タニタの新工場が完成=仙北町=
国際化に向けて製造ラインの増設へ(12月12日・火)
脂肪計付ヘルスメーターやクッキングスケールなど家庭用計量計測機器のトップメーカーである「株式会社タニタ(本社・東京、谷田大輔社長)」が全額出資している仙北町の「株式会社タニタ秋田」の新工場が完成、12日、落成式が「町ふれあい文化センター」で挙行された。落成式には御法川英文代議士、西村哲男県仙北地方部長、小西省吾町長、町議、会社関係者ら130人が参列、タニタ新工場の完成を祝った。
新工場は第1、第2工場の敷地に隣接して建てられた。今年5月から着工、敷地1万2000平方メートルを利用して延べ床面積1万2870平方メートルの鉄骨造2階建ての工場を建設した。振動によって精密機器の製造に影響が出ないよう基礎部分のコンクリートを厚くし、緩衝材を入れるなど特殊工事が施された。また防塵や徹底した温湿度管理がはかれるクリーンルームも設置した。総工費は約11億円。この新工場の完成で第1、第2工場と合わせた工場の総規模は敷地面積4万7100平方メートル、建築延べ床面積は2万7470平方メートルとなった。
タニタ秋田はタニタの基幹工場で、脂肪計付ヘルスメーター、ヘルスメーター、クッキングスケール、手帳型デジタルスケール、業務用体内脂肪計などを一貫生産している。主力の脂肪計付ヘルスメーターの生産は、現在、月間15万台を上回り、既存の2工場では手狭となってきたことから、将来の増産に備えての建設だった。新工場では当面、他の2工場での製品製造と連携しながら、電子基盤の組み立てを行い、徐々に製造ラインの増設を図りたいとしている。
落成式の前に町ふれあい文化センターで記者会見した社長の谷田氏は「国際化に備え品質、コスト面でも対応できる態勢を整えないと21世紀に生き残れない判断し、新工場の建設に踏み切った。市場は低下価格志向で消費者の目も厳しく、これを機に積極的にコストを下げた製品製造としたい。幸い脂肪計付ヘルスメーターは国際的にも高く評価されている。来年度はさらに上位機器の開発、そして新商品の開発にも力を入れたい。また世界で初めての商品の開発にも取り組みたい」と抱負を述べた。
株式会社タニタは1923年の創業で、資本金は5100万円。東京都板橋区前野町に本社があり、社員数は310人。海外法人を含むグループ全体では1010人。年商は2000年3月で250億円。中国の広東省にも生産工場を持っている。
県と仙北町の誘致企業として73年10月に同町に工場が建設され、93年4月に「株式会社タニタ秋田」となった。資本金は8000万円。取締工場長は伊藤公治氏。従業員はタニタ秋田で332人、タニタ角館が33人。製品の製造はすべて秋田工場に集約している。落成式の前に新工場の見学会も行われた。
谷田社長は「従業員の採用ベースはこれまで通り毎年10人程度としたい」と新工場完成でも採用パターンは変わらない方針を明らかにした。また「秋田とは深いつながりを持っており、来年8月16日から26日まで本県で開催される『秋田ワールドゲームズ20001大会に協賛し、オフィシャルスポンサーになる」との考えを示した。
ヘルスメーターの他に最近では口臭チェッカーやアルコールチェッカー、肌チェッカーなど若い人たち向けのアイディア商品も発売、「健康をはかる」ブランドとして世界のトップメーカーとなった。