新規高卒者の職業紹介連絡会議

求人数が就職希望者を下回る

高校生の就職活動は一段と厳しく(10月24日・火)

 第2回新規高卒者職業紹介業務連絡会議が24日、大曲市のグランドパレス川端で開かれ、ハローワーク大曲と管内(大曲仙北)高校の進路指導担当者との「情報交換」が行われた。ハローワーク大曲によると9月末現在での管内企業からの高校生に対する求人数は381人で、昨年同期に比べ15%も落ち込んだ。これに対して地元就職を希望している高校生は468人で、求人倍率は0.81倍となってしまった。つまり100人の就職希望に対して求人数は81人分の枠しかないと言う過去に前例のない厳しさだという。石垣章所長は「先生たちとも連携を取りながら、県や市町村からも協力をもらって求人を開拓し、高校生の就職活動に全力を挙げたい。しかし、進路指導に当たっては高校生のなりたい職をそのまま聞いていたのでは、100%就職できないと言う現実を認識してもらいたい。生徒一人ひとりがどういう仕事に向いているのか、その動向を早く見つける努力も必要だ」と就職への厳しい認識を示した。

 会議には定時制と分校も含め、9校から11人の進路指導担当の先生と大曲雇用開発協会、それに県仙北地方部職員が参加した。石垣所長あいさつのあと、9月末現在での職業紹介状況が報告されたが、来春卒業する高校生を採用するため求人を出している企業は昨年同期に比べ26社少ない125事業所で、求人数も69人減の381人となっている。事業所数で17%減、求人数で15%減だ。最も落ち込みが大きいのが建設業で昨年同期には80人の採用予定を出したのに比べ、今年は34人と57%も下落した。次いでサービス業の15%減、製造業の4%減が目立つ。

 これに対して9月末現在での9高校の就職希望者は県内外合わせて560人。うち468人(男238人、女230人)が地元就職を希望している。昨年同期に比べ113人も多い。少子化傾向もあって、親が子どもを手元から離したくないとして地元就職を望むようになったようだ。しかし就職先が内定したのはわずかに126人で、内定率は31%。まだ342人の就職先が未定となっている。

 ハローワーク大曲では「昨年の今ごろは高校生の求人倍率は1.2倍で、100人の就職希望者に対して120人の求人があった。それでも過去最悪の求人数だっただけに、昨年で底を打ったと思っていたが、今年はとうとう求人数が就職希望者の数を下回ってしまった。何とか就職先を開拓するため規模より、量を確保したいと訪問をしているが、企業の側も見通しがたたないと採用を手控え気味だ」と顔を曇らせる。

 進路指導の先生たち一人ひとりが学校の求人状況などを報告したが、「内定ケースから見れば昨年並だ」と楽観的な話しもあったが、ハローワークでは「県内希望の生徒が増えているから楽観は出来ない」と指摘。また「地元企業の場合、試験日が遅かったり、試験通知書が送られてきたのを見たら試験日はその通知書が届いた朝だった」とか「学校側に試験の通知をしないで本人に直接、通知書を送る企業もあった。またファクスミリで試験通知を送って来る会社もある。確実性を高めるためにも書類で出してもらいたい」と企業側への注文もあった。また「生徒たちも昨年より就職は厳しいという認識で真剣に考えるようになってきた。採用の内定通知を出してくれた会社には電話でもう一人か二人、採用を増やしてもらえないかとお願いしている」「試験に落ちると自信を失って次の職場を紹介するのも難しい」と言った嘆きもあった。さらに「就職先を早めに決めるためにも1年生のうちから進路指導に取りかかりたい」と危機感を高める先生の声もあった。

 石垣所長は「秋田市当たりでは電子メールでないと採用を受け付けないと言った企業も出ており、生徒たちへのパソコンは必修の時代となってきた」とパソコンの必要性を訴えると同時に「子どもの希望だけを聞いているのではなく、父母も含めどんな仕事に適するのかも指導してもらいたい。また企業を回って歩くとピアスを付けたり、髪を脱色させた子どもの採用にはかなり抵抗を示す。特にピアスは強く嫌う傾向がある。とにかく『だから高校生はだめなんだ』と言う言葉を企業から吐かせないようにするためにも一体となった努力が必要だ」と学校側に強く連携を求めた。