やはり2週間の出張は長すぎたようで時差ボケの解消に苦労しています。特に午後の時間は睡魔に襲われて大変ですね。
ここ4−5年の間の事だと思うのですが?日本に戻ると電車やバスを待つ時間、歩きながら、立ち止まりながら、電車等の乗り物の中から、レストランの中、至る所で携帯電話、携帯電話。混雑した所では携帯電話のベルが鳴ると周りの人間全員が自分の電話かと思い?一斉にポケットの中の電話を探ったり、バックを開けて取り出したりの動作を良く見ます。日本人ってこんなに電話好きだったのかな?と思わず考えてしまうぐらいです。最近は電話の会話に加えて文字のメッセージを交換する機能を利用しての文字会話。電車の中で、キーを押してメッセージを作っていたり、送られてきたメッセージを呼んだりで、一昔前の車中は新聞か、読書か、うたた寝というパターンは若い人の層から変化していってしまっているようですね。
アメリカでは携帯電話は、その方式が名称となってセルラホーンと呼ばれています。通常はセルラと云うだけで携帯を意味しています。携帯そのものは日本より随分早く普及したのですが、その利用については日本の実状とずいぶん大きな違いがあるようなので、ちょっと日米の携帯電話の差を上げてみます。
まず携帯の型や大きさなんですが、日本の携帯はアメリカのものより遙かに小さいんです。それにデザインとか色とか材質も洒落ていて、これはどう見ても日本の携帯の方が良さそうです。日本の携帯は小さすぎて大きなアメリカ人の指ではダイアルし難い?とか、耳から口もと間での長さが足りない?とかコメントする人もいるんですが。
それにアメリカの携帯の色は依然として黒基調一色です。一時、中の基板が見えるシースルー基調のものも市販されたこともあったのですが、さほどの人気は集まりませんでした。携帯そのものの重量としてアメリカのものは未だにポケットに入れて持ち歩くのはやはり気になり、頻繁に携帯を利用する人達は腰のベルトにぶら下げています。
次にバッテリーですが、どういう訳か?日本の携帯の方がバッテリーも小さいのに遙かにスタンバイ時間が長いんです。現在でもアメリカで24時間以上のスタンバイが可能な携帯となると機種は極めて少なく、どうしても長時間のスタンバイが必要な場合は巨大な補助バッテリーに付け替える必要があります。アメリカでもとっくにニッカド電池からニッケル水素イオン電池等に変わっていて、性能は似たようなものと思うのですが、実際に日中持ち歩くとその夜、充電という作業は必須です。あまりバッテリーの寿命の長さにこだわらない理由は合間合間に車のシガーライターを利用して充電出来るからと云う人もいますが真偽は分かりません。
アメリカでは携帯も自宅等の固定電話も全く同様な番号システムをとっていますから、電話番号を聞いただけでは携帯か?固定電話であるか?の区別が付きません。これが原因となって起こった問題が携帯電話の増加による電話番号の不足問題です。アメリカでは全国の電話番号は3桁の市外局番と3桁の番号と4桁の数字の計10桁の数字で成り立っています(たとえば***ー***−****)。この原則は変えていないので、番号の不足を補う為に1つの市街局番であった地域を、2つの異なる市街局番へと分割されてしまうのです。最近になってこの問題が頻繁に生じています。実際に被害は甚大で、その市外局番の地域の会社なんかは社員の名刺を全て作り替える必要が出てきたりしています。
さて、実際の携帯の使われ方なんですが、人の集まる空港の待合い室とかレストランの中でベルの音を聞くことはほとんどありません。歩きながら携帯を使う人はいないことはありませんが数は多くありません。割合、見かけるのは車を運転しながらの携帯の利用です。ただその頻度も決して多い訳ではありません。私の知る多くは携帯に電話をされることをあまり好まないようです。従って携帯は必要な時に自分からかけるものであって、かけられるものでは無いという認識らしく、携帯利用の多いセールスマン等も相手からの連絡を返答が不要なポケベルで受けて、自分が必要と思った時に携帯を使うという利用が多いように感じます。
確かに、所かまわず電話されるのは日本で見ていても迷惑至極のように感じます。つまりアメリカでは携帯を持っているけどあまり使わない。あくまでも車が路上で故障したり、緊急に連絡を取りたい時の利用に留め、日本のようにチャット目的や時間つぶしという目的で携帯を利用する人が少ないのでしょう。結果として、利用数の予測からすると、とっくに飽和している筈のアナログ携帯電話のチャンネルも現実には十分な余裕が未だにあるし、緊急用だけの目的で購入した携帯なので、壊れない限り、特に買い換えの必要も無く、結果としてデジタル化がアメリカではあまり進まないという現象が起きています。
また、高校生の年代で携帯を持つ割合は高く無く、彼らの年代では相変わらずポケベル(アメリカではビーパーと云いますが)の利用に集中しています。この原因の一つは高校生の小遣い額の差から出てきているのだと思うのですが、ペケベルであれば月々の料金は精々10ドル前後ですから、彼らにも支払いが出来る訳です。
最後に電話機そのものですが、日本の大型家庭電器店の店頭に陳列されている携帯の種類の多さに驚かされますが、アメリカの同様な店舗でや専門店で陳列されている携帯の種類は精々10種類もあれば揃っているほうです。あまり型とか機能とかに感心が無い?のかどうか?よく分かりませんがそんなものです。また、あれだけの種類を揃えられ、技術的にも優れている?と思われる日本メーカの携帯電話機はアメリカ市場から消えてしまいました。10年ほど前、日本メーカの携帯電話機が米国市場の中心であった訳なのですが、どういう訳か?今は欧州勢か米国メーカ勢(それも全部で4−5社ほどしかありません)が市場をほとんど独占している状態です。
携帯の使用料金ですが、今はデジタル機で長距離、近距離に関わり無く、120分/月の利用で29.90ドル/月と云うのが一番安いようです。
いわま@サンノゼ