東京在住の土門啓介さんから頂いた「主張」
「国際結婚について考える」(97・11・18)
今日(11月18日)の「県南日々」に「結婚問題」についての記事が掲載してありましたね。実は私は県庁時代、国際結婚を所管するセクションにおりました。所管といっても自治体が花嫁を紹介するのではなく、国際結婚に係るトラブルや相談を受ける担当でした。
これも外国人が日本に滞在するために必要な在留資格(いわゆるビザ)の関係から派生した仕事ですが、お陰で?沢山の相談を県民の方から受けました。
フィリピンの花嫁さんがノイローゼになってしまった。中国からの花嫁さんが子供をつれたまま一時帰国して帰ってこない等々、電話口で1時間もの間、相談を受けたことも数多くありました。
国際結婚ってそんなに簡単なものなのだろうか?。日本人では無理だから開発途上国の人を─という安易な気持ちに走っていないのか?。いろいろな憤りや悩みを持ちながら応対してきました。
確かに40歳の男性が枕を抱えて寝ているという状況を作り出してしまった農政の在り方、古くからの因習に対する女性側のアレルギーを考えれば、若輩の私が意見を言うなんてもってのほかだと思います。
しかし電話口で話を聞いていると「おばあちゃん、あんだそのお嫁さんが日本人だったらそんたごど言うが?」と問い返すことが多々あったことも事実なんです。
また許せないのが、そういった農村の現実や心のスキをついて介在してくる悪徳ブローカーの存在です。
本当に外国人の花嫁さんが暮らしやすいまちを考えるときに、「内なる国際化」は不可欠ですが、そういった気風がしっかりと根づいて欲しいと振り返る記事でした。
そのためには、すでに秋田で生活している花嫁さんを含む外国の方々に一層がんばっていただきたいし、迎え入れる側としては、これまでの秋田における価値観や民俗、常識は地球の上での数多い生活形態の一つに過ぎないということを認識する必要がありますし、それが受け入れられないのであれば、花嫁とはいいながら単なる子づくりの道具(極言ですが)としか考えていないということになります。これまで携わってきた者として注意深く見守っていきたいと思います。
土門啓介