お年寄りの食生活を改善しよう

大曲市保健センターの料理教室

粗食長寿説は迷信、もっと肉と魚を(10月12日・木)

 石堂会館に集まった料理教室の婦人たち大曲市保健センター主催の「高齢者食生活改善事業」が好評だ。12日は藤木石堂地区で行われたが、50代から70代の婦人19人が会場の石堂会館に集まり、和気あいあいのムードで高齢者向けの料理講習を受けた。介護保険がスタートしたことから、できる限り要介護にならず、健やかな老後を楽しんでもらおうと企画した。4月に始まり、これまで角間川町や花館、大川西根地区などの公民館や集落会館を会場に5回開いている。

 健やかな老後を過ごすには何よりも食生活の改善が大切と言うのがこの事業の狙い。特に長寿県と言われる沖縄の食生活を参考に食生活改善のポイントを見つけたいと料理教室は開かれている。この日は保健婦の佐藤興子さんと栄養士の奥山ラエ子さん(六郷町)が講師となって「粗食長寿食は本当か」をテーマに栄養教室と料理教室を開いた。

 高齢になると食べ物は「粗食にして一生懸命働けば長生きする」と言った迷信のような“粗食長寿説”があり、お年寄りは肉や脂肪を控え気味になるという。しかし、実際は肉と魚をしっかり摂取している地域こそ健康で長生きしている人が多く、長寿県の沖縄は100歳以上の高齢者が最も多い。そして沖縄こそ全国と比較しても肉類の摂取が多いと言われている。こうしたことから沖縄の食生活を手本に食生活の改善が教室では勧められている。

 この日は「豚肉と野菜の五目うま煮」、それに「ほうれん草ごま和え」、「かき卵とうふ」、「フルーツヨーグルトあえ」、「さつまいもご飯」の5つのメニューで料理教室が開かれた。参加した石堂地区の婦人たちは材料を手に包丁を握ったり、鍋の湯を沸かしながら「お昼が楽しみ」とせっせと料理づくりを進めた。

 保健婦の佐藤さんは「豚肉と野菜の五目うま煮はどちらかと言うと洋風。だからお年寄りの口に合うようほうれん草のごま和えと言う和風料理をミックスさせました。それに乳製品を苦手とする人もいるから、フルーツヨーグルトにリンゴやバナナ、キウイフルーツを添えて色も楽しんでもらうよう工夫しました」と話す。それに入れ歯など歯の弱った人でも食べやすいようにとろみも付けたと言う。そして「とにかく長生きはバランスの良い食事で栄養を摂ることです」と強調した。集まった19人の婦人たちは「とても参考になった」と喜び、お昼までに出来上がった料理をテーブルに並べみんなで和気あいあいと食べ、語り合い「笑うことが一番の長生き」と世間話に興じていた。