土曜日午後コロラドから戻ってきました。赤色の岩肌に落葉樹の黄色と針葉樹の緑と青空が程良くバランスがとれて、叙情的な秋を感じさせてくれました。もう少し寒いかなと思ったのですが、日中は半袖でも大丈夫。夕方からは気温が下がって薄手のセーターが必要となるくらいでした。
今日はシーズンは終わったかもしれませんが?ビールの話を少し。日本同様ビールを愛飲するアメリカ人は大変多いように感じます。ビールとワイン(清酒も同様ですが)は他のハードリッカーと呼ばれるスコッチとかバーボンとは区別され、販売する免許の取得が面倒でないことから、どこのレストランでも飲み物として提供されることが、アルコール飲料の中で圧倒的に需要がある理由では無いかと思います。
アメリカの3大ブランドと云うとバドワーザー、クアーズ、ミラーとなる訳すが、アメリカの大きな町には大抵1つや2つの地ビールもあり、ヨーロッパ、カナダ産のビールを加えると、スーパー等の店頭に並ぶビールの種類は相当なものです。最近は日本食ブームに乗って日本のビールメーカの製品も並んでいて、スーパードライとか一番しぼりなんて名前を知っている人も増えています。ただ日本の大中ビンの容量とその形状をしたものは他にありませんし、店頭で見かけることはありません。このサイズはアメリカでは日本食レストラン専用のようで、日本食のレストランに初めて出かけて、この日本のビールの大ビンを見た人は大変驚きます。逆にアルミカンでビア樽風に仕上げた生樽風の容器は結構人気があるようです。
また、レストランそのもので自家製ビールを作っていて、それを店の売り物にしているところもあり、レストランのテーブルからガラス窓ごしに醸造しているタンクや作業が見えるような工夫をしています。
さてその味ですが、3大ブランドの製品は日本でも結構見かけるのでその味は皆さんもご存じだと思いますが、平均すると非常に軽い味がしてホップを余り効かせていません。これらのビールは全米に出荷していることから味も非常に平均的で、喉をいやす水代わりの感覚で飲む場合はむしろこの方が飲みやすいように思います。一方、地ビールですが、逆にこちらは大体、癖があり、苦みが非常に強かったり、黒ビールに属するようなものが多いように思います。まあ嗜好品ですからどちらが良いか?は本人しだいだと思いますが。
ただ、個性の強いのが国民性ですから、日本のように会食の席で全員が同じブランドのビールを分けて飲むことは少なく、自分の好きなものを飲むのが原則、その意味において小ビンが標準サイズとなります。会食の席ではビールに限らず、酒を他人の為に酌をしたりするのはマナー違反ですから、あくまでも自分で注文したビールを自分でグラスに自分で注いで、自分で飲む。足りなくなったら自分の欲しいものを自分で注文すると云うのがこちらのマナーです。
日本人と一緒の会食に参加して、日本人が参加したアメリカ人に酌をしようとしているのですが、本人はどうして良いのか?戸惑っている場面を良く見かけます。ついでですが、西部風のレストランだとグラスに注がずビンのままラッパ飲みをするのが一番美味しい飲み方と云うことらしく、ビールを注文してもグラスは出てきません。
最初に書いたのですが、ビールや清酒を含めたワイン類はアルコール度の関係から他の酒と区別されている為、大抵のレストランで注文することが出来ます。サンノゼのような町ですとレストランへ出かける時、まず100%の客はそこへ車で出かけます。テーブルに付くとウエイトレスは飲み物は何にしますか?と注文を取りますから、基本的にレストランは客が車を運転することを承知していながら、酒の注文を受け付けて提供していることになります。ビールの小ビン2本を飲んだ量に該当するアルコールが体から検出された場合は酒気帯び運転と判断されますから、レストランそのものが飲酒運転を助長している訳なんですが、飲酒運転に関連してレストランが罰せられたなんて話は聞いたことがありません。しかし、21歳未満の人間にビールを含めた酒類を販売した店はレストランを含めて厳罰の対象です。年齢が判別し難い日本人の若い女性がレストランでビールを注文したら、身分証明書の提示を求められたなんてことはよくある話です。
話はビールからちょっと逸れてきましたけれど、タバコ同様、お酒に関してはアメリカ国内では健康上の理由とかで次第に敬遠される傾向にあり、その余剰分の市場を海外に求めているのですが、やはり日本は最大の市場と考えているようです。その内にアメリカのビールメーカーも日本人の好みに合わせたビールなんて云うものを出す時代になるのではないか?と思います。
岩間@サンノゼ