大曲市の12年度「技能功労者」

美容業の進藤テルさんら3人

市の産業発展に功労=11月7日に表彰式(10月18日・水)

 大曲市の平成12年度技能功労者が発表された。功労者となったのは美容業・進藤テルさん(73)=丸子町14番15号=、建築板金業・高柳金治さん(65)=浜町7番5号=、とび職・加賀紀雄さん(59)=大曲西根字中道地野149番地2=の3人。市では28、29の両日開催される「秋まつり」会場の圏民体育で3人の功績を写真パネルで紹介すると共に11月7日午前11時から「フォーシーズン(佐野町)」で表彰式を挙行する。

 技能功労者の表彰は技能者の社会的・経済的地位の高揚と技術水準の向上を図り、産業発展につなげようと1988年に創設。今回で13回目を迎え、これまで42人が表彰を受けている。12年度の技能功労者選考委員会(会長・佐藤賢治大曲仙北建設技能組合連合会長)は9月22日に開かれ、各界から推薦のあった技能者の中から3氏を選考した。 功労者のプロフィールは次の通り。

 進藤テルさん◇進藤テル=1941年から東京都内の美容室で5年間の修業の後、戦後の47年に大曲に戻り「ミノリ美粧院」を開業、市内でいち早くコールドパーマの手法を取り入れるなどパーマネントヘアの飛躍的な普及、発展に貢献した。また卓越した技能が認められ、県美容師免許実技試験の試験委員としても活躍、業界から高い評価を受けている。後継者の育成についても自店で13人の従業員を指導し、美容師として育て上げている。さらに県美容環境衛生同業組合大曲支部の設立にも力を注ぎ、設立当初は副支部長を努め、業界発展にも尽力した。

 高柳金治さん◇高柳金治=1953年、市内の三浦金物店板金工事部に入社。62年に独立して「高柳板金店」を開業、現在も現役で活躍している。建築板金一級技能士として屋根、外壁工事などの施工技術はもとより、独自の溶剤調合によるステンレス、銅板の半田溶接の仕上がりの良さは、丈夫で美しく、他の技術者の模範となっている。これまで住み込みで若い見習い工を預かりながら多くの技能工を世に送り出してきたほか、大曲仙北共同高等職業訓練校建築板金科の指導員として後進の育成にも貢献している。現在も県板金工業組合仙北大曲支部理事として業界発展に尽力している。

 加賀紀雄さん◇加賀紀雄=1956年に鳶職見習いとして東京の丸善組に入社。技能習得後の65年に大曲に戻り、現在、株式会社秋田県南重機の現場で第一線の職長として活躍している。高所作業で行う鉄骨の柱と梁の継手接合の工法中、もっとも技術が必要とされる溶接接合において特に優れた技能を有し、常に危険が伴う作業現場での安全施工と作業の効率化に力を入れている。95年からは県鳶土木連合会の県南地区専門工事指導員として、専門のアーク溶接、ガス溶接、玉掛けワイヤー差しなどの実技指導を行い、若い受講生からも高い信頼を得、業界発展に尽くしている。