大仙市南外の「楢岡焼」

23日に登り窯の初窯開き

焼き上がったばかりの陶器の〃産声〃を楽しめます(3月18日・火)

  釉薬(ゆうやく)の独特の青みと器の素朴さが人気の大仙市南外字梨木田の楢岡焼窯元「楢岡陶苑」(小松哲郎代表)で23日午後1時から、「楢岡焼初窯」が行われる。「酒サミットinなんがい」のイベントに合わせての「登り窯」の窯開きで、窯元では焼き上がったばかりの陶器を窯から取り出す作業や焼物が冷たい空気に触れてピンピンと風鈴の様な〃産声〃を上げる窯出し独特の音色を楽しんでもらいたいと見学を呼びかけている。

  楢岡焼は今年で145年もの歴史を刻む。現当主で5代目。登り窯の窯開きは春と夏、秋の3回だけで、皿や鉢類、茶わん、カップ、ぐい飲みなどの陶器を大小合わせて2000個前後、焼く。焼き上がった陶器は窯から出されても100度前後の熱を持ち、それが次第に冷めると貫入(かんにゅう)という陶器の〃ひび割れ〃が始まる。そのひび割れの瞬間に発する音を陶芸家は焼物同士の「会話」とも言い、〃産声〃とも呼んでいる。

  音はほぼ一日発しており、神秘的なムードを楽しめる。さらに楢岡焼の「掘り出し市」と初窯から出したばかりの縁起物の「ご飯茶わん」の展示・即売も行う。掘り出し市では陶器として使うには支障はないが、多少の汚れや傷があるため半額かそれ以下の値段で販売する。問い合わせは楢岡陶苑へ(0187・73・1018)。