県南高校写真展

大曲市のイーストモールで7日まで

人間心理を捉えた意欲的な作品も多彩に(12月5日・火)

 イーストモールで7日まで開かれている写真展秋田県高校文化連盟写真部会・県南支部主催の「第29回県南高校写真展」が1日から大曲市のタカヤナギ・イーストモールで開かれている。県南の高校10校から78点の作品が展示され、高校生らしい若さを題材にした写真に買い物客も目を楽しませている。

 高校生の間では今、写真がブームとなっているとかで生徒たちはカメラを手に学校生活や友人、家族、身の回りの風景などを撮影しては作品づくりに懸命だ。先生たちも写真は観察力を養うとして指導に力を入れている。写真展に出品された作品はすべてモノクロ。生徒たちが暗室で現像し、四つ切りのプリントに焼き付けたものだ。

 作品が展示される前の1日には角館町在住の写真家・千葉克介さんと平鹿町のスタジオ経営・菊谷圭子さんが大曲工業高校で作品を審査し、講評。千葉さんらは「とても意欲的で、思った以上に質の高い作品が多かった」と褒め、写真部の生徒たちを前に写真のトリミングの方法などを指導し、「出来上がった作品を紙で覆いながら、余計だと思う部分を隠すトリミングを訓練すると写真を撮るときの構図の決め方もうまくなる。とにかくファインダーをただのぞくだけでなく、隅々まで目を行き届かせて邪魔なものは削除すると言う構えでシャッターを押すように」などと注意していた。

 審査の結果、金賞に輝いたのは横手高校2年・山田咲子さんの「何見てるの?」と大曲農業高校3年・佐々木明佳さんの「思い出」。山田さんは「覗くべからず」の張り紙がされている楽屋をカーテンの隙間から覗こうとしているピエロと子供の後ろ姿を撮ったもので、その隙間からは化粧をしている俳優の姿がチラリ。人間心理をうまく捉えた作品として評価された。佐々木さんの「思い出」は思い出の写真を手に机の上に並べている様子を真上から手と机の上の写真だけを切り取って見せると言う思い切った構図で青春時代ならではの心理を印象深く表現した。

 このほか六郷高校の作品で、空を見上げる高校生、その背景に広がる牧場、ベンチにポツリと座った男女を配し「しじじみと」と題した写真などは青春時代特有のやるせなさを感じさせた。集団での縄跳びを躍動的に捉えた作品もあった。ネコがテーブルの上に置いた魚に目をつけ、今にも奪おうとする姿を捉えて「もうちょっと」と題した作品は撮影者の観察力の鋭さとそれを撮ろうとした意欲が感じられた。写真展は7日まで。

 受賞作品は次の通り。

 ◇学校対抗の部▽1位=横手高校▽2位=大曲農業高校▽3位=角館高校
 ◇金賞=「何見てるの?」山田咲子(横手2年)、「思い出」佐々木明佳(大曲農高3年)
 ◇銀賞=「だあれ?」佐藤明子(横手2年)、「こぶし」土田千緒実(同)、「一致団結」松田美智子(同3年)、「佳き日」須藤美恵子(同)
 ◇銅賞=佐藤佳奈子(角館2年)、山口信人(同)、森谷友恵(大曲2年)、岩田隆彦(同)、柿崎ひとみ(湯沢北2年)、熊谷史絵(横手3年)、半田周子(同1年)、伊勢谷元樹(横手工業1年)
 ◇入選=柴田寛子(横手3年)、俵谷葉子(同2年)、藤肥良和(六郷1年)、進藤沙織(大曲農高2年)、皆方明日菜(同1年)、松本藍(角館2年)、大石竜太郎(同)、佐藤瑶子(湯沢北2年)