今日は先日まで出かけていたアメリカでもちょっと変わった町ラスベガスを取り上げてみます。
ラスベガスはカリフォルニア州に隣接するネバダ州にあります。ネバダ州は核実験の場所で知られるように、州のほとんどは砂漠地帯、これといった産業も無い州です。この州のハイウエイーを走るととにかく退屈な風景の連続で岩肌が出た山と、がれきと灌木だけの砂漠が延々と続くだけです。この州の町らしい町は北に位置するサンフランシスコから東に車で4時間ほど走ったところにあるリノ市。南に位置しロスアンジェルスから北東に車で4時間ほど走ったところにあるラスベガス市だけで、州都のあるカールソンシテイーなんて云う町は人口2万人にも満たず、ほとんどのアメリカ人にも知られていないような町です。
そんな人の生活感が全くない砂漠の中に突然、高層ホテルが集中する大きな都会が見えてくると、オアシスという感じで無く、何か異様な感じを受けます。ラスベガス市の人口に関する情報は持っていませんが、多分、周辺の町を含めると40万人規模だろうかと思います。ただ、全米で最大級の部屋数を誇るホテルは世界的にも有数な観光地であるマイアミやホノルルで無く、このラスベガスに集中しています。特に4000室以上のクラスのホテルとなると米国でもラスベガス以外には存在していません。
これだけの町となると生活に必要な水と電気も相当な量になる訳ですが、この町から車で1時間ほど離れたところにアメリカ大恐慌時代に建設したコロラド川をせき止めたフーバーダムがあり、そこで起こす電力とその巨大な人造湖レークミードの豊富な水が砂漠の中での人間の生活を容易にしています。
この町が人を引きつける理由は州として幅広くギャンブルを認めていることで、ある意味ではこの州の産業になっています。何処のホテルもロビーにあたる場所はチェックインのカウンターなんかは隅に追いやられ、大半はカシノ(日本ではカジノって云いますね)で占められ、良く知られるスロットルマシーン、カード、ルーレット、バカラ、キノ、スポーツ賭博等々のテーブルやコーナーで占有されています。まあ、大型パチンコ店を更に広げたような様相で、違いはその場で現金が動くことです。掛け金もボトムは5セントのスロットルマシーンから上は最低賭単位が100ドル以上のカードテーブルまでギャンブル好きにはたまらない町で、日本からやって来て何億円もうけたとか、何億円損したという有名人も出る訳です。この町は徹底していてスーパーや空港の待合い室など、おおよそ人のが集まるところにはスロットルマシーン程度の機械を置いているくらいです。
ただ、これだけギャンブルが公にされているにも関わらす、未成年がギャンブルすることに対する規制は厳しく、子供はカシノの中を歩くことは出来ますが、立ち止まって他人のギャンブルを見ていたり、親が遊んでいる横に座っていたりすると、たちまち警備員(無論拳銃を下げていますが)が、やって来て、立ち退くように指示されたり、運転免許などの提示を求められ、年齢を確認されます。日本人の女性はどちらかと云うと年齢より若く見られがちで、ギャンブルなんかをしていると警備員に年齢を聞かれたりすることが良くあるそうです。
もう一つの魅力は各ホテルのステージで催されるデイナーショーとかカクテルショーとよばれるショーです。ダンスやマジックを主体としたレビュー形式のショーの他、いわゆる一人で2時間の場を持たすことが出来る一流エンターテーナーのショーです。ステージは何処も200席から400席なので、観客席に直接迫力が伝わってくることもありますが内容自体も一流だと思います。また値段がデイナー込みで一人40ドルぐらい、デイナーを必要としなければお酒2杯分を含めて20ドルぐらいという安価さも大きな魅力です。そんなことから個人的にはギャンブルより、ショーの方が好きです。
しかし、この町はギャンブルの町としての発展の限界を感じとっており、家族で楽しめる総合リゾート地として変身しようとしています。ここ数年間に開業した多くのホテルはこの考えに沿っていて、ホテルの中で様々なアトラクションを行っていて、ぶらっと歩いても楽しい町づくりが進んでいることが、更に観光客を引きつける魅力となっています。また家族を呼び込むという点から平均的にホテルの宿泊料も安く、日本のホテルと比較にならぬゆったりしたスペースの部屋で、質も高いにも関わらず、平日なら家族で60ドルぐらいで泊まれる一流ホテルはざらにあり、バイキング形式のレストランで食事をする限りにおいてはデイナーでも一人10ドル以下と云う安さ、雰囲気、食べ物の種類、質も満足出来る
ものであり、いつもどうしてこの値段で商売になるのか?不思議です。(ただ日本人ですとこの食事には飽きがきてしまいますが)
今回の出張で気づいたことですが、成田からラスベガスへの直行便が今年から2つの航空会社によって運行され始めたことから、不況とは云え日本からの観光客が随分増えたなー!と云う印象を受けました。ハワイやサンフランシスコ、ロスアンジェルス等の西海岸旅行に飽きてしまった旅行者の方の新たな観光スポットとしても注目をあびているようです。
最後によく日本人の方はラスベガスはギャンブルも女性のその種の商売も合法と思われがちなんですが、ラスベガス市のある郡ではその種の商売は犯罪であり、当局はおとり捜査を含めて相当強力な取り締まりを行っています。
では!
岩間@サンノゼ