大川西根小の「全校音楽」の生みの親(11月15日・月)
文部省から「地域文化功労者」として表彰を受けた大曲市日の出町1丁目5−20、後藤昭三さん(71)はこのほど大曲市役所を訪れ、高橋司市長にお礼の報告をした。永年にわたり大曲音楽協議会理事長など関係団体の要職にあって県芸術文化の発展に貢献したとして5日、中曾根弘文文部大臣表彰を受けた。
後藤さんは仙北町高梨に生まれ、旧高梨小学校勤務以来、1989年3月、花館小校長で退職するまでの約40年間、主として学校音楽教育に力を注ぎ、退職後も地域社会の音楽活動の支援と普及に貢献している。中でも61年、大川西根小学校に着任した際に「何をするにも消極的な山の子たちに音楽を通して自信を与えたい」と始めた「全校音楽活動」は全国の小規模校関係者や音楽関係者に大きな影響を与え、同校の名を一躍全国に高めた。同校の全校音楽活動は現在も続けられており、皇族や文部省、ドイツ大使館などからの視察も後を絶たない。
さらに76年には地域オーケストラ育成のための「大曲室内合奏団」を結成、理事長として毎年定期演奏会を開催。さらには「秋田県管弦楽連盟」、「大曲音楽協議会」の結成と奔走、県民芸術祭オーケストラ公演や市民芸術祭、新人音楽祭などの支援・紹介、スタッフの派遣など内外一流音楽家の招聘(しょうへい)事業を行うなど活躍。これらの功績で84年には「大曲市芸術文化功労賞」を、90年には「県教育功労賞」、93年には「県芸術文化章」を受賞している。
今回の国からの表彰に対して後藤さんは「自分では歌うことも楽器を引くこともしないで人さまのお手伝いと言った裏方ばかりの仕事をしていたので、このような賞を頂く資格はないと思っていたので望外の幸せを感じてます」と喜びを語った。