違反建築の住宅をなくそう
建築士会と県の建設事務所員らが巡回(10月13日・金)
秋田県建築士会大曲仙北支部(長岐侃支部長)と県仙北建設事務所、それに市役所建設部は13日、違反建築防止週間の一環として違反建築防止パトロールを行った。11日から仙北建設事務所管内を巡回しているもの。
この日は建築士会から4人と仙北建設事務所2人、市役所から1人の7人が2班に分かれて市内の建築中の住宅を中心に違反建築はないかと巡回した。主に工事現場での「建築確認」の表示板が掲示されているか、図面が備えつけられているかの確認だったが、四ツ屋地区では表示板が風で飛ばされたのか杭だけが立っている無人の工事現場があって仙北建設事務所の担当者が「確認済みの表示がありません。事務所に来てください」と書いた赤紙をはっていた。
違反建築で困るのは用途地域違反や隣地との境界線から建物を基準通りに離さないで建てられた場合などだという。住宅しか建てられない所に商業的な建物や工場などが建つと周辺に騒音や人の出入りで迷惑がかかったり、境界線からの建物の距離が基準通りでなかったりすると隣の住宅の日照権が守られなかったりする。このため事前に住宅を建てようとする市町村役場に建築確認を届けなければならない。この届け出がないと建築基準法に違反した建物が建てられる可能性もあり、発注主も後で困ることになりかねないからだ。
パトロールでは市建設部建築係に届けられた「建築確認」に基づいて巡回。建築士会のメンバーも仙北建設事務所の担当者も「今は施工業者の技術も高く、建物そのものには違法なものはなくなった。問題は建築確認が出された建物かどうかなんです」と話し、現場では必ずその確認済みの表示板と図面をチェックしていた。建物に違反が見つかった場合は改善指導を行い、最悪の場合は行政代執行で解体もあり得ると言うがそこまで行ったケースはほとんどないという。「家を建てる人も10数年前に比べ業者に無茶な注文をすることもなくなり、違反建築は年々、見られなくなった」と言いながら次の現場へと足を延ばした。パトロールは17日まで郡内各町村で行われる。