法務大臣表彰を受賞
長年の戸籍事務担当の功績で県内から一人(11月2日・木)
大曲市役所市民課主査兼市民係長の竹内孝悦さん(48)はこのほど東京の九段会館で開催された「第53回全国連合戸籍事務協議会」の総会で法務大臣表彰を受賞した。長年、戸籍事務を担当した実績が評価されたもので、秋田県からは竹内さん一人が選ばれた。東北からは7人、全国で126人が表彰された。
戸籍を担当する市民課には出生届や死亡、婚姻届、住居変更などで1日平均70人が訪れる。最近は国際結婚も多くなり、夫や妻になる外国人が提出する外国渉外戸籍届の取り扱いや出生届の名前が常用漢字や人名漢字に沿ったものかなどのチェックも必要。しかも戸籍は日本国民であることの身分を公証し、時には遺産相続や生命保険の受け取りのための証明など個人の財産にも関連する業務が多いだけに間違いは許されない。市民個人の生活にかかわる市役所業務の最も重要な窓口だ。
市民課では11人の職員がこの業務を担当しているが、竹内さんは1981年に市民課へ配属され、85年には税務課へ異動した。「新しい職場に移っても何かやり残したような気持ちの悪さがあった。ちょうどそのころ人事異動に関して希望を出せる制度が始まっていたので希望を出し続けていたら91年に再び市民課担当となり、この道のエキスパートを目指そうと決意しました」と話す。戸籍を担当していると様々な問題にぶつかる。離婚後に生れた子どもの戸籍をどうするか、あるいは北海道などから先祖が大曲市出身と聞いたのでそのルーツを探したいと言った問い合わせも。市民課では登記、相続などで戸籍が必要とされる場合に備え、1889年(明治22年)からの除籍が保管されている。竹内さんはそうした古い除籍簿にも目を通し調査することも。「仕事は常に調べることから始まりますが、それが解決したときの喜びは大きいです」と話す。市民課のベテランとして若手職員から指導的な役割も担っている。
一方で秋田地方法務局大曲支局管内の戸籍事務協議会の事務局も担当し、大曲市をはじめ仙北郡内13町村の戸籍住民基本台帳事務に携わる職員のまとめ役として法務局との連携や職員同士の勉強会なども実施している。こうした活動が評価されての受賞で、96年には全国連合戸籍事務協議会会長表彰も受けている。