大曲市のごみ処理施設見学会

悲鳴をあげるごみ処理

市民と共にごみの減量化を考えたいと環境課(10月18日・水)

 ゴミ処理施設を見学する市民ごみ処理の現場を知ってもらいたいと大曲市環境課では17日午後から「ごみ処理施設見学会」を開いた。同市の廃棄物処理場は毎日、排出される大量のごみの山に悲鳴をあげている状態。それだけに市民の目からごみ処理現場を見てもらい、ごみの減量化や廃棄物処理を考える機会を設けたいと企画した。当日はバスが用意され、定員40人までとしたが参加したのは市消費者協会の会員を中心に22人。環境課では「もう少し関心が高いかと思ったが」と出足の鈍さに肩を落としていた。

 見学会は幸町の金属解体業「県南プレスセンター」に始まり、高関上郷の古紙回収再生処理業の「高徳商店」、そして大曲市外9カ町村が運営している清掃センターと南外村矢向の一般廃棄物最終処分場のコースで歩いた。

 1日の処理能力が100トンで、16時間稼働でごみの焼却処分をしている清掃センターでは管理室のモニターでごみの焼却状況を見ながら、参加した市民は「何気なく出しているゴミだが、こうして多くの人の手がかかって処理されているんだ」とその処理の大変さに驚いていた。同センターによると1市9カ町村から毎日、運ばれてくるごみの量は収集用のトラックで50台分にもなるという。特に夏場は1日の処理能力を超えて130トンもの量となり、その処理に追われる日が多いと話す。

 猛毒「ダイオキシン」の発生問題や増え続けるごみの量に対応しきれなくなって、約110億円を投じて新しい処理センターが近くに建設中で2年後の春には完成する。

 同センターから最終目的地の一般廃棄物最終処分場へ。ここでは環境課の職員が出迎えて説明。この最終処分場へ搬出されるごみは清掃センターで処理された灰やリサイクルできないプラスチックや電化製品などが埋め立てされる。しかし、面積にも限度があり、あと3年もするといっぱいになってしまう。このため次の埋め立て地をどうするかが大きな課題となっているが、喜んで迎えられる施設ではないだけに市も頭を痛めている。

 環境課の職員は見学した市民を相手に「ごみ処理にはとにかくむだが多いと言うことです。まず経費がかかります。その経費は税金として跳ね返ります。そして公害の不安や資源のむだ遣いにもなります」と時には数字を挙げて説明。環境課によるとごみ処理にかかる年間の経費は清掃センターの負担金も含めて3億5000万円近くになると言う。

 見学会に参加した消費者協会の斎藤紀子会長は「こうして現場を見学するといかにゴミの問題が切迫しているかが良く分かる。私たちはもっともっと、この問題を市民にアピールしなければならないと思います。そして少しでもゴミの量を減らすよう生活も工夫しなければいけないし、市民ももっとこうした見学会に積極的に参加すべきです」と話していた。