3−4日暖かい日が続いた北カリフォルニアですが、アラスカの寒気団がジット気流に乗って降りてくるそうで、今日明日は非常に寒くなるそうです。海抜200mぐらいの所では、この辺でも雪になるなんて天気予報です。ちょうど、クリスマス商戦で買い物が増える時期でもあり、今日は日本ではあまり馴染みの無い個人小切手について書いてみます。
外出する場合に、あまり現金を持ち歩かないアメリカ人は、その代わりに個人小切手帳とクレジットカードを持ち歩きます。クレジットカードそのものは日本と全く同じなんで話題にすることもありませんが、個人小切手は日本の生活の中では利用されることはないと思います。
個人小切手帳はちょうど米ドル札と同じサイズで25枚ぐらいが一綴りになったものです。基本的には利用者の住所、氏名、電話番号、それに銀行支店名、口座番号、小切手連番などの情報が既に印刷されたもので、これに手書きで支払先、金額を書き込み、利用者のサインをすれば支払が可能ですし、現金化することも出来ます。個人小切手を得る為には、まず普通預金の銀行口座を開設、その口座を利用して個人小切手帳を発行してもらいます。この小切手帳も、少々お金を出せば色々な印刷デザインのものを選ぶことが出来ますし、銀行で受け取る以外に、銀行情報を提供すれば、個人好みのカスタムデザインで印刷してくれる会社もあります。そんな訳で、個人小切手自体には特別なすかしもありませんし、印刷する時に、お札のように高度な印刷技術が必要になるなるとか云うものでなく、名刺を印刷できる程度の機械であれば、何処でも印刷できるようなレベルで、自動読み取りに利用する文字に規定がある以外、印刷に関して特別な制限はなさそうです。
利用者はレジで、日付、支払先名、金額を数字と英語の両方で書き込み、サインをして相手に渡すと支払として認められます。利用者の必要な作業はこれだけなんですが、店のレジ側では万一の偽物とか、銀行口座に支払金額の預金が無いという代金回収不能になる問題に備えて、利用者の運転免許書やクレジットカードの提示を求め、まず、利用者が個人小切手の口座を持つ本人と一致することを確かめ、証拠として、その番号を小切手上に書き写し、それを店のマネージャーが確認して支払作業が終了します。更に金額が大きい場合等は店から銀行側に電話を入れ支払金額分のお金がその口座にあるか?否か?の確認をする場合もあります。銀行側は無論、その口座の預金残高情報は提供しませんが、支払金額の有無だけは返答します。
確かに支払作業としては現金やクレジットカード払いと比べて手間も掛かり、スーパーのレジなんかでも小切手支払は時間が掛かるんですが、多くのアメリカ人は、この個人小切手を利用しています。このメリットは現金を持ち歩かなくて良いこと、釣り銭の小銭がたまることが無い、基本的には口座金額を知った上での支払となる為、クレジットカードのように使い過ぎが出来ない等にありますが、また、税金や公共料金、クレジットカード代金などの自動引き落としを嫌うアメリカ人(自分で金額と用途の内容を確認してから支払うという習慣が根強い)は自宅に郵送されてきた、請求書の内容を確認した上で、この金額の個人小切手を発行して郵送すると云うことをします。個人小切手は支払先名、金額が記入されていることから、現金と違って一度書き込まれたものは他人に利用しにくい等のメリットがあり、郵送しても比較的安全なので、個人のみならず会社間の支払でも全く同じシステムを利用しています。
更に、この個人小切手利用の最大のメリットは、発行した小切手が相手に渡り、相手の銀行先から利用者の銀行を経由、銀行間の支払作業が完了した後に、本人の手元に戻ってくることです。この過去に利用した小切手は、いわば履歴のはっきり分かる領収書の役割を果たすために二重請求の間違いを指摘したり、確定申告時の資料として絶大な威力を発揮します。
この個人小切手は大抵の店舗で利用出来る訳なんですが、どういう訳か?ほとんどのレストランやホテルでは受け付けてくれません。また、州外の銀行の個人小切手を店舗で利用しようとすると嫌がられます。ただメールオーダの場合の支払などには問題なく何処でも支払受け付けてくれますので、普通の封筒に個人小切手を入れた状態で、ポストにほうり込める為に非常に便利です。ただ、米国に来たばかりの日本人にとって、例えば$1250.30の小切手を発行する為に、レジの目の前で、店の名前を記入し,スペルに間違いなく
One thousandtwo hundred fifty and 30/100 と記入、更にサインをして、その記録を小切手帳に書き込み、レジに渡すという作業をスムースに行うことはなかなか難しく、緊張するものなので、この作業が余裕を持って出来るようになると、アメリカ生活に慣れたという証拠にもなる訳です。