大曲市営住宅の家賃を10年以上も滞納

住宅明渡しと家賃支払いの訴訟を提起

滞納額は131カ月分365万円=議会に議案提出(9月6日・水)

 大曲市は6日開会した9月定例議会に「市営住宅明渡し及び滞納家賃支払に関する民事訴訟の提起」について議決を求める議案を提出した。訴えられたのは愛知県に住む夫と同市内の市営住宅に居住している妻の二人。同市によると夫婦は1977年9月から市営住宅日の出町団地に入居、87年11月に同団地が老朽化によって解体されることになったため、二人は新しい市営住宅に移転入居した。以来、家賃の支払いは滞納となり、92年10月に愛知県に移り住んだ夫に内容証明郵便で「分割支払い」の誓約書を出してもらった上で4カ月分の支払いを受けたが、再び滞納となった。

 団地を管理している市都市計画課によると6月1日現在までの滞納額は131カ月分で365万4500円になるという。市では夫が愛知県に移った段階で「世帯主変更届け」と「同居者移動届け」が出されたため、団地に住んでいる者の名義は妻のものとして再三にわたって住宅明渡しと滞納家賃の支払い交渉を行ったが、「その届け出は夫がやったことで私は知らない」として無視され、交渉は進展せず「やむを得ない措置として提訴に踏み切った」と話す。

 都市計画課では「7月になってからも連日のように職員が明渡しと滞納家賃の支払いのため接触を求めたが、ドア越しでの話し合いしか出来なかった。このままでは市有財産管理の適正化の意味からも放っては置けないし、解決も無理と判断した。もちろん夫と妻双方に内容証明郵便で提訴を通知したが、夫からは『どうぞ(裁判を)やってください』との返事をもらったが、妻の方からは音信さえない」と話す。市が家賃滞納で提訴したのは初めて。