大曲市の技能功労者表彰

美容業の進藤テルさんら3人が受彰

「物づくりを支えていくのは職人の技」と高橋市長(11月7日・火)

 高橋市長から表彰を受ける技能功労者大曲市の平成12年度技能功労者表彰式が7日午前11時からフォーシーズンで挙行された。12年度の技能功労者に選ばれたのは▽美容業の進藤テルさん(73)=丸子町=▽建築板金業の高柳金治さん(65)=浜町=、とび職の加賀紀雄さん(59)=大曲西根=の3人。9月22日に開かれた技能功労者選考委員会(会長・佐藤賢治大曲仙北建設技能組合連合会長)で各業界から推薦のあった6人の中から技能、後継者の育成、業界への貢献度などを基準に選考した結果、3氏が優れた技能功労者として選ばれた。

 同市の技能功労者表彰は技能者の社会的・経済的地位の高揚と技術水準の向上を図り、産業発展につなげようと1988年に創設。今回で13回目を迎え、これまで42人が表彰を受けている。

 表彰式には高橋司市長をはじめ、市幹部職員や市議団、それに来賓として辻久男、栗林次美両県議、西村哲男県仙北地方部長、石川勝三大曲商工会議所会頭らや受彰者の家族、業界関係者ら150人が参列。

 高橋市長は「現在、わが国ではインターネットに代表されるIT産業、情報通信技術の普及育成に向けての新たな施策が打ち出されているが、どのような産業や技術の分野においても『物づくり』の現場を支えていくのは職人の優秀な技能であり、産業の基礎として今後もますます重要視されるものだ」と3氏の功績をたたえた。続いて選考委員会の佐藤会長が選考経過を報告。高橋市長が3氏に表彰状と記念品を贈呈した。最後に辻、栗林両県議が「大切なのはその高い技術を将来にわたって受け継いでくれる後継者の育成だ」と祝辞を述べた。受彰者は3氏とも夫婦で参列し、喜びを胸に刻んで表彰状を受けていた。式典の後は参列者全員が出席して祝賀会を開いて受彰の喜びを分かち合った。

 3氏の功績内容は次の通り。

 ◇進藤テル=1941年から東京都内の美容室で5年間の修業の後、戦後の47年に大曲に戻り「ミノリ美粧院」を開業、市内でいち早くコールドパーマの手法を取り入れるなどパーマネントヘアの飛躍的な普及、発展に貢献した。また卓越した技能が認められ、県美容師免許実技試験の試験委員としても活躍、業界から高い評価を受けている。後継者の育成についても自店で13人の従業員を指導し、美容師として育て上げている。さらに県美容環境衛生同業組合大曲支部の設立にも力を注ぎ、設立当初は副支部長を努め、業界発展にも尽力した。

 ◇高柳金治=1953年、市内の三浦金物店板金工事部に入社。62年に独立して「高柳板金店」を開業、現在も現役で活躍している。建築板金一級技能士として屋根、外壁工事などの施工技術はもとより、独自の溶剤調合によるステンレス、銅板の半田溶接の仕上がりの良さは、丈夫で美しく、他の技術者の模範となっている。これまで住み込みで若い見習い工を預かりながら多くの技能工を世に送り出してきたほか、大曲仙北共同高等職業訓練校建築板金科の指導員として後進の育成にも貢献している。現在も県板金工業組合仙北大曲支部理事として業界発展に尽力している。

 ◇加賀紀雄=1956年に鳶職見習いとして東京の丸善組に入社。技能習得後の65年に大曲に戻り、現在、株式会社秋田県南重機の現場で第一線の職長として活躍している。高所作業で行う鉄骨の柱と梁の継手接合の工法中、もっとも技術が必要とされる溶接接合において特に優れた技能を有し、常に危険が伴う作業現場での安全施工と作業の効率化に力を入れている。95年からは県鳶土木連合会の県南地区専門工事指導員として、専門のアーク溶接、ガス溶接、玉掛けワイヤー差しなどの実技指導を行い、若い受講生からも高い信頼を得、業界発展に尽くしている。関連記事は下記へ。

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