今回は、ローカルのスタッフと共に西マレーシアにある唯一の国立公園タマン・ヌガラで 雄大な大自然を満喫してきた体験記です。
8月31日(月)はマレーシアの独立記念日で祝日でした。夫は約3ヶ月ぶりの3連休になり
二人で1泊2日でいいからどこかに行こうと言う話をしていたら、単身赴任しているT氏も一緒に
行きたいと言う。国内旅行を考えていたら、ローカルスタッフ達(特に予定の無いメンバー)が
29日と30日でなにやら旅行を計画していて、夫は「俺は忙しくてめんどうくさいから、スタッフ達に任せて
それにジョイントしようよ」と言う。「それも楽しそう」と私も同意して、「ところで何処に行くの?」
と聞くと「何処に行くのかわからないけど、1泊2日でジャングルで釣りをするらしいよ。涼しいみたいだから
長袖の上着を持っていった方がいいみたい。」と言う。当日までの情報はこれだけ・・・
。
8月29日当日、天気は快晴。8時過ぎに事務所に集合。メンバーは私たち夫婦とT氏、他ローカルスタッフの Yさん、Rさん、Lくん、RくんとRくんの友達通称カメラ小僧の総勢8人。女はわたしだけ・・・・ まぁいつもゴルフでもおじさま達の中で紅一点?で私だけだったりするから、問題なし。 で、何処にいくわけ?今回の幹事のYさんに聞くと「タマン・ヌガラ国立公園ですよ。」と流暢な日本語で 説明してくれました。
このYさん、何年か前名古屋大学に留学していたらしく、日本語ペラペラ・・・ すごく頼りになるお兄様。 屋台で軽く朝ご飯を食べて、4人ずつ2台の車で出発しました。私たちの車にはRくんとカメラ小僧が 同乗しRくんが運転してくれました。夫と私は後部座席に座り「楽でいいなぁ」と先輩気分でずいぶんデカイ 態度。 もう1台の車を運転していたのはLくん。通称カーレーサー。ハンドルを握ったとたんアイルトンセナ(古い)か シューマッハになるらしい。スピード違反で高額な請求書を頂いたらしく、最近は安全運転になったらしいと 聴くやいなや、Lくんの運転する車は猛スピードで走行。あっという間に見えなくなってしまって、追加の請求書が 届きそうな予感。
車に乗って40分ほどしたとき、目の前にデデェーンと巨大な岩山が見えました。 それは「バトゥ・ケイブ」と呼ばれているヒンドゥー教の寺院。200段以上もの急な階段を登ったところの洞窟に 像の神様が祭られているらしい。そこは観光名称にもなっていて名前だけは知っていたけど、見るのは初めて。 とはいえ車の中から眺めただけでしたけど・・・・ 野生のサルがたくさん居て悪さもするらしく、Rくん曰く「1度行けば十分」。薄暗い雰囲気であの階段を登らなきゃ いけないのかと思うと、私曰く「こうやって車から眺めるだけで十分」。多分行く事はないでしょう。
ハイウェイに入ったら、RくんもLくんに負けじと、いきなりシューマッハになり、とばすとばす。 何と言う名前のハイウェイか忘れてしまいましたが、道路はきれいに整備されていて、片側3斜線ずつで かなり広い。夫曰く「この景色はなんか東名の御殿場あたりに似てる」。 会話も途絶えてウトウト。出発してすでに3時間半ほど経った時、夫の携帯電話がなりました。 Yさんからで、「もうすでに高速は降りて休憩してるから」という。さすがLくんハヤイ。30分ほど送れて私たちは 合流しました。休憩で入ったお店は、レストランというほど立派なものではありませんでしたが、 そこのシュウマイ(形は一般のとはかなり違う)がなかなか美味しい。自家製のお菓子やパンケーキも売られてい たし、もちろん食事も出来るところでした。T氏は「今日は休みだからよ。」とシュウマイをつまみにビールを2〜3 缶飲み、かなりいい気分。 Yさんは、ゆっくりする間もなくせっせとみんなのおやつを買ったりしてくれました。
さぁ一路タマン・ヌガラへと再度出発。マレーシアの田舎道を2時間弱ひた走り、やっと目的地へ。と思いきや・・・ 人がわんさか居る船着場。私はそこの近くで釣りをするのかと思っていたら、「車をここに置いて、荷物を全部 持って下さい。船に乗りますから」とYさんが説明する。私は思いも寄らない展開に唖然。 Yさんは事前に船と宿泊先の予約をしてくれていた様です。そこはクアラ・テンベリという公園になっていて、 公園事務所でボート代と入園料、カメラの持ち込み料を支払い、許可証をもらってから、船に乗るとのこと。 全部Yさんが仕切ってやってくれました。
よくよく見ると、大きなリュックを背負って登山靴を履いた白人の旅行者がいたり、そうかと思うとキャミソール に短パンにサンダル姿のジャングルに行くとはおもえないファッションのチャイニーズ系の女の子たちがいたり、 ブランドのバックを持った日本人がいたり、インディアンやマレーシアン達もたくさんの荷物を持って船の出発を待っていました。 2時に船が出るので、1時間ほど時間があり、船着場の目の前にあるレストランで遅い昼食をとることにしました。 T氏がなんとパック入りの焼酎を2本持参。「ビールより焼酎がいいなぁ」とグラスに焼酎を入れて最初は水で 割って飲んでいたのですが、スタッフが飲んでいたアイスティーを入れて、試しに飲んでみると んーん甘い。今度は砂糖を入れないアイスティーをオーダーして飲んでみるとなかなかイケル! T氏はこれで味を占め、2日間はアルコール漬けだったのです。
2時になり、船着場に行くと待っていた人たちが集まってきたので大混雑。どんな船だったかというと、 お約束どうりというべきか、トタン屋根とYAMAHAのモーターエンジンが付いたお粗末なボート。 乗ってみると水面まで手が届いてしまう。1曹のボートに定員は12人ほど。私たち8人と欧米人の3人の 乗ったボートは勢いよく、おおど色の川を上って行ったのです。 天気は快晴でボートに乗りながら冒険気分満点でジャングル見学。のんびり水浴びをしている水牛がいたり、川の水浴びをしている土地の先住民らしき人がいたり、最初は珍しくて、水飛沫が顔に飛んでくるので、タオルで顔を覆いながら、 目だけ出してキョロキョロしていたのですが、なにしろこのボートに乗っている時間が長い。
Yさんの話では1時間半と言っていたのに、1時間半過ぎても一向に着く気配はない。私以外の7人はみんな 大口あけて、グーグー昼寝。いい加減お尻が痛くなってきて冒険気分に飽き飽きした頃、Yさんが休憩したところで買ったお菓子を配ってくれました。そのロールパンはふんわり柔らかくて、あまり甘くなくめちゃくちゃ美味しくって、私だけ「Yさんもう1個ちょうだい。」と2個ペロリと食べて大満足。 2時間半かかって、やっとタマン・ヌガラへの入り口クアラ・タハンの船着場に着きました。2時間半座りごこちの 悪いマットに座っていてお尻や足腰がちょっとふらふらするって言うのに、船着場から急な階段を上らなくては いけないのは、私にとってこの旅行の中で一番つらかったことです。
ヨタヨタしながら階段を上りきったところに、
宿泊先のタマン・ヌガラ・リゾートがありました。 またまたYさん、受付から部屋割りまでの手続きをしてくれました。1部屋ずつ分かれているバンガロータイプ
の部屋で二人ずつ4部屋に別れてチェックイン。 野生のサルの親子ずれが、人間を怖がらず悠々と散歩していたり、初めて聴く鳥のさえずりに、はるばる8時間がかりでジャングルに来た事を実感。それにしても、涼しいどころか、めちゃくちゃ暑かった。
夕方までは釣りをする事になりました。T氏はゴルフの他に日本では釣りに凝っていて、釣竿やその他釣りの
付属品をひとそろえ持参してきていました。本当は船着場から1時間ほど船に乗って更に上っていたところに
良くつれるポイントが有るらしいのですが、時間も時間なので歩いても行けるところに、手始めに釣りに行ってみる
ことにしました。釣れるポイントのところまで行く途中にはキャンプ村があり、今流行のテントから、昔乍らのテント
があったり、はたまためちゃくちゃ小さい「これじゃぁ座れないでしょ」というようなテントがありました。
かなりの人々がキャンプを楽しんでいるのには、マレーシアでもアウトドアが人気なのかしら?とすこしビックリしてしまいました。 ジャングルの中を40分ほど歩いたところに川が見えてきました。決してきれいとは言い難い、おおど色では 無いけど、茶色の透き通った川で水浴びをしている人たちがたくさんいました。 いくら暑くても、私はちょっと遠慮したい。 そこから少し離れたところで、さてさて釣りをする事になりました。ローカルのスタッフも釣竿を持ってきていて 釣竿は6本あり、私とカメラ小僧以外は釣竿を持って、どんな魚が釣れるのかと挑んだのですが・・・・ 釣り糸を下げている側を、観光用のボートがバンバン通っちゃうから、T氏曰く「これじゃぁ魚は逃げるよォ〜」 日本から持参の餌を付けたり、T氏自慢のルアーを付けてみたり、手を代え品を代えなんとか一匹でもと 6人は真剣。私は暇で暇で・・・・。そのうち夫は諦めて、持参したランプータンというフルーツをバクバク食べはじめちゃうし、ローカルのスタッフはTシャツに短パン姿で泳ぎ始めちゃう。ただひとりT氏だけは、さすがになれているだけあって、のんびりと釣れるのを待っている。
そのうち中国人の家族が釣竿を持参でやってきたので、 「ここじゃぁ釣れないよ。」とばかりに撤収しようとしたら・・・・「オォォー釣れたぁ」とT氏の声。なんと10cmぐらいのハヤに似た魚が釣れたのです。隣の中国人にこれ見よがしに大騒ぎをして、カメラ小僧はご自慢の1眼レフカメラで写真をとったり、1匹ごときでこんなに大騒ぎしてしまう私たちは何と単純。でも2時間以上待って、やっと釣れたのだから、喜ばずにはいられない。 その魚は逃がしてあげました。1匹釣れたから良しとして、満足してその日の釣はおしまい。
宿泊施設にあるレストランで夕食。ビールで乾杯して、バイキングスタイルでの食事でした。 T氏がRさんに「俺の部屋から焼酎を持ってきてくれ」と頼み、焼酎を持ってきてもらってから、 さて、ここでは焼酎を何で割って飲むかという事になり、たまたま私が飲んでいた紅茶に目をつけ、 紅茶に入れてみるのはどうかという事になりました。紅茶やコーヒーも飲み放題だから、これはいい。 私と夫とT氏でティーカップに焼酎を入れて紅茶で割ってのみ始めたのです。レモンがあったほうが いいと贅沢な事を言い出し、スライスレモンをたくさん頂いてかなりかなり上機嫌。
T氏の釣談義を誰も止められない状態になり、明日のために浮きを作ろうという。T氏は高いルアーは たくさん持っているけど、やすっぽい浮きは持っていなかったらしい。 T氏が自分のリュックの中になにか変わりになるものが無いか探していると、「そうそうこれは良いんだよ。」と 取り出したのが、頭に付けるライト。T氏が付けてみると、下を向いたときにライトが点いて、上を向いたときは 消えるというオートマティック。これは馬鹿うけ。夫が「八つ墓村じゃぁないんだから。」とけなす。 かくして、焼酎入りのレモンティで酔っ払いながら、そんな格好をしたおじさんと日本人&ローカルスタッフは そのレストランでかなり浮いていたのです。飛び入り参加したカメラ小僧は戸惑ったに違いない。
レストランが閉店間際まで居座ってしまっていて、追い出されるようにレストランを出て、どうしても1匹では 諦めきれなかったらしく、船着場のところでもう一度釣をする事にしました。が流れが速くて釣れる気配無し。 船着場の向こう岸にもちょっとしたレストランがあってそこに移動するのにも船を使うのですが、 夜な夜な船に乗って向こう岸に行こうとする人が集まってきて、その中で私たちは釣竿を下げていると 「なにをやっとるか」と不思議そうな顔をしながら私たちを見ていくのには、ちょっとこっぱずかしい。 そこでも1匹も釣れず撤収。
T氏の部屋に集まり 浮き作りをしたのですが、私と夫は眠くなり、T氏とローカルスタッフに任せて早々と自分達の部屋に戻り、バタンキューで寝てしまいました。 翌朝7時に集合して、同じ場所にもう一度行ってみようということになったようです。 夫は休みの日に早起きをするのは苦手なので、後から合流する事にして、私は7時にみんなを見送って 夫に便乗して2度寝。 みんなが戻ってくる前に、釣れた魚を見てみたいと思い、夫をたたき起こして、前日に行った場所に 行ってみました。3時間粘って、T氏が1匹釣っただけでした。それから更に1時間粘ったようですが、 全然釣れませんでした。またまたT氏以外は泳ぎはじめて、わいわい大騒ぎ。私も一緒に泳ぎたぁーい と思っても、水着を着ていなかったから諦めたのですが、男の人たちの無邪気さが羨ましかった。
お腹も空いてきた事出しということで、その日も1匹釣っただけで帰る事にしました。 途中、ランバイというフルーツがあちこちに落ちていて、スタッフのひとりが「これは食べられるんだよ。」 というので食べてみたら、甘酸っぱくて美味しい。大きな木にたくさん生っていたので、木屑やサンダルを ほおりなげて、ランバイ収穫大作戦開始。T氏が釣竿に大きなルアーを付けて「ヨシッ!釣るぞォ」と 勢いよく枝をめがけてほおり投げたら、うまい具合に枝に引っ掛かったまでは良いけど、ルアーもろとも 引っかかってしまって、釣竿もブラリ。ランバイをとるどころか、ルアーと釣竿をどうするかという事になり、 勢いよく引っ張り糸をぷちんと切ったら、高いルアーはランバイの枝に乗っかったままになってしまいました。
太っ腹のT氏は泣く泣くランバイの木にルアーをプレゼントしてしまったわけです。過去にもこれから先にも 枝にルアーを引っかけてしまった人は居るのだろうか?T氏の行動は面白い日本人として、笑かしてくれました。
レストランに戻って、昼食を食べながらまたまた出ました焼酎。でもT氏の焼酎持参は正解でした。
宿泊先の敷地にはお店がありましたが、ビールは売っていなかったのです。レストランでしか飲めなかったので
旅にでたらまず酒というひとには、タマン・ヌガラ国立公園はちょっと物足りなかったのかも・・・・
帰りは例の船に乗って、2時間弱で着きました。それから車に乗って前日休憩したレストランに立ちより、
美味しかったロールパンを買ったりして、ひたすら車を走らせ戻ってきたのです。
反省会として、シーフードの店に行こうという事になり、安くて美味しいシーフードレストランに行きました。
そこで、またまた2本目の焼酎を飲みながら、大騒ぎになりました。T氏や夫はなかなかプライベートで
ローカルスタッフと過ごす事が無かったようです。今回初めてスタッフと仕事以外で一緒に過ごせた事が
嬉しかったみたいだし、スタッフひとりひとりの良さを改めて知ることが出来たようです。
スゥイチャ(中国茶)に焼酎を入れて、みんな楽しいもんだからガンガン飲んでしまって、ローカルのスタッフは
あまりお酒を飲まない人たちなのに、「飲めぇ」のT氏の一言にみんな得体の知れないジャパニーズワインを
飲まされたのです。みんな顔が真っ赤か状態。
T氏は本当に楽しかったらしく、集合場所に戻ったときにもすぐ近くの屋台のホッカセンターに行きさらに ビールを飲み始めちゃう始末。そう焼酎2本はすでに飲み干してしまっていたのです。 私と夫とT氏に付き合って、スタッフには帰ってもらいました。
今回の旅行は、Yさん無しでは実現しなかったかもと、ほんとうにYさんには感謝しています。
あの船着場までの道のりは、私たち日本人だけではたどりつかなかったかも知れないし、面倒な手続きも
出来なかったかも・・・ マレーシアに居るうちに1度はジャングル探検をしたかったので、ほんとうにいい機会に恵まれました。
後でいろんな人たちから話を聞くと、「1泊2日じゃだめ、せいぜい2泊ぐらいしなきゃ」といわれたときは、
確かに、もう1泊して釣以外のジャングル探検をしたかった。 私はYさんに「もう一度連れって」とリクエストしました。持参した長袖のシャツ類は着る機会が無かったので、
今度行くときは要領を得て、アイスボックスにビールをたくさん入れて行ってみるつもりです。