土門啓介さんの「北京レポート」(99・8・3)

北京携帯電話事情2

 ここ2週間の北京は猛暑が続いています。7月24日には最高気温42.6度、バスの車内温度は一説 に60度という気温を記録しました。この日私は所用で外出したのですが、空調の聞いた建物から外に出ようとドアを空け、手を出すと火傷するような感覚に襲われました。それくらい熱かったのです。その後も37度以上の気温が続いていますので、建設労働者の中には熱射病も増えていると聞いています。

 前回は携帯電話の種類やハードの値段についてご紹介しました。今回はいざ加入するとなればどういう手続きやお金がかかり、維持費がどれくらいするのかをお伝えしましょう。

 GSM方式での加入費用は加入費1100元(16500円)、SIMカード費200元、周波数使用料50元(年)の1350元が一度に必要です。これにハードの費用がプラスされますから日本よりはるかに高いわけです。

 そして月額基本使用料が50元、通話料は市内で1分0.4元(6円)です。通話料は受けてもかけても取られます。つまり日本のように「かけて!」と言って相手の電話を待てないのです。おもしろいですね。市外通話は1分0.6元、このほか、留守電は月10元、パソコンに係るデータ通信は月50元、ですからやはりビジネスで使用する人を除けば、コスト的にはかなりの豪華品であり、まだまだ気軽に使える訳ではないということになります。

 毎月の支払いは1ヶ月前の使用料を当月20日に支払いますが、これも指定銀行や電話局の営業所まで足を運んでの支払いです。決済面でのインフラがまだまだ整備途中ですから、引き落としなどはまだ先の話、自分の足で支払いに行かなければならないわけです。

 さて、それでは私達外国人も同様の条件かといいますと、実はそこが違うのです。以前は外国人でも自由に携帯を購入できましたが、ご多分に漏れず、通話料の踏み倒し、国外出国が多々発生し、現在は連体保証人がいなければ加入できなくなっています。

 外国人の場合は、あらかじめ指定された電話営業局(北京であれば3ヶ所)に本人と中国人(それも北京人)の連体保証人が一緒に出向き、パスポート、携帯電話端末(これは密輸品防止と製造番号登録に必要)、購入時の領収書を持っていきます。そして登録をするわけですが、さすがに連体保証人は通話料の保証をするわけですから、よほど親しくても依頼が難しい場合があります。そういう場合、例外として会社(北京市内に所在する)が保証することが認められています。この場合、5000元(75000円)の保証金を納めなくてはいけません。

 おもしろいのは、この保証金の中から毎月の通話料がまず引き落とされ、5000元を使いきった後で通常の料金支払いになるということでしょうか。

 いずれにせよ、急激な加入増加に通信インフラの整備が追いつかず、かかりにくい、音質が悪いなどなど、ここでも将来にわたる課題が見え隠れしています。けれどもこの将来性を逆手にとって、今、日本で若者が楽しんでいるストラップへのマスコット付け、シール貼りつけなどを商売にすれば、大金持ちになるかもしれませんね。どなたかチャレンジしてみませんか?