岩間郁夫さんの「アメリカ暮らし(64)ゴミ」(99・8・23)

 8月も終わり、どこのショッピングモールも、このシーズンはBack to SchoolSaleと云うことで賑わっています。9月は進学年のスタートにあたるので、通学に必要な新しい衣類や靴や文房具、それにコンピューターなどの商品も含めてお店にとってはクリスマス、感謝祭に次ぐ大きなセールのようです。

 今日はゴミの話をしたいと思います。

 日本では公共の場所にある多くのゴミ箱は確か3種類ぐらいに分類して捨てるように表記されていたように思いましたが、アメリカで暮らす限り、公共のゴミ箱に分類して捨てるようなタイプを見かけた記憶がありません。その意味からすると日本の方がリサイクルなどに熱心なのかもしれません。

 また、日本の家庭のゴミ回収方法が何処も同じシステムかどうか?分かりませんが、私の両親の暮らす町では生活ゴミとリサイクル可能なゴミの捨て場所が違っていたように思います。

 北カリフオルニアの多くの町では週に一度回収にくる家庭のゴミは、再生出きる新聞紙等の紙類、再生できそうにない紙とプラスチック、ガラス類、一番問題の生活ゴミ、それから庭から出るような樹木の枝や芝生を切ったものや落ち葉等植物ゴミの4種類に分類して自宅前の道路に回収前日の夜に置いておくように求められています。植物類を除いてはそれぞれ指定された容器が町から支給されて、その容器に入れて回
収を待つシステムです。

 また、ゴミ回収サービスが有料であることと、市が直接回収に作業をするので無く民間企業に委託されていて、契約ベースで何年かに一度、業者の入札のようなものがあることが日本のシステムと異なるような気がします。新たな場所に引っ越してきて住人になると、その家で一週間の間に家庭ゴミがどの程度出るかを判断してゴミ容器のサイズを決め、役所の関係部門に依頼すると、数日の内に、希望したサイズのゴミ容器が届けられます。このゴミ容器ですが移動しやすいように車が付いていて、蓋が開閉するような構造で大変丈夫そうなプラスチックの容器です。大きさは子供が中に入れるぐらいのものが最小で、大きいものは大人が3−4人入れるようなサイズのものまであり、請求されるゴミ回収サービス料金はその容器のサイズで決まると云う訳です。私の家では小さい方から2番目(とは云っても大人2人が簡単に入るサイズ)の容器
を利用しているわけですが、月額12ドル程度の回収サービス料を支払っています。

 さて、ゴミ回収方法ですが、生活用の生活ゴミを入れる容器は重くて人間が持ち上げられるようなものではありませんから、大きなマジックハンドのような道具が付いた大型回収車が各家の前に停まって、運転手がミラーを見ながらそのマジックハンドで容器をつかんで、容器を持ち上げで逆さにしてゴミを回収車の荷台に入れ、再び容器を道路に置いて移動します。リサイクルゴミはまた別の専用大型車が同じように家の前に停まり、これは運転手が品目別分類された荷台に仕分けして乗せていきます。植物系のゴミは直接すくい上げるようなリフト車が来て、後続の回収車に積むようになっていて、人手があまりかからぬシステムになっています。

 リサイクルできない生活ゴミの処理のことですが実は私もどうするのかあまり知りません。生活ゴミは日本では焼却処理されるようですが、こちらでは焼却場と云うのをあまり聞いたことが無く、現実には埋め立て地や地面に大きな穴を掘ってゴミの上に土を被せてまたその上にゴミを捨てるという方法をとっているようです。ただサンノゼのように90万人の生活から出てくるゴミが本当にそこだけで処分出きるのか?定かではありません。

 また植物性のゴミは一箇所に集めて、細かく切断して発酵させて、庭土等に混ぜるコンポストにして再利用しています。これは園芸好きの市民には喜ばれ、その処理場に行けば自分が欲しいだけ大抵は無料でもらえます。

 面白いのはアルミ缶などをリサイクルゴミとして前日出して置くと翌朝、それだけが無くなっていることがあります。アルミ缶などは民間の再生業者が直接購入する為、どうやら朝早く、ゴミ回収車が来る前に、アルミ缶だけを集めてそれを売却するビジネスがあるようです。市に云わせると出されたゴミは市に帰属するものなので、アルミ缶だけを持ち去るのは泥棒にあたるそうなのですが、特に気にしている住人もいないようです。

岩間@サンノゼ