柳千賀子さんの「シンガポール体験記(20)」(97・9・25)
今回の体験記は、3泊4日の日程で、バンコクを旅行してきたことについてです。 題して、「ミセス6人ウフフINBANGKOK」
事の発端は、この私。 夫の仕事が忙しく、2日以上の休みをシンガポールに来てから取ったことがない ため、どこにも旅行に行けない!ってなことを、友達のアヤちゃんにぼやいてし まったら、 「うちもそうだよ。」と同じ境遇であることが分かり、 「夫はあてに出来ないから、女の子同士でバンコクに行きたいんだよね。」と私が 言ったら、アヤちゃんはニコニコして 「私も、タイに行きたいと思っていたから一緒に行く?」 「えっ!一緒に行ってくれるの?」超うれしぃー。天にものぼる気持ちとはこの事 か。 アヤちゃんは私より年下、英会話が出来るのであねご的存在。アヤちゃんと一 緒なら心強い。とはいえ、「二人はちょっと心細いから、あと二人ぐらい一緒に 行く人はいないかなぁ」ということで、私が声をかけたら、「行きたい!」という 友達が4人も。
メンバーは、今回の旅行ではリーダー的存在のアヤちゃん。タイ料理のあの辛さを こよなく愛するユキちゃん。落ち着いていて的確な判断をしてくれるノリコさん。 タイの暑さは大丈夫かしらと心配しながらもショッピングに目を輝かせるコウコち ゃん。誰に対しても気配りを忘れず、楽しませてくれるムードメーカー的存在の コズエちゃん。 一番おっちょこちょいで、英語もサッパリ、元気だけが取り柄の私。 のミセス6人。そうそうみんな若くて、とてもミセスには見えない 素敵な奥様達なんです。写真をお見せできないのが残念ですが。
なにしろ、私たちは専業主婦なので、旅費は安いのにこしたことはない。 私とアヤちゃんとで、旅行会社を何社か回り、日系の旅行会社より、ローカルの 旅行会社のツアーだと、航空チケット代とホテル代、朝食もついて市内観光まで ついて、日本円で、3万8千円ぐらい。なかなか安い。日系の旅行会社だと、 この3倍はするらしい。 バンコクはホテルで決まる。といわれ、ホテルのこと では散々悩んだし、バンコク旅行経験者からのアドバイスを聞いたりして、スイス 系のホテルに泊まることに決定。ローカルの旅行会社なため、すべて英語。 手続きは、アヤちゃんとコウコちゃんがスムーズにやってくれました。
9月16日から19日までの3泊4日。ホテルはスイス系のアーノマスイソテル。 道路を挟んで向かいには、伊勢丹やDFSがあり、近くにはSOGOがあったりと 申し分の無いロケーション。
バンコクは、シンガポールより暑いし、ほこりっぽい。とか、水道の水は飲んでは いけない。とか、道路は万年渋滞なので、移動する時間は多めに見たほうがいい。 とか、タクシーには、ぼられることが有るので注意。とか、怪しい通りには行かな い。とか、スリには注意。とか、英語はあまり通じなくて、逆に日本人観光客が おおから、日本語の方が通じる。とか、いろいろなアドバイスを経験者から聞い たり、ガイドブックを読みあさり、買い物をするお店のチェックをしたり、 4日間の行動計画をみんなで話し合ったり、買い物をたくさんするだろうから、 バックは、スーツケースにするか、キャリーバックで行って、大き目のリボンバッ クを買って、それに入れるとか。旅行が決まってから、出発当日まで、話題は 当然のことながらタイの話ばかり、本当にあの時はワクワクで、気持ちは すでに、バンコクへ。
いよいよ出発の日(9月16日)、アヤちゃん以外の5人は同じコンドミニアムに 住んでいるので、ノリコさんのご主人の車と、ユキちゃんのご主人の車に別れ て乗せてもらい、まだ真っ暗の6時半にメルヴィルを出発し、チャンギ空港へ。 奥さん同士で、海外旅行をすることを快く承諾して頂いて、朝早くから空港まで 送り届けてくれて、「行ってらっしゃい!」と笑顔で見送ってくれて、 本当にご主人たちには感謝のきもちでいっぱいでした。 残念ながら今回の旅行に参加できなかった友達からは、お菓子と飴の 差し入れを頂いて、ほんとに私たちは恵まれているなぁとありがたい気持ちで タイ国際航空408便に乗りました。
この飛行機はタイとマレーシアの国境の町ハチャイ経由だった為、ハチャイの 空港で40分ほど待つ事になりました。ハチャイの空港は秋田空港より古くて 小さかったけれど、なんだか懐かしくなり、「秋田空港に似てるよ。」と言ったら 、 5人は秋田空港には行ったことが無いので「ふーん」の一言。 今思うと、秋田空港はもう少し大きくてキレイのフォローをいい忘れたので、 5人の秋田空港のイメージはハチャイ空港になってしまったかも・・・・
同じ飛行機に乗り、今度はいよいよバンコクのドン・ムアン空港へ。
空港には、現地のガイドさんが出迎えてくれるということで、旅行会社のシールを デ〜ンと目立つところに貼り付けて6人ぞろぞろ行ってみたものの、張り紙を 持ったガイドさんはいない?
「ちょっと早く着いたから、まだなのかもね。」と気楽なことを言っていたものの 、 なかなか現れない。「もしかして、やられた?」「やっとここまで来たのに、 どういうこと?」不安から怒りに変わりかけたとき、 女性のガイドさんが、私たちの目立つシールをみて、 「私の友達があなた達をピックアップにくる予定なんだけどまだ来ていないの?」 と、話しかけてきてくれて、みんなで「イエース!!」とすがるような気持ちで 応えたら、携帯電話で連絡を取ってくれました。どうやら、時間を勘違いしていた らしい。さらに30分後、男性のガイドさんが現れ、一同ホッ!とため息。
ワンボックスの車に乗り、ホテルに向かう途中の街の様子は、噂に聞いていた とおりほこりっぽい。しかも噂通りの渋滞。「オーこれだよ。」 スラム街の様なところを通ったときは、「ヒェーちょっとコワーイ」 ホテルに近づくにつれ、近代的なビルが建ち並び、また、あちらこちらで、 ビルやホテルを建てる工事が盛んに行われていて、今まさにシンガポール のような街づくりを展開している様子。 「想像していたよりも、活気があって、発展している街」と6人同じ感想。 ビックリしたのは、オートバイが半端じゃなく多い事。万年渋滞のバンコクの街を スピーディーに移動するのには持ってこいの乗り物。オートバイタクシーが あることは、ガイドブックに載っていたので知っていたものの、後ろに乗ってる人 が ヘルメットもかぶらず、横座り。50ccのスクーターに、お父さんお母さん子供 二人の 四人乗り。重量オーバーで、タイヤがつぶれそうになっているのに、けっこうな スピード。思わず「危なァーい!」見ていてドキドキするくらいのすごさ。 私は、これで十分刺激的な街バンコクを実感したような気がします。
1時間ほどで、ホテルに到着。思っていたよりすごくキレイなホテルで、 ホテル探しに散々悩んだかいがあったというもの、ホッとしたと同時にすごく うれしくって、私一人大はしゃぎしたような・・・
とりあえず、一つの部屋に集まってミーティング。食事代や入場料、車代などの お金をタイバーツで集めたら、これがまた気のきいたお財布をアヤちゃんが用意 してくれて、一日交代で誰が管理するかをあみだくじで決めたら、私は外れたので 、 ホッ!。部屋割りは、私とコズエちゃん、ノリコさんとアヤちゃん、コウコちゃん と ユキちゃんに決定。一段落したら、急にお腹がすいて、差し入れのお菓子を ボリボリ。そういえば、チャンギ空港で、コーヒーとパンで軽い朝食をとり、 機内食はライトミールが2回でたものの、チキンづくしで、みんなうんざりして、 あまり食べていなかったし、ドン・ムアン空港で待たされ、お昼ご飯を食べ損ねた 事を思い出し、さらに夕食まで時間があるからと、差し入れしてくれた友達に 感謝しながらポリポリ。
バンコクでの移動は、タクシーを使うにしても、英語が通じなかったり、ぼられた り することが多いからということで、コウコちゃんのご主人がタイに出張に行った際 に 利用している、ドライバーさんを紹介してくれて、ありがたい事にシンガポールか ら 予約までしてくれていて、時間どうりにドライバーさんは来てくれました。
午後3時。コウコちゃんが英語でドライバーさんと打ち合わせをしてくれて、 いざ、エキゾチックバンコクの街へ。 移動中、ドライバーさんの携帯電話に、コウコちゃんのご主人から確認の電話が 入り、「フーフー、ラブラブね!」なんて、ひやかしたものの、遠く離れていても 、 私たちは守られているような、心強さを6人皆感じたはず。 本当に、ありがたかったんです。
それでそれで、最初の私たちの行動は、買い物。 マンハッタンホテルのチュースリショップ。スチュワーデスさんの間でも、 通称リボンバックの店として有名で、キルト製のバックや小物がたくさん販売 されていて、6人目の色を変えて(ちょっとオーバーかな?)、お友達へのお土産や 自分用のバックやら小物をタップリ買込んで大満足。 多くの日本人が利用しているため、お店の人も片言の日本語で対応してくれて、 私としては一安心。100バーツが日本円で360円ぐらい。あれやこれやと 私は600バーツほど買込んで、日本円で2000円ちょっと。「安ーい!!」 初日から金銭感覚がマヒしそうな危険な予感。
次は、ベンジャロン焼きの専門店タイ・イセキュウへ。 陶器に緻密な彩色を施していて、タイの伝統工芸の一つで、王室でも古くから 使われているものらしく、ゴージャスでとてもキレイな器やカップ、小物 などで有名な店。ぞうさんのお醤油さしが、すごくかわいくって、散々悩んだ結果 ぞうさんのはやめて、記念にと小さいサイズの置物を購入。10%引きにしてくれ て、 360バーツ。ちょっと高いなぁと思ったものの、緻密な彩色の手間暇を考えたら 、 1300円ぐらいだから、やっぱり「安ーい!」 ノリコさんとコウコちゃんも、散々悩んで、ティーポットとカップのセットを購入 。 二人とも買い物が大好きだから、ほんとうにうれしそう。
初日最後は、私がどうしても行きたいと言って譲らなかった、カリプソへ。
その前に、まず夕ごはんをたべようということになり、バンコク初日の夕食は タイスキのレストラン「カントン」で食べる事になり、ドライバーさんが案内して くれ ました。 テーブルについたら、グラスに氷がたくさん入ったチャイニーズティーが運ばれて きて、氷もちょっと危険だからと、ホットチャイニーズティーをオーダーするにも 英語が 通じない。日本語で温かいとか言ってみてもダメ。「どうする?」なんて困ってい たら 英語の話せる店の人が来てくれて、エビ、イカ、野菜、その他いろいろオーダーし 、 「やっと、チキン以外のものが食べれるゥー」とみんなニッコリ。 食事の前にタイのビールSINGHA BEERでカンパーイ。 SINGHAビールは、喉ごしさわやか、さっぱりとした口当たり、なかなかおい しい。 私は、すっかりファンになってしまい、3泊4日の間で何杯、いや十何杯飲んだ事か 。 肝心のタイスキは、器にスープを入れてチリソースを加え、自分好みの辛さで 食べれて、すごくおいしくって、ペロリと食べ終えてしまい、 「もう一皿ずつ、さっきと同じものを頼む?みんな食べれるでしょ?」とアヤちゃ ん が言ってくれて、5人一同「うん!」の一声で、さらに同じ物を食べて、 満腹、大満足。値段も、シンガポールで食べるよりかなり安かったらしい。
さて、いよいよ私が楽しみにしていたバンコク名物カリプソ。 知る人ぞ知る、ニューハーフの歌と踊りのショーが見れる、ゲイシアター。 アジアホテルの地下に移転していたので、ドライバーさんに連れていってもらい、 ホテルのロビーに入ったら、まぁ〜日本人だらけ。 「みんな、私と一緒で楽しみにしてきたのね。ウフフ。」なんて、ビールを飲んだ 後で、いい気分になり、私一人おおはしゃぎ。
観客席は、テーブルがあって、段差になっていて、けっこう見やすい場所を確保。 入場料に1ドリンク付きなので、私とアヤちゃんは、ビールをオーダー。 ところが、出てきたビールがマズイ!!。冷えているけどマズイ。 ビール愛飲歴十何年。生まれてはじめて、こんなにマズイビールを飲んだと言うく らい、 マズイ。多少まずくても、1杯ぐらい飲めるだろうと思って、チビチビ飲んでみても 、 減らない。私もアヤちゃんもグラスに手がいかなくなり、もちろん残しました。 カリプソに行ったら、ビールだけは、止めておいた方が無難。 ビールのことで、散々文句を言っているうちに、観客席は満席。80%ぐらいが、 日本人。けっこう年配のおじいちゃん、おばあちゃんも楽しみにしている様子。
いよいよショーの始まり。女性?たちは歌はクチパクでも、振り付けが、とても しなやかで、「ほんとにこの人たち男?」ほんとの女性より女性らしさに、ウット リ してしまうほどキレイで、「あの子かわいいじゃん」、「あの子胸小さいね」と 自分の事を棚にあげ、評価もバッチリしながら、楽しんでいたら・・・・ ハワイダンスや、タイの踊り、ウエスタンカーニバルショーまではよかった。
次に、日本髪のかつら(紙で作ったようなもの)をかぶり、着物を着た女性になり きっていないコメディアンの人が、日本の演歌にあわせての踊りが、 「日本って、こんなイメージなのかなぁ」と悲しくなるくらい、ギャグ三昧。 おじさま、おばさま達は大笑いしていたものの、私たちは、笑うに笑えない、 確かに演技は上手なんだろうけど、ちょっと後味の悪い思いでした。 「まぁ真剣に考える事でもない。」とショーを楽しみ、終わった後は、一緒に 写真撮影が出来るということで、お目当ての子に10バーツのチップを渡し、 一緒に写真撮影。出口のところに、派手なメイクをした人がいたので、 悪のりで一緒に写ってもらったら、なんと、演歌にあわせて踊った人。 出来た写真を見ると、アヤちゃんはしっかり腕を組んでいるのには、ビックリ。 女性でもなかなかできない、あの身のこなしに感心しつつ、もっともっと 磨きをかけてもらいたいなぁと思ったのは私だけだったのかな?
バンコク旅行初日の日程は以上で終了。後はホテルに帰るだけ。の前に、 ホテルの冷蔵庫の飲み物は高いので、ちょっと買い物をしようという事になり、 セブンイレブンへ。ミネラルウォーターや、ジュース、お菓子、忘れずに SINGHAビールを1缶購入。 バンコクの夜の街は、夜10時過ぎても人どうりが多く、けっこう賑っているし、 不意をつかれたのが、24時間のコンビニがあちらこちらにある事。 セブンイレブンだけではなく、AM・PMやファミリーマートなどもあり、 シンガポールにはセブンイレブンしかないので、特に、そんなに利用するわけ でもないのに、有るだけで心強い。
ホテルに戻り、「じゃぁ、明日は6時半に朝ご飯だからね。」と確認をして、 それぞれ部屋にはいり、シャワーを浴びて、朝早かったし、翌日も朝早いので すぐ寝ればいいものの、買ってきたリボンバックの品評会をそれぞれの部屋で やったらしい。私とコズエちゃんも、もちろんやりました。
すごく楽しみにしていたバンコク旅行の一日目がこうして終わってしまいました。
私にとっては、シンガポール体験記のなかでも、このバンコク旅行が とても貴重な体験の一つなので、さらに、二日目以降の私たちの行動を、 体験記パート21で書くことにします。ハプニングがあったんですよ。お楽しみに 。