仙北町でウエルカムプランを策定
第一弾として「餅つき道場」を開催(4月17日・火)
史跡の里から本格的な観光の町への脱却を図ろうと、仙北町ではこのほど観光振興計画「史跡の里21ウエルカムプラン〜人情味あふれる心豊かな史跡の里をめざして〜」をまとめた。東北最大級の国指定史跡「払田柵跡」や県埋蔵文化財センターが所蔵する数々の埋蔵文化財、全国一の餅(もち)の展示数を誇る「餅の館」、さらには奥羽3大地主として栄えた「池田家」など特性的な歴史・文化がある同町。個性ある資源を有効に活用したウエルカムプランを策定し、町の観光行政のガイドラインとしたもの。その第一弾として今年度は同町板見内字一ツ森地内の史跡の里交流プラザ「柵の湯」に隣接して建っているかやぶき屋根のまがり家「みずほの家」を舞台に「餅つき道場」を開くことになった。
同町は全国でも屈指の穀倉地帯である仙北平野のほぼ中央に位置している。農耕文化と共に餅という食文化も昔から育まれてきた。しかし、生活様式の都市化で餅つきや餅を食べる習慣も年々、少なくなってきたことから「ふるさと創生事業」の一環として、餅の食文化の保存と継承していくため1989年に「餅の館」を建設。91年からは一般公開している。
館内には「豆の粉餅」「あられ餅」「くるみ餅」「ごま餅」「よもぎ餅」など様々な餅や孫の誕生を祝って作った白と赤の重ね餅、さらには初婿を祝うためについた赤と白の餅を重ねた「初婿餅」、子宝に恵まれない夫婦が餅で男性のシンボルをかたどってお堂に供えた「金精餅」などのレプレカ400点ほどが展示されている。また臼(うす)や杵(きね)など餅つき道具も展示され餅文化を継承している。
今回の「餅つき道場」は観光に訪れた人たちに「餅つき」を体験してもらい、「餅」と言う食文化の保存と継承を図ろうと企画した。開設期間はまがり家「みずほの家」の開館日で、道場主は町長。師範代には「みずほの家」の管理人が務める。餅つき体験は予約制で、1週間前に「みずほの家」に申し込みが必要。体験料(材料代)として一升餅は(小豆ときな粉、割り箸など)2000円、二升餅は4000円、三升餅は6000円。
町ではさらに餅つき技術を後世に継承するため道場主の定める日に餅つき段位認定イベントも企画することにしている。問い合わせは0187−69−3365へ。
この餅つき道場のほかに同町では01年から05年までの5年計画で「払田柵跡」の史跡の復元や環境整備、同史跡内にある「真山公園」の「日本庭園」の整備、史跡の森周遊サイクリングロード整備、池田家の保存・公開に向けた調査研究、史跡の里観光ボランティア団体の育成、そっして8月15日に行ってきた「彩夏せんぼく」を今年は「払田柵1200年記念イベント」とし、古代様式の「平安行列」の規模も拡大する計画だ。また昨年冬に都会の人を招いて2回行った「親戚のおもてなし体験」、「みずほの家」を会場にした餅つき体験が好評だったことから、農業体験や雪下ろし体験など学習型観光の振興や冬祭りもより充実させたいとしている。同時にIT技術を活用し、観光情報を掲載した利便性の高いホームページで情報発信に努めたいとしている。町では05年までのウエルカムプラン事業費として約2億円を見込んでいる。