柳千賀子さんの「シンガポール体験記(27)街のあれこれ」(97・12・19)
今年の8月頃から、夫がマレーシア転勤の話を匂わせました。そのたびに、 私は「いやだ!」と言っては夫を困らせ、久々に夫が家に帰ってきても、 なんだか険悪ムード。そんなのがず〜と続いていたのですが、友達と マレーシアに旅行に行ったとき、チョット印象が良くなりつつあったので、 腹を括りマレーシア転勤に同意したんです。私が同意しなくても行くことには 変わりなかったと思うのですが・・・・・
と、いうわけでシンガポールには約1年半の駐在で、来年早々マレーシアの クアラルンプール近郊に移り住む事が決定的になりました。 でも、まだ1ヶ月ちょっとシンガポールに居れるので、その間出来るだけ、 シンガポールの体験記を書き続けたいと思います。マレーシアに行ったら マレーシア体験記を書き続けたいと思っております。
それで、1年半住んでみて、最近つくづくシンガポールの中の日本人社会の 占めるウェイトがとても大きいことを、私の独断と偏見で選りすぐって書いてみたいと思います。
まず、スターポートさんのホームページを見ていただけるとわかると思いますが、 日本語での、情報提供が盛んに行われていています。 というか、シンガポールでの日本人人口が4万人と言われている今日、 シンガポール在住日本人に対しての、木目細かいケアをさせて頂くという 志は少々で、商売になるということで、お金さえ出せば、日本で住んでいたような生活が、いや、日本より住み心地の良い生活が異国のシンガポールでも出来てしまいます。
まずは、美容院。 男性は床屋さん、女性はヘアーサロンにいきますよね。 ちゃ〜んと日本語の通じる、日本人が経営しているヘアーサロンはどこに行ったらいいかと悩んでしまうほど、たくさんあります。もちろん、英語が話せる人は、ローカルスタッフがやっているヘアーサロンを行き付けにしている場合もあります。
私は幸いな事に、陶芸を一緒に習っているFさんが、なんと駐在員奥様には 有名な某ヘアーサロンの経営者なのです。私と同じ年。スゴォーイ!!と 拍手を贈りたくなるくらい、きゃしゃな姿からは想像もつかない、バイタリティの ある女性です。だから、私や夫はいつもFさんのヘアーサロンに行き、日本語であれや、これやと注文をつけ、持参した雑誌の切り抜きとほぼ同じような髪型に してもらっているんです。そこはローカルスタッフが多いのですが、Fさんが いてくれるだけで、安心でリラックスできるサロンです。
メガネ屋さん。 メガネのパリーミキや、東京メガネ、金鳳堂が、日系のデパートに ショップを出していて、日本人のスタッフが常駐しています。 数ヶ月前、右目のコンタクトレンズを流してしまい、スペアのレンズを 着けていたのですが、どうも調子が悪いので、東京メガネに 行ってみました。スタッフの方は男性で、日本眼鏡光学士一級を 持っているだけあって、とても詳しくアドバイスをしてくれました。 けっこう細かく丁寧に検査もしてくれて、私の利き目は左目だとも 教えてくれました。 友達の話では、パリーミキは検査料としてだいたい2千円ちょっと 支払うそうですが、東京メガネは無料でした。 シンガポールでは、コンタクトレンズはメニコンだけしか取り扱って いないようです。私はシードを使っていたのですが、左目シード 右目メニコンでも問題はないという事でした。が、最近またまた 左目のコンタクトレンズを流してしまい、近々左目もメニコンに なる予定です。値段は日本で購入するのとほとんど変わらない金額で 購入出来ます。 おっちょこちょいの私にとっては、本当に心強い東京メガネさんです。
会員制デリバリー・何でも屋さんの出現。 もう〜私は、待ってましたとばかりに、新聞の広告を見て すぐに会員になりました。 クリーニングサービス、修理、掃除、家電のレンタル、 運送、ゴルフの予約etc・・・・・とにかく何でも電話1本で 引き受けてくれます。 申し込みをするとき、我が家にスタッフの方がきてくれて、 詳しく説明してくれました。「私たちの仕事は、便利屋なので、 どんなとこでも、御電話してきてください。オーチャードを 歩いていて、不振人物をみかけたときでもいいですから。」 それには「ヘッ?」と思ったのですが、日ごろ出張で不在がちの 夫より、ぜんぜん頼りになるし心強い。
私が主に利用しているのは、クリーニングです。 ホワイト急便という日系のランドリーショップに委託しているようです。 私は、日中留守にしている事が多いので、夜の7時や8時に デリバリーしてくれるんです。コンドミニアム内にある ランドリーショップは、Yシャツの仕上げは、ただアイロンを かけて(糊付けされていない)、ハンガーにかけて渡されるのですが、 何でも屋さんのところは、糊付けはちょっとアマイけど、ちゃんと たたんで、襟の部分に厚紙を入れてくれます。
日ごろは、半袖のYシャツは私がアイロンをかけているのですが、 日本に出張するときだけ長袖のYシャツを着るので、その際 シワになり難いので、とても助かるのです。最初は襟の部分に 厚紙がなかったのですが、事情を説明してリクエストしたら、 早速やってくれたんです。それまでには、あっちこっちの ランドリーショップに持っていっても、たたんでくれるけど、 厚紙は入っていないし、フニャフニャで戻ってくるのにため息を ついていたんです。
このYシャツのクリーニングの為に会員に なったようなものでしたが、ビデオデッキを修理してもらった り、これはメーカーに直接持っていってくれたようです。 バスタブのストッパーが上がらなくなってしまって水が流れなく なってしまった時や友達にたのまれて圧力鍋の蓋を修理しても らった時は、自分の物として出したので 「どうやって蓋をするんですか?」と聞かれたときは「?、エエットォー」 なんて言っているうちに、さすが何でも屋さん!やり方が解かったらしく、 事務所に持っていって直してくれました。それは無料でした。 なにしろ、事が起きるのは夫の居ないときなので、私にとっては スーパーマン的存在です。
薬局。 高島屋の西野ファーマシーには、日本人のスタッフが常駐しています。風邪薬や胃腸薬その他何でも、日本製の薬があります。 アドバイスもしてくれるようです。 英語の説明書を読めない私にとっては便利です。とはいえ、 こちらに来てから私はとても元気なので、利用した事はありません。
旅行代理店。 日系の旅行代理店が数多くあるので、どこの代理店にしようか 迷ってしまいます。スタッフの対応が良い代理店。 旅行代金の安い代理店。航空チケットの取り易い代理店など 噂で、耳にする事ができるので、用途に合わせて選べます。 シンガポールから海外旅行する際は、日本のようにツアーというのが ほとんど有りません。
航空チケットとホテルを予約しての個人旅行 になるので、旅行代金は結構は高くついてしまいます。 ローカルの代理店を利用すると、ツアーもあり料金も安いそうです。 (英語が出来れば・・・) 最近、友達のアヤちゃんは、ツアーディスクの仕事を始めました。 日本人の観光客に対して、レストランの予約をしてあげたり、 困った事があったときのフォローをしたりするそうです。 「ベットが硬くて困るのよ〜」という電話があったり、 「楽しい旅行が出来ました。」という感謝の電話をもらうことも あるそうです。それから、最近日本で、「海外ウェディング」 に人気が集中しているらしく、シンガポールで結婚式をするのに、 リハーサルから、写真撮影、結婚式の終了までのお手伝いも していて、「人様の幸せのお手伝いが出来て嬉しい!」 と言っていました。そういうスタッフが居てくれると助かります。
コンピューター関係。 世界でもトップクラスのコンピューターの需要の多いシンガポールでは、 パソコンはかなり安く売られています。が、すべて英語。 日本語のソフトをいれるのに、かなりの料金がかかるらしく 日本で買うより高いそうです。 コンピューター関係の日系の代理店も数多くあります。 我が家のパソコンは赴任してくる際に購入して持ってきました。 インターネットの申込をする際、日系の代理店にお願いして、 書類の手続きから、接続まですべてやってもらいました。
レストラン。 ジャパニーズレストランはたぁーくさんあって、チョット料金は 高いのですが、お金さえ出せば、何でも食べられます。 私の大好きな居酒屋もあるし、焼き肉屋、お寿司屋、とんかつ屋も あります。フードコートでは、味はそこそこで安く日本食が食べれます。 以前体験記パート2で、おいしいラーメン屋がないと書きましたが、3ヶ月前に、私が満足するおいしいラーメン屋さんがオープンしたんです。英会話教室の近くにできたので、すごく嬉しくって、 英会話もないのに3日連続行きました。 夜遅くまで開店しているので、飲んだ後ラーメンを食べにいく こともできます。これはまだ未経験ですが・・・ 私が知らなかっただけで、おいしいラーメンが食べられるお店が 何軒か有るそうです。シンガポールにいるうちに、すべて制覇したいと 意気込んでいる私。
日本食以外のレストランでも、メニューが日本語で書かれている ところも数多くあるので、嬉しいサービスです。 友達の話によると、レストランではないのですが、日本食の 御弁当屋さんが有るそうです。電話でオーダーして、1つからデリバリー してくれるみたいですが、私の住んでいるところは、ちょっと遠いので 3つ以上のオーダーがないと届けてもらえない為、これもまだ 未経験です。本格的な○○御膳と言うものから焼き肉弁当、から揚げ 弁当もあって、おいしいらしい。
スーパーマーケット。 大丸のスーパーや伊勢丹のキミサワスーパーマーケットには、 ありとあらゆる日本のものがあります。 2件のスーパーでは、電話やFAXでオーダーするとデリバリー してくれます。日本語でOK!お魚、お肉、野菜、飲み物、洗剤etc・・・・ 外出が出来ない時などは、すごーく便利です。 それから、北海道フェアー、岩手フェアー、群馬フェアー、来年早々には 青森フェアー開催と、日本の特産物フェアーがちょくちょくあります。 なぜか秋田フェアーはまだ開催されていません。 シンガポールに居ながらにして、日本でも食べた事がない地方の 特産物を手に入れる事が出来ます。
最近はまってしまった1.99の店。 いわゆる、日本の100円均一のお店のシンガポール版です。 お店にある物すべてが日本製。ぜぇーんぶ1ドル99セントなんです。 小物入れ、御弁当箱、文房具類、日用雑貨、なんでもあります。 よくよく考えると、日本では100円のものが、シンガポールだと 160円ぐらいだから、高いはずなんですが・・・・ お菓子やインスタントラーメン、カレーのルーなどはスーバーより 2ドルぐら安いし、日本の物ということだけで、ついつい「安い!」 と思い込み、あれやこれやと買込んでしまいます。 日本語の話せるスタッフはいませんが、全部日本語で書かれているので 見ればわかる。うれしいお店です。 シンガポールにある3店舗のお店は、いつも大勢の人で賑っています。 日本人だらけかと思いきや、わりとローカルの人が多いのには 驚きました。もんじゃ焼き用のへらを手に持ってジーっと見ている人を 見かけた時、「何に使うかわかってるのかな?」と思ったことが ありました。
カラオケボックス。 ちゃんと日本の曲が入っている、カラオケボックスはもちろんあります。 ラウンジに行くと最新の曲を歌うことができますが、なにしろ高い。 ボックスは、古い曲しか無いけど安い。 最近見つけたのは、ラウンジの中にボックスが用意されていて、 夜はさすがに高いけど、日中午後1時から6時まで歌い放題のお店。 夫が仕事をしているというのに、奥さん連中は、5時間歌いっぱなし だったりするんです。私も3回ほど行きました。
英語のサッパリ出来ない私にとっては、至れり尽くせりといった感じで、 とても助かっている、且つ、英語がなかなか上達しない理由(人のせい にしている)です。
さらに私のわがままを、この際だから書かせてもらうと・・・・ ローカルの銀行に日本語の話せるスタッフを一人でいいので常駐 させて欲しい。日本の銀行のシステムと違うことが多いので、 分からないことが多いんです。 それからもう一つ。日本の映画を上映して欲しい。 シンガポールの人々に日本の映画を見てもらいたいのです。というのは 表向きであって、私が見たいんです。 娯楽の少ないシンガポールには、映画館がたくさんあって、 7ドル(600円程度)で見れます。日本の3分の1の料金で見れたら すごくラッキー。 日本に住んでいる方から怒られそうですけど・・・・・
海外の国々で、こんなに日本のものを取り入れて生活している日本人って いるのでしょうか? これらの事が、当たり前のようにドップリとつかっている私は、 たまになんだか情けなくなることもあります。 言葉という厚い壁に、私らしくもなく消極的になってしまい、 シンガポールの奥深い所までしることが出来ないのがザンネンです。 ただただ自分の遊びに時間を費やしてしまったようです。
とはいえ、開き直って・・・・・・ 最近ゴルフを始めました。次回は念願のコースデビューでまさかの ・・・・・・!!を書くことにします。