柳千賀子さんの「マレーシア体験記(4)」(98・9・10)

  なにもかも初めてのことが多く、感動した事や、驚いた事、頭にきたことなどの 体験記です。

病院へ
   8月1日〜7日までは、マレーシアのペナン島に赴任している友達(はこさん)と子供たちが遊びに来てくれました。 昨年の8月に、シンガポールに遊びに来てくれたし、7月に10日間ほど私がはこさんの お宅へ遊びに行ったので、子供たちとはマブダチのような状態をきづけたせいか 我が家では、自分の家のように慣れてくれました。 ももちゃん4歳とたっくん2歳は、私の事を「やなぎしゃん」と呼んでくれるのですが、 夫の事を「やなぎのおじさん」と言ってみたり「男のやなぎしゃん」と呼んでみたり、 夫の呼び名には四苦八苦状態。夫は子供が大好きだから、すぐ打ち解けて 仲良くなっていました。とはいえ、赤ちゃんだったら「ベロベロバー」でも通用するけど、 4歳と2歳の子供には、日ごろ慣れていないのでどんな風に接したらいいのか、 戸惑ったようです。

  パソコンで絵を描いたり、ひざの上に乗せてバイクごっこをしたり、はこさんよりも私たちに まとわりついている子供たちの姿を見て、はこさんは「身内以外でこんなに大人に なつくなんて初めてだよ」と嬉しい一言。

  我が家に来て2日目に、隣のクラブハウスのプールにいきました。 子供たちは大喜びで、腕輪をつけたらさっそく大人用のプールにすーっと入っていっ たんです。私はビックリして「足が届かないのに大丈夫?」と聞くと、「腕輪してるから 大丈夫だもーん」だって。あんな小さい腕輪の信頼性は絶大なものでした。

  足をちょこちょこ動かしてプカプカ浮いている姿は、めちゃくちゃ カワイ〜。それにしても、私がランカウイでシュノーケリングしたときの状況を思い出すと、 私より度胸があるというか、4歳と2歳の子供より私の方が情けなかったわけです。 「一緒にシュノーケリングにいかなくて良かったぁ」と思わずつぶやいてしまったのです。 天気はあいにくの曇り空で、今までに無いくらい涼しい日でした。

  で、案の定その夜子供たちは熱を出しました。 はこさんは、解熱剤を持参してきていたのでそれを飲ませて1日様子を見たのですが、 一向に熱が下がらないので、病院にいく事になりました。 病院の場所は知っていても、病院とは無縁の私はアタフタしてしまい、夫に電話をして 詳細を教えてもらって、タクシーでいきました。 「スバンメディカルホスピタルには、日本人の看護婦さんがいて、レセプションのところで 呼び出して、それから案内してもらう」と聞いていきました。入り口を入るとホテルのような ロビーがあり、私の目に留まったカウンターに行き、日本人の看護婦さんを電話で 呼んでもらったら、「あなたはどこからかけてるの?」と言われ、「えっ?」 よくよく見ると、レセプションのカウンターではなく薬局のカウンターで呼び出しをして しまったわけです。はこさんは吹き出して、「大丈夫、ペナンでもしょっちゅう病院に行って て、なれてるから」と言われ、《やっぱり母は強し》を実感しながら、ひとりで慌てた私が 恥ずかしい。

小児科のフロアーに行ったら、いるわいるわ子供たちとその両親&家族。 シンガポールでもそうですが、マレーシアでも子供や奥さんや家族の誰かが病院に 行くときは、ご主人は会社を休んで付き添っているみたいなんです。 だから子供の数より大人の数が多く、椅子が足りない状態。 「日本人もそういう習慣があれば、病気のときは心強いんだけどね」とはこさんは言う。 確かに、特に海外ではそうしてあげてほしいと強く思ったし、この光景を日本人の男性は どんな風に見るのだろうかと思ってしまいました。

   日本人の看護婦さん(Sさん)に会い、受付の仕方をテキパキと教えてもらいました。 たくさんの患者が診察を待っていたのですが、Sさんのおかげでわりと早く診察を してもらいました。ももちゃんは扁桃腺がはれているから熱が出るし、そのうちたっくん にも、うつるだろうから、薬を飲んで様子を見ようという事になりました。

  ペナンの病院より、診察と薬をもらうのがスムーズだから、はこさんはとても楽だったみたい。 たっくんは翌日にはすっかり元気になったものの、ももちゃんは熱が下がらずぐったり。 子供たちも食べれそうなレストランをチョイスしていましたがどこにも行けず、 結局、我が家に閉じこもりきりで過ごしてしまいました。 はこさんの目的は買い物だったのに・・・・・。 私は、家事のなかで洗濯物を干すのが大好きで、料理&お掃除はけっこうお粗末。 はこさんは、お料理が大好きで、洗濯物を干すのが大嫌い。 だから、我が家ではほとんどはこさんに食事を作ってもらいました。

  食材を買いこんでは いたのですが、メニューをあまり考えないで買い物をしてしまっていて、はこさんは、冷蔵庫 にある食材を使って、私が日ごろ作らない料理を作ってくれて、夫も大喜び。 私は毎日洗濯物を干す係りをやり、役割分担で家事をしたら結構楽しい。

  子供たちが、喜びそうなおもちゃ類が我が家には無かったので、近くのレンタルビデオショップ (日本食の居酒屋に同居)にアンパンマンのビデオを借りに行く事にしました。 だめもとで、たっくんに「一緒に行こうよ。」と誘ったら、なんと「うん、行くぅ〜!!」と 言う事になり、夫と私とたっくんと3人でビデオを借りに行ったんです。 ここでも、はこさんはビックリ。今まで一度もはこさんの側を離れた事がないたっくんが はこさん抜きで私たちと出かけていった事に、ちょっと寂しい気にもなったけど、 たっくんの独り立ちが嬉しかったみたい。私も車の後部座席にたっくんと一緒に乗って 行ったときには、にわか母親を味わえて、すごく嬉しかったんです。  はこさんたちが帰る前日には、ももちゃんも熱が下がり元気になったので、KLに新しく 出来た、ショッピングセンターに行きました。ペナンとはいろいろと違うところがあった ようで、はこさんもかなり気分転換になったようですが、やはり子供達と一緒だと ゆっくり買い物が出来ないから、次は絶対だんな様に子供を見てもらって、 私とゆっくり買い物をしたいらしい。 子供が居るといろんな事があって楽しい事もあるけど、しばらく自分の時間を持てない 母親業を、はこさんを通して垣間見る事が出来て、私としては良い勉強になりました。

  帰る日になったら、二人ともすこぶる元気になって、空港で出張できていたパパと 久しぶりに会ったら、ももちゃんはパパにベッタリ。「ねぇーももちゃん。柳さんちに ずっと居てよ」と言うと、「やだぁー。やなぎしゃんちは、おもちゃがないもん」 と痛いところをつかれました。 「おもちゃはいっぱい買ったげるから」と言うと、「私のおもちゃは日本でしか売ってないんだもん」 。確かにそのとおり!よくご存知で・・・ はこさんは、「気分転換になったし、それなりに楽しかった」と言ってくれたし、 「やなぎしゃん、また遊びにきてね」とももちゃんとたっくんは言い残し、おもちゃがたくさんある 自宅に帰って行きました。

  私はまたあのにっこり笑顔の子供たちに会いたいから、 「近いうちに行くからね」と約束したわけです。ハラハラドキドキしたときも有りましたが、 本当に楽しい1週間でした。

  ゴルフ
  翌日の夕方シンガポールでのバスケ仲間のさちよちゃんが遊びにきてくれました。 さちよちゃんは、独身で私より6歳ぐらい若い。シンガポールの日系企業で働いています。 仕事を終えてから、マレーシアにきてくれました。さちよちゃんの目的はゴルフ。 今年の初めに家族とマレーシアを観光したので、買い物や観光より、安くゴルフを する事を楽しみにしてきてくれました。 だから、2泊3日の我が家での滞在では、2日連ちゃんでゴルフだったのです。  日曜日は、二人でラウンドできるゴルフ場が少ないので、唯一二人でも出来てコース自体はとてもいいのに、 なぜか人気がないゴルフ場に行く事にしました。

  夫がその日は仕事だったので、タクシーで行く事になりました。タクシーでゴルフ場に 行くのは初めて。電話でタクシーを呼んで我が家のあるコンドミニアム前にきてもらいました。 電話で「バレンシアカントリークラブ」と言ってきてもらったのですが、そのタクシーのドライバーは 場所を知りませんでした。私はルートを知っていても、うまく説明できず、ゴルフ場の電話番号を 書いたものも持っていなかったため、夫に電話をして、夫からドライバーにIPOハイウェイの方にある事を 説明してもらって、 何とかたどりついたわけです。我が家からスムーズに行って30分ぐらいのところですが、 1時間ぐらいかかってしまいました。さちよちゃんは英語が堪能で、ドライバーに「彼女(私) がルートを知っているから、ルートを教えるからそのとおりに行ってくれ」と説明してくれたのに、 ドライバーがあまり英語がわからない。「もう私に運転させてくれれば、すぐなのに!!」と イライラ。なんとかたどりついて、ゴルフをする事は出来たのですが・・・・・ 。

  私は過去に2回そのゴルフ場でラウンドしましたが、どうしても9ホール目で雨と雷に遭い 18ホール回った事が無かったので、今回こそはという意気込みもあったのに・・・・・ OUTコースから回って、7ホールまでは曇り空でゴルフするには絶好のお天気だったのに 8ホールの途中から雲行きが急に怪しくなり9ホール目のティーショット後に・・・・・ 魔の9ホール。案の定2度ある事は3度あるとは良く言ったもので、激しい雨&雷で避難。 1時間ほど待ったのですが、やむ気配が無くあえなく中止に・・・・ 「ねぇーちかちゃん、9ホールでレインスイッチを押したでしょ?」と言われてしまって、トホホ・・・・ あんな大変な思いをして来たのに、8ホールしかラウンドできなかったのです。大ショック!! タクシーを呼んで帰ることに。

  これも大変でした。大雨でなかなかタクシーが捕まらず、 待つ事40分。やっとの思いでタクシーで我が家に帰る途中、高速道路近くで洪水になっていて、 車が何台か水没している。タクシードライバーも大変な思いで来てくれたようです。

ほたる狩り
  夕方我が家に戻り、夫が帰ってくるのを待ちました。仕事にはまり8時半ぐらいに帰ってきました。 その夜は、外で食事して蛍を見に行く予定だったのです。 が、帰りが遅かったので食事よりまずは蛍見物へ。ローカルのスタッフ(Rくん)が 一緒に我が家に来たので、「一緒に行こう」と誘ったら「疲れてるから行かない」という。 でも、私たちは蛍が見れるところに行くのは初めてだったので、Rくんは心配になったらしく 付き合ってくれました。 観光名所にもなっていて、ツアー客もたくさん訪れるところとは聴いているものの、Rくんも初めて 行くという。事前にローカルのスタッフに電話をしてもらって、道順を聞いていたのですが、 結構わかりにくい、ほんとうにド田舎らしい。 我が家からは1時間ほどの距離とは聞いていたものの、行けども行けども標識もないし、 本当にこの先には有るの?と4人とも不安顔。Rくんが途中2回ほど、お店の人に聞いてくれて 何とかたどりついたのです。夫が「Rくんが居なかったらたどりつかなかったかもな。俺達は 2日後にまたここにくるんだよ」と言ったら、R君は「マジィ?」(日本語訳) 本当に田舎の方なので、英語は通じないらしくマレー語か中国語で聞いてくれたみたいです。

  日系の旅行会社が蛍狩りツアーをやっているようですが、結構値段が高い。私たちは自力で 行く事にしたのですが、確かに、本当に分かりずらいところに有ったし、ツアー代が高いのは 納得できるような気がしたのです。  真っ暗な林道をひた走り、いい加減にドライブも飽き飽きした頃、「Firefly(蛍)farm」にたどりつきました。 初めての行くところだったので、1時間半以上かかったのです。 受付の窓口で申し込みをすると、4人乗りの船を1曹借りるのに1人10リンギット(370円ほど)ずつ、 40リンギットを支払いました。パンケーキとジュース付き。 「こんなの要らないから、もう少し安くしてくれればいいのね」と私が言うと「余計なところに気が付くのが マレーシア人。おまえのように言うのは日本人か中国人。お金を払ったんだからと必ず食べるのが 中国人。おいしくなさそうだからと食べずに捨ててしまうのが日本人」と夫がうまい事を言いました。

  妙に夫の言った事に納得して、ジュースとパンケーキを持ち、虫除けスプレーを手足にふりかけ、 長袖のシャツを羽織り、ライフジャケットをしっかり身に付け準備万端で 手こぎ船に乗り込みました。大雨が降ったせいか水嵩が増して、ごみも大量に流れている泥水川。 バンコクのチャオプラヤー川に似ている。こんな汚い川のところに果たして蛍は居るのだろうか?  船頭のおじさんが船をこぎ始めたら、すぐにバーーーーット蛍の大軍が川岸の木にたぁーくさん いるわいるわ。 私が小学生の頃までは、家の裏の水路のところでも蛍は見る事が出来ましたが、 たくさんの蛍の大軍を見たのは初めて。これほどの蛍が見れる所は、世界でも4個所だけだそうです。 およそ200メートルほどの距離を船に乗りながら見る事が出来ました。サービスタイムとして2度程、 船を川岸に寄せてくれて、真近で見る事が出来たし、両手で捕まえる事も出来ました。 よくよく見ると、私が小さいときに見た蛍より小ぶり。それにひかりかたがとても早いのです。 何日か前にNHKで蛍の特集を放映されているのを見たときに、「日本で東の蛍と西の蛍とでは、 種類が異なり、ひかり方が東の蛍より西の蛍の方がせっかちに光る」と言っていた事を思い出し、 どうもマレーシアの蛍は日本で言う西の蛍の種類のようです。これは柳ちかこ論として信用度ゼロ。

  本当にクリスマスツリーの電飾のようにきれいでした。ここまでの道のりは大変なものでしたが、 来て良かったと4人ともうっとり。マレーシアにこんなステキな場所があることに大感激。 30分ほどの蛍見学を十分に楽しみました。 そこは、夜の10時半まで受け付けをしていて、私たちが船を降りて帰ろうとしたとき、中国人家族の団体と すれ違いました。下はまだ歩かない赤ちゃんやよちよち歩きの子供から、上は足腰がよたよたのおじいちゃん おばあちゃんまで居る。私たちでさえ恐る恐る船に乗ったのに、大丈夫なのだろうかと心配になってしまいました。 まぁ無事に船に乗れて、あの蛍を見れたんでしょうけど・・・・・ 夜遅くに、しかも虫除けの準備もしないで連れ出すのは私としては考えられない。  とまぁそんな事をベラベラ話ながら、帰りは1時間弱で帰ってこれました。

  12時近かったので、24時間営業している屋台がたくさんあるホッカセンターでかなり遅い夕食を食べたわけです。

タクシー事情
  藤本ちゃんが我が家に来て2日目、ゴルフ。 私が2番目に気に入っているゴルフ場に行く事にしました。平日は予約無しでも大丈夫ということで、 直接行く事にしました。またまたタクシーを使ったわけですが、これもまた大変でした。 タクシードライバーのおじいちゃんは、「カジャンヒル・ゴルフクラブ」を知らなかったのです。 私はその日でカジャンに行くのは3回目で、ルートはうる覚えで、ドラバーに任せたのが悪かった。 カジャンとうい田舎町の町中を走っているときに、さすがに「おかしい」と言う事に気づき、 良く知らないようだったので、ゴルフ場に電話をしてルートを聞いてもらったら・・・・ なんと月曜日は休みだということが発覚。「そんなことは聞いてないよォー」と大ショック。

  仕方が無いので、そこから近い「バンギゴルフリゾート」に行ってもらいました。 我が家からはカジャンやバンギには30分ほどで行けるのに、なっなんと1時間半かかって、 ゴルフ場に着いたときには、二人ともほとほと疲れてしまったのです。 でも、カジャンの近くに私の知っているゴルフ場があって良かったぁとホットしました。 よくよく考えると、ゴルフ場にタクシーで来る人は今まで見掛けた事がない。 いくらマレーシアはゴルフ代が安いとはいえ、中流から上流家庭のスポーツとされているし、 もちろんみんな車を持っている。マレーシアは車やバイクがないと移動には不便なので、 中には2台所有している人たちもたくさん居ます。だからタクシーはあまり利用されて いないようです。それに私が住んでいるセランゴール州にはたくさんのゴルフ場があるので いちいち覚えていないらしい。

  私はいつも知り合いの方の車や友達の車で行っているから、タクシーでゴルフ場に行くのが こんなにも大変な事とは知らなかったのです。  レセプションで受付をして、95リンギット(3500円弱)でゴルフできるなんて安い!し、 雨も降りそうにないいい天気。二人とも気持ちを切り替え、スタートしました。 平日だから、ラウンドする人たちも少なかったので、のんびりプレイをしてたその時、 セカンドショットをして私がカートに戻ったときに、私たちのカートにボールが当たって 私の腕に落ちてきたんです。「危なぁーい!!」私たちの後ろには、グループは いなかったはずなのに・・・どこからとんできたのだろうかと不思議に思っていたら、 いつのまにか後からぴったり、私たちをあおっていたグループがいました。

   私たちはまだここに居るんだからとアピールして続けていたら、ボールを捜しにきた 中国人のおじさんに「あなたたちは、ゆっくりやりすぎだ。俺達を先にやらせろ!」 と大声で怒鳴られたんです。私とさちよちゃんはカチンときて、さちよちゃんが「あんたが打ったボールが 私たちのカートに当たって彼女(私)に当たったんだよ!危ないでしょ!私たちが先にやってんだから!」 と英語で怒鳴ってくれました。側にいたもうひとりのおじさんは「ごめんごめん」と誤ってくれたものの 先に怒鳴ったおじさんは強気で言いがかりをつけてきたので、「じゃぁ先に行けば!」とまたまた さちよちゃんは怒鳴ったら「君たちは日本人か?」と聞いてくる。「それがどうしたのよ!」とばかりに 無視をしていると、そのおじさんのグループは4人で、先に行かせろと言った割には、ちんたらやって いるもんだから、「このホールだけ先にやっちゃおう」と急いで終わらせました。 次のホールはショートホールだったし、後の連中はなかなか来ないので、「やっちゃえやっちゃえ」 とばかりにかなりスピードアップしてプレイしました。私たちの前に3人のおじさん連中が居て、 かなりスローペースだったので、「後ろからあおられているから、早くやってくれ」とさちよちゃんが言ってくれて、 今度は私たちが前のおじさん達をあおりながらやったわけです。

  私たちはそんなに飛距離はないから、バンバン打ち込んでかなりスピードアップして残りの7ホールを 回ったら、怒りと緊張感が良かったのか、スコアは二人とも自己ベスト。 「むかついたけど、あのおじさん達のお陰か後半はよく当たったから、まぁ良しとしよう」ということにして、 後ろの連中はあの後、私たちに追いつけなかったから「してやったり!」とほくそ微笑んだわけです。

   シャワーを浴びて食事をする前にタクシーを呼んでもらいました。食事を終えてもタクシーはなかなか 現れず、スタッフに確認をして待つ事15分。やっと現れたタクシーはオンボロ。しかもドライバーはおじいちゃん。 「大丈夫かなぁ」と不安な気持ちで乗りました。かなりかなりの安全運転でしたが、30分ちょっとでスムーズに 我が家まで帰ってこれました。ところがお金を払うときになったら、なっなんと45ギンギットだという。 二人とも唖然呆然。行くときに1時間半かかったのにもかかわらず32リンギットだったのに、なんで? 高速代は4リンギット弱なのに・・・・。ゴルフ場に隣接しているエクアトリアルホテルでしばらく待たされた からだと言う。「そんなの関係無いはずなのに・・・」「高すぎる!」と抗議しても「45リンギットだ」と言って 譲らない。私はお金を銀行から引き出しておくのを忘れていて、それにタクシー代がそんなにかかるとは 思ってもいなかったので、私とさちよちゃんとで有り金全部はたいて45リンギット支払いました。 「むかつくぅー」という怒りの感情よりも、シンガポールではこんな事はないので、なんだかすごく 悲しくなってしまったんです。

  私が事前に信頼できるタクシードライバーを探しておけば良かったのに、ゴルフ場にしろ本当に不手際 ばかりでさちよちゃんには迷惑をかけてしまって申し訳なかったんです。次回までは信頼で きるタクシードライバーを探して、事前に下調べが必要だということが教訓になりました。

買い物
  1日おいて3組目のアキさん夫妻が遊びに来てくれました。アキさん夫妻もシンガポールに住んでいて バスケット仲間のひとりです。 ご主人が出張でKLに来るのにアキさんが付いてきたようです。我が家から車で15分ほどの所にある ホテルに宿泊しました。ご主人が夕方まで仕事なので、その間私とアキさんと二人で出かける事にしました。 KL市内を案内すると言っても市内にあるデパートぐらいしか案内できなかったし、デパートはシンガポールと たいして変わりが無いから、さちよちゃんに聞いていたロイヤルセランゴールの工場見学に行く事にしました。 マレーシアは錫の名産でロイヤルセランゴールの錫製品は有名で、シンガポールでも販売されていますが、 シンガポールで購入するより安いと聞いて、ホテルからタクシーで行きました。

  ホテルに出入りしているタクシーだけあって、ルートも良く知ってるし、若いお兄ちゃんはこれまたしっかりしていて、 「ロイヤルセランゴールで見学した後どうするの?」と聞いてきたので、「まだ決めていないけど」と 答えると、「ホテルからロイヤルセランゴールまで行ってそこで待っているから2時間までだったら60リンギット で行けるからどうお?二人で30リンギットずつだよ」と言われ、それだったらそんなに高くないからお 願いする事にしました。 なかなか信用できそうなドライバーだったので、ネームカードをもらいました。  ロイヤルセランゴールでは、スタッフが英語で説明しながら案内してくれました。説明してくれている事は半分 ぐらいしか判らなかったけど、日頃何気に目にしているロイヤルセランゴール製品の製造工程を見る事が 出来て面白かった。ほとんどが手作業で、職人芸と言わんばかりの手さばきには驚きました。

  30分ほど見学して、それからショップでお決まりのように買い物をしました。アキさんはシンガポールで販売 されている製品の値段と比較すると30%ほど安いというし、日本の友達にお土産としてプレゼントすると 結構喜ばれると言うので、もう直結婚する友達にとフォトフレームを購入し名前を彫刻してもらいました。 錫製品だけではなく、銀製品&金製品のショールームも有り、「こりゃまたすごいね」とゴージャスな 品々を見れて目の保養になりました。

  工場見学は二人とも初めてで楽しめたし、アキさんもお気に入りの製品を安く買えた事に大満足のようでした。  1時間ほどそこで過ごし、再びタクシーに乗り伊勢丹が入っているKLCCに行きました。ドライバーは 「帰りはどうするの?」としきりに聞いてくるのですが、どれぐらいそこで過ごすか決めていなかったし、 KLCCからホテルまでは問題なく帰れそうだったので、60リンギットを支払い車を降りました。  ちょうどお昼時だったので、シンガポールにはまだない唯一私がマレーシアで自慢できる「モロゾフ」で 食事しました。アキさんも久しぶりにモロゾフのカスタードプリンを食べれて嬉しそう。 アキさんの話では、アキさんは日本では新宿の伊勢丹に勤めていた事があり、そこのバスケットチーム に所属していたそうです。そこで一緒にバスケをしていた方がなんとKLCCに入っている伊勢丹に 配属されて来ているらしい。6年ぶりにその方に会いたいということで、スタッフに話して探してもらった のですが、あいにくその日はお休みでした。メッセージを残し私たちはホテルに帰りました。

   ホテルに戻るとご主人も仕事を終えて戻ってきていました。その夜は例の蛍見学を予定していて、 私の夫がホテルまで迎えに来ることになっていました。でもそれまで2時間半あまりどうやって過ごそうかと ホテルの周りをウロウロしたのですが、たいして面白いところも無かったので、タクシーで 我が家に戻ってきました。近くのサンウェイピラミットショッピングセンターをウロウロしたり、近くの広場で パサマラームという夜市が始まっていたので、3人とも興味があって行ってみました。 月に何回か開催しているのは知っていましたが、行くのは私も初めて。なんと野菜や果物が新鮮で 安いんです。生活雑貨もあれば衣料品もあるし、魚・エビ・カニなどの魚介類もある。屋台もでていて ローカルフードも食べられる。衛生面にはちょっと問題があるけど、近くに安くて新鮮な食材が手に入る んだから、家に閉じこもっているよりちょくちょく出かけてチェックする必要が有る事を知りました。

  アキさんやご主人も楽しんでくれてバチバチ写真も撮りました。そんな事をしているのは、私たちだけでしたけど・・・  そこからテクテク歩き我が家を案内しました。アキさん夫妻はマレーシアでの私の生活を垣間見たようです。 夫が帰ってきて、我が家の車でステーキハウスに食事に行きました。夫はアキさん夫妻とは初対面でしたが、 仕事の話やこちらでの生活の話などで盛り上がりました。ゆっくりお酒を飲みながら話をしたかったのですが、 なにしろその後蛍見学だから、そこそこに切り上げて「firefly faum」に行きました。 2日前にさちよちゃんと行ったことを話したので、二人は恐縮してタクシーで行くからと言っていましたが、 私たちはタクシーで二人きりで行かせるのには不安があったし、あの光景は何度見ても飽きないはずだし、 1度行ってルートは覚えたので、何の苦痛も無かったのです。

  前回のように受付をして船に乗り、アキさん夫妻が何よりも楽しみにしていた蛍見学。二人とも蛍自体初めて 見るそうです。その日の船頭のおじさんはサービスタイムを6回もしてくれて、二人とも大感激でした。 ここでも、柳ちかこ論を話したのですが、「ふーん」の一言で終わってしまいガックリ・・・・ 蛍を両手に入れて捕まえたときは、何の感触も無かったのですが、1つ(蛍をなんと言って数えるのかわからない )の蛍がご主人の顔に止まってウロウロしたときは、くすぐったかったようです。「蛍を顔で受け止めるなんて、 一生に一度かもよ」とゲラゲラ大笑い。アキさんは「私の所においで」と蛍に話し掛けちゃうし。 写真にとってもうまく写らないからと、二人の脳裏に幻想的な蛍の群れをしっかり描き写したようでした。 前回より川の流れが穏やかだったので40分ほど見学することが出来ました。私たちも前回とはまた違った雰囲気 で十分楽しみました。

  翌日はご主人は仕事が休みでした。ご主人はKLに出張で来ても、仕事だけでKL市内を観光した事が ないから、ぜひKLの街中を見てみたいということでした。とはいえデパート巡りをするだけでもいいから と言う事で、まずはLOT10というもう一つの伊勢丹が入っているデパートに行きました。そこにもアキさんの知り合い の方が配属されているそうですが、またしてもその方はお休みで、会う事が出来ませんでした。 「LOT10の中にイタリアのブランドのアレッシという、キッチンウェアや雑貨のお店が有るらしいんだけど知ってる?」 と聞かれて、私は知らなかったので探しました。やっと見つけて入ってみると、イタリアデザインは何処か独特のほかの 物とはちょっと違った、かわいらしい小物やキッチンウェアが所狭しと並べられていて、私もすごく気に入りました。 二人はイタリアに旅行に行ったときに「アレッシ」の商品を知ったそうです。値段は多少高いけど、アレッシの 雑貨が家にあったらすごく楽しくなりそうなものばかりなので、日本に帰国するまで少しずつ買い揃える事にしました。

  イタリアになんていった事が無いくせに、可愛い商品に人目ぼれしちゃって「イタリアのアレッシ商品を集める事にしたから」 と夫に言うと、すぐ影響されて舞い上がる私にため息をつきながら「どうぞ」の一言。 まさかKLではお気に入りのお店を見つけれるとは思っても居なかったので、すごくうれしい。アキさんに感謝してます。  LOT10から今度はKLCCの伊勢丹に行きました。前日に会えなかった方をもう一度呼び出してもらい、アキさんは 6年ぶりに「まさかマレーシアで会えるなんて」と感激の再会ができたようでした。私にはまだ日本人のお友達が居ない事を 話してくれて、奥さんもゴルフをするそうなのでお互い自宅の電話番号を交換することも出来たのです。 お昼ご飯は、KLCCのフードコートでローカルフードを食べました。その後タクシーでセントラルマーケットに行きました。

  私は少し勘違いをしていて、マーケットだから市場だとばかり思っていたのですが、そこはマレーシアやタイ、インドネシア のお土産屋さんがたくさん集まっているところでした。かなりの数のお店が入っているので見ごたえは十分。 3人で隅から隅までゆっくり見て回りました。その後、カルコサスリネガラホテルという高級ホテルのハイティが有名なので セントラルマーケットからも近い事も有り行く事に。。。。またまたタクシーのドライバー、すぐ近くなのに「良く知らないけど 行ってみる」と言う。このタクシーに乗って失敗したと思ってもあとのまつり。とりあいず近くまでは行けたのですが、 同じ道をぐるぐるまわってて、途中同業者のドライバーに聞いて、やっとの思いでホテルに着きました。スムーズに行ったら 10分もかからないところを40分ぐらいかかって、予約していた時間に遅れてしまったのです。 お金を払うときになったときに、メーターの金額は8リンギット50セント。なのに15リンギットとぬかす。 日本人だからボッタクル魂胆。アキさんはカチンと来て、「何言ってんのよ!あんたが道を知らないから30分もロストしたのに!!」 と強く言ったら、馬鹿なことを言ってしまったとばつの悪い顔しながらもドライバーは「じゃぁ10リンギット」と言う。「はぁ〜?」 「メーター分しか払わないわよ。ハイ8.50」。このドライバーもボッタクル人を間違えたようです。アキさんって頼もしいィ。

   気分を取り直して、私にとっては久しぶりのハイティ。カルコサスリネガラホテルはエリザベス女王や天皇陛下も訪れ、 宿泊したホテルだけあって超豪華。なぜか背筋がピンと伸びていつになくゆっくりとした足取りで席まで案内してもらいました。 シンガポールでのハイティは自分自身がケーキやサンドイッチなどを取りに行くのですが、ここでは座っていれば ボーイさんが持ってきてくれるのです。一つ一つがお上品で味もなかなかおいしい。3人でゆっくりいろんな話をしながら、 1時間半ほど過ごしました。 ご主人は本当に物腰が低く、とても人に気を使う人だった事を改めて知る事が出来たし、アキさんもバスケ以外で一緒に 遊んだりした事はなかったのですが、気さくにいろんな話ができてアキさんのことが前よりよく知る事が出来ました。

  ハイティの後タクシーで宿泊先のホテルまで戻りました。本当は私の夫と一緒に食事をして空港まで送って行く 予定でしたが、夫の帰りが遅くなることになり食事は出来ずに、私はホテルで別れました。  私にとってこの2週間ほどは、マレーシアに来て始めて充実した日々を過ごしたような気がします。 はこさんやさちよちゃん、アキさんとは前よりも仲良くなれたような気がして、ほんとうに嬉しかったんです。 マレーシアのタクシーダライバーは全てが、ここに書いたような人たちばかりではないはずですが、今回は 自分の車を持ってさえいればどんなに便利かを思い知らされました。 それに加えマレーシアもゴルフだけではなく、楽しめるところがたくさんある事を知ったわけです。  今真剣に車を買おうかと夫と話し合っています。まずは信用できるドライバー探しが先かも・・・・