う品として妙なものではパソコンとか車の タイヤ、自転車等も置いてあることがあります。そんなことから店内はバッテリ ー駆動のフォークリフトが商品お積み下ろしに始終動いており、スーパーの雰囲 気ではありません。ただ、この種のスーパーも今成長しています。 アメリカのスーパーはこんな形で様々な特徴を出して、その生き残りをはかって います。