青空もつかの間、また雨が降り始めた北カリフォルニアです。感謝祭の休暇も終わって本格的なクリスマス商戦、アメリカ人の最大のショッピングシーズンに入りました。クリマスソングはまだ余り聞こえてきませんが、住宅地の家々は室内のツリーとは別に家の外を電球で飾り始めています。
年末が近づいても、残念ながら日本のサラリーマンには当たり前のように貰えるボーナスもこちらのサラリーマンには縁がありません。ただ、日系企業などは日本の社員が貰えるのに現地社員はゼロでは気の毒だと云うことで、多少(日本のボーナスの金額とは比較にならないほど少ないですが)のボーナスを出す所はあるようですが、米国法人で利益を上げている日系企業は少ないので、今年は厳しいかもしれません。
しかし、この時期、多くの米国企業は社員とその家族(この場合、子供は含まれず、奥さんか、ガールフレンド、ボーイフレンドと云うことが多いんです)の為にクリスマスパーテイーを開きます。社長とか部長とか云ってもスーツやネクタイに縁のないカジュアルウエアが職場の習慣となっているシリコンバレーですが、このパーテイーへの参加は、男性はダークスーツかタキシード、女性は当然ながら髪をセットして思い切ったドレスを着込んで参加するのが普通です。ですから、その場であれっ!と驚かされる人も多いし、さすがに身長のあるこちらの女性には、この時のドレスが魅力的に映ります。パーテイーは大抵ホテルの大広間を利用したり、大きなホールのある会場、時には歴史のあるビルデイングが選ばれたりします。
さてパーテイーの内容ですが、まづは参加者の大半が集まるまでの1時間ほどはカクテルパーテイーです。グラスを片手にお互いに初めて顔を合わすパートナーを紹介しあったり、写真をとったり、会話を楽しむというのが普通です。特に会社幹部は、この場ではホストですから、じっくり腰を構えてなんていることは出来ません。参加した社員とパートナーの様子を隅々まで見ながら、孤立している人はいないか?とか人を紹介しながら、皆に話かけて冗談を振りまいたりしながら来賓にも気を配ると云った状態で休む暇等ありません。
やがて雰囲気も盛り上がり、大方の参加者が集まった頃合いを見計らって会食となる訳です。以前はあらかじめ各自の好みを調べておいてチキン、ビーフ、ポークと各自のメインデッシュが決まっていたフルコースデイナーが多かったんですが、最近はいわゆるバイキングスタイルのデイナーが増えてきました。無論、この時はワインは飲み放題です。
次にデイナーも終わり、テーブルの上がコーヒーに代わってからはバンドが入ってダンスと云うことになります。ダンスだけは踊れ人、踊れない人様々なんですが、やはり見事にダンスが出来る人は必ず居るもので、この人達はその場のスターとなってしまいます。
でも、選曲は本格的なダンス音楽からデイスコ音楽まで様々と変わり、お酒も入っていることから大抵、最後は日本流のドンチャン騒ぎとなってしまいます。やがてダンスが一段落したころを見計らって、アメリカ流の福引きとなります。会場に入る時に各自が受け取った番号の一方が、保管されていて、それを代表者が箱から、つまみ上げ、当たり番号とする単純なものですが、賞品は何段階にも別れていて、下位の当たりは映画の無料チケットとか、ハンバーガーの無料クーポンなんてものもありますが、特賞は2人分のハワイ旅行券だとか、本物の金貨とか車一台なんてことも珍しくありません。無論、特賞の賞品はあくまでも会社の景気しだいで毎年変わると云うのが普通ですが、実は多少細工もあって、会社幹部には絶対当たらないようになっているとか言ってます。この福引きを最後に参加した人達は少しずつ引き上げこの夜のパーテイーも終わりを迎えます。
でも、飲み過ぎには注意が必要です。昔は飲酒運転に比較的寛大であったアメリカですが、今はカリフォルニアの場合、飲酒運転で捕まった場合は、その場で手錠をかけられ留置場で一泊。更に裁判所に出頭させられて罰金として500ドル以上課せられる他、刑務所に最低2日間、若しくは8日間の公共サービスと称して、道路や公園の掃除を週末にさせられる羽目になります。つまり飲酒運転は実刑となるんです。それを避ける為に会社は会場のあるホテルと交渉していて、その晩の宿泊は割り引きになっています。
では!
この福引きを最後にその夜のパーテイーは終わります。