東部地区結婚相談員会議
女性は自立、半端な男性はイヤの声も(11月22日・水)
大曲市仙北郡東部地区結婚相談員会議が22日、仙南村の農業環境改善センターで開かれた。大曲市と六郷町、太田町、仙北町、千畑町、仙南村の6市町村の農業委員会連絡協議会が農家の担い手育成のため、独身の農業後継者へお嫁さんを世話したいとそれぞれの市町村在住の人たちに「結婚相談員」としての仲人役を委嘱、毎年、この時期に情報交換のための会議を開いて懇親を深め合っている。6市町村合わせての相談員は75人。
この日はまず大曲市農業委員会長で同協議会の児玉恭三会長が新しい相談員に委嘱された仙北町の熊谷晴司さんに委嘱状を交付、そしてこの1年間に2組のカップルを誕生させた大曲市の佐藤あや子さんと太田町の福原誠子さんに表彰状を贈ってその労をたたえた。続いて「農業は米余り、米価の下落、減反の強化と環境は厳しくなるばかりだが、後継者を育成していくためにも結婚は重大な問題。どうか相談員の皆さまのご協力を願いたい」と協力を求めた。来賓の松田知己村長は「農家にお嫁さんを迎えるのは大変、難しい時代となってきたが、結婚は何よりも温かい人間関係が大事だし、結婚適齢期を逃さないようにしなければいけない。行政も可能な限り支援したい」と相談員の奮励を期待した。
そして仙南村の後藤弘さんと大曲市の藤田良次さんが事例発表。二人は過去の成功例を引き合いに「成功したときの喜びは何事にも変えがたいし、お嫁さんに来てくれた人は今でも自分の娘のようだと思っている。しかし、せっかく結婚式までこぎ着けたのに別れてしまったカップルを見ると大きな責任を感じる」などと人生の伴侶を紹介する難しさを語っていた。最後に仙南村農業委員会の佐藤忠夫会長を座長に情報交換に入ったが、相談員からは「せっかく嫁さんを紹介し、挙式も挙げたと言うのに仲人役を買って出たこちらには未だにあいさつに来ない。今の若い人たちには自分たちの常識が通じないし、それを放っておく親たちも無責任だ」と厳しい苦情も。中には「見合いもうまく行って結婚することになったが、式を挙げたら嫁さんがすぐに入院してしまった。見合いの話を持っていく前に娘さんの健康状態を聞くのを遠慮してしまったが、そこまで突っ込んでいいのかどうか」と悩みを打ち明ける相談員もいた。さらに「独身男性の問題は農家だけでなく町部でだって商店主が息子の嫁で困っていると嘆いている。困ったものだ」と男性の甲斐性のなさを指摘する声もあった。
協議会によると平成に入ってからこの12年間の結婚紹介実績は、お嫁さんを迎えるのに成功したのが467組、お婿さんを迎えたのが179組で合わせて646組になるという。しかし、こうした結婚にこぎ着けられる例はごくわずかで独身男性は年々、高齢化が進み40代、50代の人も多くなっていると話す。「親たちは嫁が欲しくて必死だが、男性の方がその気になれなかったりして、見ていても歯がゆい。その上、女性も昔と違って自立できる社会になっているだけに、半端な男となら一緒になりたくないとハッキリしている。もう家柄とか財産だとかは関係のない時代だ」とこぼす。仙南村の相談員の一人も「独身の娘さんがいると聞くと朝早くから夜遅くまで走り回ってまず親を口説くが、娘さんの方がなかなかその気になってもらえない」とぼやいた。