県立大曲農業高校
中学生を招いて体験入学(9月14日・木)
少子化の影響で県内の高校は一部の人気高を除いて、新入生の獲得に頭の痛い実態となっている。このため各高校とも体験入学に力を入れて生徒の確保に懸命だ。14日には県立大曲農業高校が来春入学を予定している中学3年生を招いて体験入学を開いた。大曲仙北だけでなく、横手・平鹿や湯沢・雄勝から30校228人の中学生が親や先生たち23人に引率されて同校を訪れた。
午前9時からの体験入学式で下村一男校長は「今日は良く本校へ来てくれた。大農は100年を超える伝統のある学校だ。卒業生は2万5000人以上を数え、歴史、規模、人材から言っても全国で10本の指に入る農業高校だ。今日の体験入学を通じてわが校の良さを学んで進路の参考にしてほしい。来春は皆さんを大歓迎する」とエールを飛ばした。
この後、事前に希望を取っていた体験授業へ。同校は農業科学科、生物工学科、生活科学科の3科からなっている。それぞれの体験したい学科ごとに分かれ、農場の見学や実験・実習へと散った。それぞれの教室では稲の収穫時期の判別、草花の栽培、平板測量、良質鶏卵の判別実験、果実の品質検査、服飾デザインなどを学んだ。
女子生徒に最も人気を呼んだのは生活科学科の「米粉を使った菓子づくり」。同校家庭部は3年前には農産物を素材にした「大農パン」の商品化に成功、日本学校農業クラブ連盟会の発表で最優秀賞と文部大臣奨励賞を受けたり、今年度も小麦粉の代わりに「あきたこまち」の米粉を使ったチーズケーキ作りに成功、大曲市内の洋菓子店で商品化されるなど何かと話題を振りまいている。こうした実績もあって女子中学生の間では「大農で学んでみたい」との風潮が広がり、今回の募集には60人もの応募があって2班に分かれての体験学習になった。
来年はこの学校で学ぶんだと言う意識が強いのか、どの教室でも中学生たちは目を輝かして先生の話を聞き、メモを取ったり実験や実習作業に熱心だった。午後からは先輩たちの部活や研究発表などを見学。先生たちは「大農と言う学校に少しでも理解を深めてもらい進路選択の材料にしてもらいたい」と中学生たちの明るい目に期待していた。