柳千賀子さんの「シンガポール体験記(24)」(97・11・4)
体験記パート23の続きを書くことにします。
エキゾチック・マラッカ を後にして、再びバスに乗りタンピンに 戻りました。 タンピンからマラッカまで行きは、2.3リンギットだったのに、 マラッカからタンピンまでの帰りは、なんと1.9リンギット。 「安いけどなんで?」「あっ!!ぼられたんだよ。」 そうなんです、バスでもぼったくりはあったんです。 10円そこそこの金額だから、たいしたことは無いけど、 なんだかちょっと後味が悪い。
タンピン駅には、11時前に着いたので、駅前のほったて小屋 のお店でお菓子を買い、ミネラルウォーターを飲みながら、 一休みしていたら、一台のタクシーが来て、降りてきたのは、 日本人のおばさま、二人。私たちのテーブルの近くに座り、 私たちが日本人だとわかり、話しかけてきてくれました。
そういえば昨日、日本人団体客いがいで、このおばさま二人を 見かけたような。話を聞くと、シンガポールに住まれていて、 マレー鉄道を使って、マラッカ、KL(クアラルンプール)、ペナンまで行って、 帰りは夜行の汽車でシンガポールに戻るとのこと。 それもファーストクラスで。 私たちと同じ汽車で、KLまで行くので、時間潰しに写真を バンバン撮り合いました。しまったことに、おばさま二人の 住所を聞くのを忘れ、一緒に撮った写真を送れないがのが ザンネン。どこかでバッタリ会う事にかけるしかありません。
改札を素通りして、ホームに入って、案の定、定刻になっても 汽車は来ません。待つ事30分やっと汽車が現れ、 おばさま達とはさようならをして、汽車に乗り込みました。
またまた掃除のお兄さんが現れたり、見渡す限りのジャングル だったり、のどかな雰囲気で私たちはウトウトと寝てしまいました。
目が覚めて、車窓を眺めると賑っている街並みが見えてきた ので、時間的にもそろそろ着くころかなぁと思っていたのですが、 やはり、30分バッチリ遅れました。 アナウンスもなく、私たちは慌てて降りたわけです。 クアラルンプール中央駅は、観光名所にもなっているくらい、 重厚なヨーロッパ調の素敵な建物。 そこでも、改札は素通り。改札を出た瞬間から、タクシーの 呼び込みの嵐。 やっとの思いで公衆電話を見つけて、KLの事務所に電話をしたら、 「コンコルドホテルに予約が入っているので、タクシーで 行ってください。」と言われ、タクシードライバーのおじさんと 交渉したわけです。最初のおじさんは20リンギット(R)と言って きたので、交渉したら、いきなり5R下がり、それでも、 「高い!!」と言ったら、別のおじさんが来て、「11RでOK。」 と言うので、とりあえず、乗る事にしました。
タクシーは、シンガポールのタクシーよりきれいで、新しく、 乗り心地は満点。でも、「渋滞がスゴイ」と言っていたのに、 スイスイ走っちゃって、11Rは高かったような気がする。
コンコルドホテルは、すごくきれいでデラックスホテル。 おまけにハードロック・カフェが隣接されていて、そういう所が 大好きな私たちは、大喜び。 チェックインを済ませた後、ハードロック・カフェで遅いランチを とりました。そこのコーヒーがすごく美味しくって、思わず 二人ともお代わり。お店の男の子達が気軽に話し掛けてくる ので、写真を撮ったりしていたら、なにやらバンドのリハーサル をはじめたので、バンド名を聞いたら、 「オーストラリアから来た、SavegeGardenだよ。10時半から ライブをやるので来てね。」と教えてくれた。 名前こそ聞いた事は無かったけれど、ギターの 男性は、なんだか見覚えがある。 「絶対行くよ!」と、夜はそこで過ごす事に決定。
とりあえず、お店を出たら雨が降っていたので、ホテルの 部屋で、恒例のUNOをやったんです。私の惨敗。 マレーシアにきてから、どうも私の調子が狂ったらしい。
夫がちょうどKLに出張で来ていて、危ないから ホテルの外 には出ないように言われていたのですが、雨もやみ、時間を もてあまし、テクテク歩きながら、KLの伊勢丹まで行って みました。「全然危なくないじゃん」 シンガポールの伊勢丹より広々としていて、なんとセールを していたので、安い洋服を買い、私たちはルンルン気分。
軽く食事をして、ホテルに戻ったら、単身赴任されている、 Tさんが来てくれていました。夫は仕事にはまり、来れな かったようです。3人で、けっこう高そうな日本食レストランに 行ったのですが、私たち二人は、お腹がいっぱいで、 あまり食べれませんでした。美味しそうなお刺し身や、 焼き魚、私の大好きなものばかりなのに、しっかり食べれず、 それだけが心残りでした。
閉店までいて、それからいよいよハードロック・カフェへ。 メチャクチャ混んでいて、熱気ムンムン。昼間とは大違い。 座れるところなんてもちろん無し。やっとグラスを置けて 立っていられる場所を確保。 SavageGardenの曲は、なかなかいい曲ばかり。 CDを買ってみたいという気になりました。 すごく楽しめたんです。 ライブが終わった後、 Tさんがホテルのラウンジで飲んだ方が、ゆっくり出来るから と移動して、やっと座れる事になったら、さっきのバンドの ギターリストがラウンジに来たんです。 その時の、私とNちゃんは腰が軽かった。すぐ走っていって、 写真を撮りました。一緒に肩を組んでの写真もバッチリ。 おまけにサインまでもらっちゃって、興奮状態。 Nちゃんが大喜びだったので、私もすごくうれしい。
ラウンジでは生バンドもやっていて、リクエストした曲を 何曲か歌ってもらい、美味しいお酒が飲めて、ほんとに 楽しい夜でした。翌日仕事だというのに、Tさんは夜 遅くまで付き合ってくれました。 私は、またまた興奮して眠れなかったのは言うまでも ありません。
さて3日目(21日)、会社のドライバーさんが、ホテルまで 迎えに来てくれました。アラビアン系の方でターバンを 巻いていてがっしりした体型。なんとも心強い。
約30分ほどでKLの事務所に着きました。 Nちゃんにとって、初めてKLの事務所のスタッフに会えた ことで、終始ニコニコ顔。とてもキレイな事務所にビックリ していました。 夫も居たので、私としては「久しぶり」って感じ。 ローカルスタッフに混じって、日本人女性のKさんが 働いてくれているので、夫ともどもとても助かっている ようです。私としても、日本語でいろいろ聞けるので、 ホッと一安心。 ランチを近くのホッカセンターで、スタッフ全員と食べた のですが、これがまた、安くてすごく美味しかったんです。
その後、ドラバーさんとKさんの案内で、近くの スルタン・サラブディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク を見学に行きました。 マレーシア最大で、世界でも4番目に大きいモスク。 デェ〜ンと聳え立ち、 シンガポールのモスクとは比べ物にならないくらい、 ブルーのドームがとてもキレイでした。 周りが公園のようになっていて、きれいに整備され、 素敵な場所だったのですが、ヘイズのせいで、ぼんやり とした景色になってしまい、とてもザンネン。 Nちゃんの、マレーシアのイメージは 靄がかかっていて、ぼんやりしたものになってしまった らしい。
その後、ホリデービラ・リゾートホテルにチェックイン。 私はリゾートホテルに泊まるのは初めてだったので、 ウキウキ、ルンルン。部屋は二人にはもったいないほど、 広く、ダンスしても、バクテンしてもOKって感じ。 私はしたくても、出来ないので、ただウロウロ歩き周る だけでしたけど・・・・
またまたTさんが、迎えに来てくれるというので、 それまで、しっかり恒例のUNOをやり、またまた惨敗 をし、嫌になって、リゾートホテルならではの敷地を 散歩し、十分楽しみました。
Tさんが迎えに来てくれたときは、ものすごい雷と豪雨。 空が切り裂けるんじゃないかと(そんなことは無いけど) 心配になるくらいのものすごさ。 そんな中、車で、サンウェイ・ラグーンに連れていってく れました。大きなショッピングモールがあり、ディズニー ランド並みのテーマパークや、ホテルも隣接されていて とてつもなく大きな敷地でした。日本のように埋め立て地 ではなく、広い原野を開拓したようで、これから開発が 進み、大きな街になろうとしている所でした。
大きなかわいらしいライオンのスフィンクスをイメージ した建物の中は、ものすごく広いショッピングモール。 あんなにドでかいショッピングモールはシンガポール にはありません。本当にビックリしました。 二人でおそろいの安いサンダルを購入したり、端から 端まで全部見るには、わりと早足で見て周っても、 タップリ2時間はかかりました。 いずれは、マレーシアに移り住む事になりそうなので、 私としては、 イメージがだいぶ変わり、とても 楽しみになりました。
夕食は、夫やKさん、Tさんとそれにフィリピンから 研修で来ているJさんと6人で、スチームボード を食べに行きました。 日本で言うお鍋なんですが、これまた絶品。 お汁がとても美味しく、それに特製のチリソース を入れると、もうすごくすごくすごく美味しい。 「あんた、出張で来ていて、いつもこんなに美味しいものを 食べてるの?」 「たまーにね。」と誇らしげに言うのには、ちょっとムカッ。 マレーシアは安くて美味しいものがたくさんあることを 実感し、Nちゃんは十分満足したようです。
翌日は水曜日で、私はどうしても陶芸を休めなかったので、 シャトル便の飛行機で朝10時半には、シンガポールの 我が家に戻ってきました。
3泊4日と短く慌ただしい旅行でしたが、KLのスタッフの 方々には温かく迎えて頂き、またいろいろ手配を して頂いたので、Nちゃんも私も十分楽しめて、大満足 な旅をする? みなさんのお陰だと感謝しています。私は心やさしい 素敵な方々にめぐりあえて幸せ者だと、? 実感しました。
長くなりついでに、戻ってきた水曜日の出来事を チョット書きたいと思います。
私は陶芸に行き、Nちゃんはシンガポールの事務所の ローカルスタッフKさんと会社に行き、支社長に会い、 挨拶をして、オーチャードに出かけたらしく、夕方私や 支社長、NちゃんとKさんと日本食レストランで食事を しました。ビールを2杯も飲んだのは私だけで、ちょっと バツが悪かったのですが・・・・・ わりと早い時間に切り上げたので、Nちゃんが化粧品を 買うというので、安いお店を案内しました。 シンガポールのデパートは夜10時すぎまで開店している ので、とても便利なんです。
その後、3人でディスコに行きました。 水曜日はレディースデーで2杯まで飲み物は無料。 私にとってはすごくラッキー! 店内はメチャクチャ混んでいて、座る場所なんて無い。 わりと会社帰りのサラリーマンっぽい男性が多かった し、女の子は「ギャル」と言った言葉がピッタリなノリノリ の子が多数。 一応私だって、気落ちせず堂々と入って行きました。
カウンターに陣取って、飲み物をオーダーしたら、 Nちゃんのオーダーした「ソルティードック」がグラスの まわりに塩が付いていなかったんです。 「ソルティードックって言ったのに塩が付いてないよ。」 とスタッフにクレームを言ったら、スタッフはどうも 解からなかったらしい。Kさんが説明してくれたのですが、 なんとビンに入った、塩を渡されたんです。 これには、なんともズッコケそうになるくらい笑えました。 「シンガポールではあまり人気がないのかな?」 Kさんが塩を手にとりグラスのまわりに水滴をつけ、塩を つけてくれたんです。 「その手はきれいなの?」チョット疑問! Kさんは、日本語には慣れているし、片言話せるし、 私の日本語交じりの英語を何とか理解してくれて、 立ち飲みしながら3人で話をしながら盛り上がったんです。
私は、そういう場所は大好きなんですが、音感が悪く くやしいことに踊れない。 二人は、私より若いし、ガンガンのミュージックにもノリノリで 踊りたいみたいだったので、 「二人で踊っておいで。」と言ったら、「大丈夫?」 というので、 「座れる椅子も確保したし、大丈夫」と二人を促したんです。 二人は踊れるスペースに行ってしまい、私は、 ミュージックビデオを見ながら、飲んでました。 もし、声をかけられたら、「私の夫がすぐ来るから」とでも 言って、断ろうと思っていたのですが(夫とは、その時は 仮にKさんだったりするけど)、だぁ〜れからも声がかから なかったんです。私だけポツンと座って飲んでいたんです。 チョット寂しすぎるぅ〜。ディスコミュージックはいい曲ばかり かかるので、二人とも帰ってくる気配なし。 無料の2杯はあっという間に飲んでしまい、お金を払って、 ひたすら飲んでいても、なんだか酔いがまわらない。 やっと、戻ってきた頃には閉店のお時間。 「大丈夫だった?」と息を切らしながらNちゃん。 「全然大丈夫。全然安全。誰からも声かけられなかったし、 今度私一人でもこれちゃうよ。ここだったら。」 二人からの慰めの言葉は、ただ笑ってごまかされました。
後で夫に話したら、「子供に思われたか、それとも小さくて 見えなかったんじゃないの?」の一言。 「まあ〜いいんだけど」私としては、なんのトラブルもなく初めてのシンガポール でのディスコ体験をしたわけです。
家に戻ってから、朝方までNちゃんといろんなことを 語り合いました。UNOをやるのを忘れて。
Nちゃんは、こんなに楽しい時間を過ごせるとは、思いも よらなかったらしく、1週間という短い日程をとても 悔やんでいました。
絶対、今度は彼を連れて遊びに来てくれる事を約束して、 ニュージーランドに旅立って行きました。 無事にたどり着いたかどうかは、今だかつて、わかりま せんけど・・・。