中仙町の行政相談委員

渡部さんに総務大臣表彰

行政と住民とのパイプ役28年努める(4月11日・水)

 総務大臣表彰を受けた渡部さん総務省は行政相談委員として28年間にわたって活躍した中仙町豊岡字田の尻75、渡部潔さん(80)の永年の功績に対して、11日午後3時から同町役場町長室で片山虎之助総務大臣からの感謝状を贈った。

 行政相談委員は、住民から行政に関する苦情や意見、要望を聴き、その解決に努めるのを目的に市町村長の推薦を得て、総務大臣が委嘱する。行政と住民とのパイプ役として、行政の民主化の実現になくてはならない仕事だ。

 渡部さんは52歳の時に委嘱を受け、3月31日に退任するまで28年間にわたって住民と行政とのパイプ役を努めてきた。行政だけでなく、町の結婚相談員、心配事相談員としても活躍、多くの住民から親しまれてきた。感謝状は熊谷勲町長らが見守る中、総務省秋田行政評価事務所の井上修二所長が大臣に代わって伝達した。渡部さんは80歳とは思えぬつやの良さで「ただ一心に町民のためにと住民の意見や困り事相談に乗ってきた。余り長くなったので2?3度、辞退したこともあったが気がついたら28年にもなったと言うから驚いた」と言いながら「特別な思い出はないが、全県の相談員の人たちと集まって意見交換したり、いろんな方と接することができて良かったと思う」とニコニコしながら受賞の喜びを語った。

 同席した秋田行政相談課の大越聡相談官は「行政相談員の仕事は住民の苦情を受け、行政との板挟みになることもあって長く続けられるのは難しい仕事。28年間も努められた渡部さんは県内でも一番長い経験者であり、全国でも5本の指に入るのではないか」とねぎらった。相談員の任期は2年でその都度、市町村長の推薦を得て、本省に伝達し、総務大臣が委嘱することになっている。県内には82人の相談員がいる。

 渡部さんに代わって4月1日からは伊藤正梶さん(57)が後任として委嘱を受けた。渡部さんは1989年5月には東北管区行政監察局長表彰を、92年10月には総務庁長官表彰を、そして99年4月には内閣総理大臣主催の「桜を見る会」の招待を受けた。