初秋の田沢湖畔を走る=男子の優勝は山根選手
田沢湖町のホームページでライブ中継も(9月17日・日)
「第15回田沢湖マラソン」は17日、田沢湖畔をコースに全国から4329人の選手が参加して行われた。昨年より150人もの参加者が増える人気のマラソンとなった。競技は湖畔をスタートして田沢湖町中心部を走り、湖畔を一周する42.195キロのフルマラソンから20キロマラソン、10キロマラソン、小学生以下の男女や親子で走る3キロのペアマラソンの4種類。中でもフルマラソンは今回から日本陸連の公認コースとして登録されただけに参加した男子985人、女子66人は好記録を残そうと気力を尽くした競技となった。
フルマラソン、20キロ、10キロ、ペアマラソンとも午前10時にそれぞれの場所からスタート。男女合わせて1051人が参加したフルマラソンは湖畔のレストハウス前からのスタートとなった。合図に合わせて一斉にスタートを切った大集団は県警の2台の白バイの先導を受け、たちまちのうちに長い列をなして湖畔から姿を消し、町中心部へと向かった。湖畔はマラソンを応援しようと大勢の人たちで賑わった。大会本部は選手、それに1200人のスタッフと選手応援の家族やファンを含めると1万5000人の人出と発表した。競技の結果、フルマラソン男子の陸連登録者の部では山根文雄(33)=神奈川県=が2時間35分51で昨年に続いて優勝を飾った。女子は根岸美夏選手(39)=東京都=で3時間3分52だった。
この日の天候は曇り。湖畔は初秋の風が時折吹いたが、粘りつくような蒸し暑さでランナーにとっては苦しい競技展開となった。フルマラソンには大館市出身で、1953年のボストンマラソンで優勝した山田敬蔵さんも参加。72歳の健脚を見せ、大いに声援を浴びた。また20キロマラソンには93年の東京国際女子マラソンで2位、94年のパリマラソンで2時間27分55で大会新記録を樹立し、現在ではタレントとしても活躍、NHK「ひるどき日本列島」にレギュラー出演している谷川真理さんも出場、大会に華を添えた。
フルマラソンで驚いたのは50代、60代男子の参加者の多い事。50代で216人、60代で70人ものエントリーがあった。しかも70歳以上も2人が参加した。女子でも50代は10人、60歳以上は2人で大曲市の共走会メンバーの高田志津子さん、そして茨城県から古島保子さんが参加した。ここでもシルバーパワーの健在さを示した。
本部前のゴールにはペアマラソンに始まり、10キロマラソン、20キロマラソンと次々とゴールインが続いた。10キロマラソンの30代でトップでゴールインした中仙町の伊藤博幸さん(34)=豊成中学校教諭=はゴールで倒れる寸前の息づかいだった。「ハーハー」と苦しそうに息を吐き、疲労困憊の様子。バッタリと腰を落とすと「今年は暑さに参りました。頑張ったつもりだったが、暑さで足が動かず昨年よりも2分遅れのゴールとなってしまった」と悔しがった。それでも走ることの喜びは「どんなに苦しくても、辛くても完走した時のこの満足感があるからです」と辛そうな呼吸でマラソンの魅力を語った。
大会本部では「北仙北インターネット協議会(きたうら花ねっと)」のメンバーも田沢湖町のホームページでマラソンの様子をライブ中継するなど大活躍。町商工会と花ねっとのメンバーら10人がスタート地点の様子や走る選手たちの表情、表彰される選手たちの様子などをデジタルカメラで取り込み、映像を次々と送り届け、インターネットでマラソンを楽しむファンにリアルタイムで情報を発信した。そしてそれぞれの競技が終わると同時に成績も即座に発信、インターネットの速報性を思う存分、発揮した。
フルマラソンの35キロ地点。午後0時9分。先頭を走っていたのは男子陸連登録者の部でゼッケン2番の兜森忠道選手(26)=秋田市=だった。しかし、兜森選手はここでいったん、後ろを振り返ると突然、走るのを止めて歩きだしてしまった。リタイヤである。間もなく昨年同部で優勝したゼッケン9番の山根文雄選手(33)=神奈川県横浜市=が追いつき、追い越してた。た。そこから先は長い上り坂と下り坂という厳しいコースとなる。湖畔のコースで最もきつい所だ。20キロマラソンでも多くの選手がこの長い上り坂と下り坂で苦しみ、リタイアする選手も続出した。トップ争いはどんなドラマを展開したものだろうか。結果は田沢湖町のホームページで発表される。下記のアドレスへ(午後3時30分)。