岩間郁夫さんの「アメリカ暮らし(50)夏時間」(99・4・5)

 今日、土曜日は春を告げるイースターなんですが、天気の方はそう簡単に応じてくれないようで、昨日は半袖で外を歩けたのに今日は冷たい強い風が吹いたあげく、氷雨が降るというさんざんの荒れ模様でした。市内では街路樹が倒れ、脇に停めてあったパトカーを直撃して車の屋根はペシャンコとか、場所によっては停電もあったそうです。

 また春の訪れと共に、明日の日曜日からは夏時間が始まり、時計を一時間進め生活時間も一時間早く進める必要があります。夏時間から標準時間への変更は間違えても一時間早く目的地とかミーテング場所に来てしまうぐらいで問題は軽微なのですが、夏時間に変わった場合は間違えると遅れてしまう訳で多少気を使う必要はあります。幾ら慣れているとは云え、初日は朝一時間早く起きて出勤の準備をするのは辛いものがあります。でも個人的には良いシステムだと思いますし、私の知る限りではこのシステムに文句を云う人はいません。

 日本も何年か先に実施することが決まったとか云う話を聞いたことがありますが、その理由として先進国で実施していないのは日本だけだから等というコメントが出ていましたが、これじゃ何を考えているの?と云いたくなってしまいます。太平洋戦争後、日本を占領したGHQが夏時間のシステムを日本でも取り入れたと聞きますが、国民性に合わない(?)とかの理由で短期間で廃止されたそうですが、この国民性に合わないと云う理由も不可解な感じを受けますが、今回の実施の理由も何か不可解な感じを受けます。

 日本では夏時間をサマータイムと表現していますが、米国でサマータイムと云うと、無論、意味は通じますが、40−50年前の言葉を持ち出したぐらいに思われます。現在はDaylight Saving Timeと云われています。多分、意味は省エネの発想から出ていて夏は日の出が早いのだから、早く仕事を始めて日のある間に終わる。そうすれば事務所や工場などの照明時間が減少して省エネにつながる云うことなんですが、ただ現実には日本もそうだと思いますが、事務所や工場などの照明は昼間でも点灯されていますから、この効果のほどは良く分かりません。

 反面、個人生活の面から考えると、かなり明るい内に終業時間となりますから、終業後の明るい時間を使って、かなりのことが出来るようになります。たとえばゴルフ好きの人の場合、終業後、近くのゴルフ場に出かけても、ハーフぐらいはプレーすることが出来ますし、園芸好きな人は帰宅してからの明るい時間を庭仕事に使うことが出来ます。妙なもので人間は明るい時間の夕食と云うのは何かピンとこない感じがするらしく、夕食の時間帯は、やはり暗くなってからという感覚が強く、その意味からも終業後の明るい3時間と云うのは生活そのものを随分、変えてしまうように思います。

 ただ米国という国は州の自治権の強い国ですから、この一般的になっている夏時間を採用していない州がいくつかあります。カリフォルニア州の隣のネバダ州は夏時間を採用していますが、同じ隣でもアリゾナ州は夏時間を採用していません。更に混乱を起こすのはカリフォルニア州とアリゾナ州の間には通常時差が1時間ありますから、結果としてカリフォルニア州が標準時間を採用している期間(冬)はアリゾナ州との間に一時間の時差があり、夏時間の間は時差が無いと云うことになります。

 土曜日の夜のTVニュースでは今晩寝る前には時計を一時間進めてくださいと必ずアナウンサーが伝えていますし、日曜日の新聞では今日は夏時間に入りました。時計を確認しましょうと云う記事はトップに載せられています。結果的には今日、4月4日は午前0時から午前1時の時間が無かったということになります。何か推理小説に使えそうな話ですね。

では 岩間@サンノゼ