岩間郁夫さんの「アメリカ暮らし(36)オートショー」(98・11・29)

  北カリフォルニアは雨と寒気という天候に恵まれぬ感謝祭の連休です。ただこの日がクリスマス商戦の初日となる為、どこもインドア型のショッピングセンターではクリスマスのデコレーションを完了、多くの買い物客で賑わったようです。米国の景気が何故か?良好であることから、今年のコンシューマ商品の年末売り上げは昨年を大きく上回るであろうというのが大方の関係者の予測と云うことです。

  実は一昨日、大学のキャンパスから戻ってきた子供達とサンフランシスコで開催されている99年モデルの国際オートショーに出かけてきました。サンフランシスコのオートショーは毎年、次年度の新型車の発表が終わった後、トップを切って開催されるショーなので結構注目されています。オートショーのほとんどは来年1月から米国主要都市で開催され、3月の中都市での開催で終わります。従って大抵の人口50万人ぐらいの都市では必ずオートショーが開催されることになります。

  展示会社の主力は米国、日本および欧州勢となりますが7−8年前から韓国の現代自動車も必ず出展しています。日本だとオートショーと云うと可愛い女の子が車の脇に立って、愛敬を振りまいて説明、その周りに来場者が群がるというのが普通のパターンのようなのですが、こちらのショーはちょっと違います。基本的にどの展示車両に来場者は実際に自分で触り、運転席や後ろの席に座ったり、ドアの閉まる感じを確か
めたり、トランクを開けてサイズを確認したり、ボンネットを開けてエンジンを見たりという具合、エンジンを回して走行するということ以外のことは自由に出来ます。それも特に監視された状態では無く、こちらが尋ねれば説明要員が寄ってくるという具合です。

  つまり日本のオートショーが見て楽しむというのに対し、触って楽しむというのが、こちらのオートショーです。ただ、7日間も開催されるショーなので会場が列になるほど込み合ってないから出来ることなのかもしれません。

  今回のショーではミニバンは全盛期を過ぎ、4x4で知られるSUV車も全て出そろってしまった感じ、唯一、業界が再度力を入れ始めたのが、一時は全滅してしまった2ドアーのクーペ型車種のような感じがしました。日本メーカでは毎年のように人気はトヨタとホンダに集中していました。

  それにしても平均車両価格は高くなってしまいました。どの車種も高級感指向が強まって、ピックアップトラックやSUVでもレザーシートは珍しくなくなりCDプレヤーも当たり前。平均的な車両価格は2万ドル以上、ちょっと欲しいな!と思う車は3万ドル。高級車と呼ばれる車は5万ドル代。ただ、依然として普及しないのがカーナビなる商品で、これに2千ドルの価値を感じる人は少ないようです。国民性かもしれませんね。