岩間郁夫さんの「アメリカ暮らし(12)」(97・8・18)
お久しぶりです。週末も自宅で仕事というような日が続いたことや、自作のPCの調子が悪くメー ルを送信出来なかったなんてことも重なって、しばらく留守をしました。東北各 地のお祭もほぼ終わりなんでしょうか?大曲市の花火大会は間近ですね。 こちらの夏休みは後半なんですが、職場では今週辺りから休暇を取る人間が多 く、次の2週間は事務所はほとんど空です。
今回は身近なガソリンスタンドの話を取り上げてみます。アメリカではガソリン スタンドと言う表現でなくガスステーションです。なぜガソリンがガスになって しまったのか?分かりませんが、燃費のことをガスマイレッジと言いますし燃費 が悪いことをガスを食うと言いますね。
アメリカのガソリンスタンドには2つの大きな特徴があります。 1つは市内のカソリンスタンドではまず軽油が売られていません。軽油用のポン プが無いんです。軽油を売るスタンドはわずかハイウエーに面した限られた場所 ぐらいです。それに日本と異なり軽油価格もカソリン価格もほとんどいっしょ で、むしろ高いくらいです。ジーゼル車が乗用車であまり受け入れられなかった 背景の一つなようです。
2つ目はほとんどのスタンドがセルフサービスに移行してしまったことです。敷 地内にポンプはいくつもあるんですが、一ヶ所ある切符売り場のような料金所に 一人の従業員が居るだけのスタンドです。 顧客は開いているポンプの横に車を止め(この時、車の給油口が右にあるか左に あるかを覚えておくことが大切)、必要なガソリン料金に見合うだけの現金を料 金所に渡し、自分のポンプ番号を伝えます。
従業員はその情報を端末に打ち込み と、後は顧客はレギュラー、プレミア、スーパー等オクタン価の違ったガソリン ノズルを選び、車の給油口に引っ掛け、ポンプのスイッチを入れてノズルのレバ ーを引くと給油が開始されます。ポンプによって操作方法が異なるのが問題なん ですが、老若男女まあ皆さん自分でこなしています。 ポンプは満タンになると自動的に停まるので、ノズルを元にもどせば完了。おつ りがある場合には先程の料金所でポンプナンバーを伝えればつり銭がもらえま す。始めに支払った額が足りなければ、金額分が給油されたところでポンプは停 止します。
最近はポンプそのものにクレジットカードの読み取り機が付いていて、カード払 いにする限り、料金所に立ち寄る必要の無いところも増えてきました。 これがカリフォルニア辺りで多いプリペイ方式と言うもので、ガソリンの入れ逃 げを防ぐ目的で先に金を受け取ってしまう訳ですが、地方の州に行くとセルフサ ービスでもポンプはいつも動作し、ガソリンを入れた後に代金を支払う方式が残 っているところもあります。
アメリカ人から見ると日本のスタンドは本当に驚きらしく、車を止めると2ー3 人の従業員が車を囲み、窓を拭いたり、灰皿を掃除したり、揚げ句は道路に出る 時の安全確認まですると必ず旅行者の話題として出てきます。サービスの良さに は感嘆なんですが、これが当然、カソリン代に跳ね返ってくるのはなかわない。 単価が安くなるなら自分でやった方が良いというのが平均的アメリカ人のようで す。
ただこのセルフサービスのスタンドでも身障者が運転する車であれば身障者マー クを示すことによって料金所の従業員は外に出てきて給油作業をしてくれます。
どういう訳か今年はガソリン価格が高めで、私の16年の生活の中では最高値と 言った印象です。今日現在、1ガロン(3.8リットル) 1.40ドルほど払 っています。 2年ほど前に急落した時は同じ量で75セントぐらいでしたから今は倍で頭がい たいところです。夏のバケーションシーズンが終わると例年ガソリン価格は下が りますが、今年は高値安定のようです。
スタンドはあまた存在する訳ですが、砂漠の中を走るハイウエー上で次の給油所 まで160マイル(256Km)なんて言う道路サインが出てくると大丈夫だと 思っても満タンにしてします。広い国です。