大曲市防犯協会と防犯指導隊
目に余る惨状に警察も捜査の対象にと検討へ(11月28日・火)
大曲市防犯協会と防犯指導隊は28日午後からゴミが不法投棄された現場をパトロールした。同市では今年4月から 粗大ゴミ収集の有料化を実施、さらに来年4月からは家電リサイクル法の施行に伴い、冷蔵庫や洗濯機、テレビ、エアコンを処分する際には家電販売店に処理料を支払わなければならないこともあって、廃棄物への住民負担も高まることから不法投棄も多くなる可能性もあると見て不法投棄現場を確認し、環境保護に力を入れることになった。
パトロールには防犯協会員13人と防犯指導隊員4人、それに大曲署からも2人の警察官も参加。始めに渡部英治防犯協会長が「防犯協会としてゴミの問題に取り組むのは初めてのことだが、不法投棄は一つの犯罪であり、迷惑行為だ。不法投棄をなくすためにも協会としても力を入れていきたい」とあいさつ。市役所環境課職員と車に分散して、大曲工業高校裏の旧福部内川の河川敷や玉川橋下、大曲西根の山中、内小友中山の山間部、藤木下橋左岸の河川敷の5カ所を視察した。環境課の話ではゴミが不法投棄された場所は昨年調べただけで242カ所にもなるという。
工業高校裏の河川敷にはタイヤから廃材、ドラム缶などが捨てられ目を覆うばかりの散乱状態。中にはまだ充分に走れるアルミホイール付きのタイヤが4本セットで捨てられていた。同行した大曲署員は「車の屋外展示場などからホイールごと盗んで自分の車に取り付け、古くなったタイヤとホイールは余って捨てると言うケースもあり得る」と推測していた。玉川橋下に向かった。ここはまさに不法投棄の山となっていた。冷蔵庫、テレビ、ソファのマット、ストーブ、タイヤ、温風ヒーター、壊れた食器棚、オートバイ。ありとあらゆる生活用品のゴミが投げられ散乱していた。
パトロール隊は「一軒の家から出たものではなく、いろんな住民が持ってきては投げたものだろう。それにしてもひどい」とゴミの山に憤りを見せていた。大曲署員も「ゴミの不法投棄ももちろん捜査の対象になり、これまでもやってきたがこのまま放っては置けない」と犯罪として捜査する方向で検討したいと話していた。大川西根の山は個人持ちだがいつの間にかゴミが不法投棄されるようになって所有者が環境課に相談に来た。同課で一度、ゴミを処理して「不法投棄防止」の看板を立てたが効果はなく、再びあらゆるゴミが捨てられるようになっていた。自宅でゴミを焼いた後の灰の処置に困ったのだろうか。ビニール袋に一杯に詰めた灰もあった。
藤木下橋左岸の河川敷には農機具までさえも投げ捨てられていた。一般住宅のすぐそばである。こうした金属類はいずれ錆びて地下水を汚染しかねない。自然環境の保護、地球に優しい環境をと叫ばれて久しいが、不法投棄されたゴミの惨状にパトロール隊は「日本人の教育はどうなったのか」と怒りのやり場のなさに憤慨するばかりだった。