一面の紫のじゅうたんに
風に揺れる初恋の花、賑わう観光客(4月21日・土)
カタクリ群生の地、西木村八津・鎌足のクリ林一体のカタクリがいま、見ごろとなっている。山の斜面一帯が紫のじゅうたんを敷きつめたように華やぎ、まさに地上の楽園だ。晴天に恵まれた21日は県内外から多くの観光客が押し寄せ、カタクリの群生にため息をもらしながら山の散策を楽しんでいた。
春の日差しを受けて透き通るような紫色の花びらを風にふるわせるカタクリ。その自生地は20ヘクタールにも及び、八津・鎌足カタクリ福寿草保存会の人たちは▽一番咲きコース▽鎌足中心コース▽縦断散策コースなどAからEまでの5コースを設けて観光客を案内している。
入園するには一人当たり300円の協賛金が必要だが、そのお金で会の人たちは散策コースを舗装したり、トイレを設けるなどの整備に充てている。風に花びらをふるわせる可憐なカタクリ。花言葉は「初恋」とか。まさに恥じらう少女のようにうつむいて咲くカタクリの花は清楚さそのものだ。
カメラの放列を敷くカメラマンたち。目を細め「地上の楽園ってこのような世界のことよね」と楽しむ観光客たち。カタクリの群生はクリの木の剪定や伐採などの管理と徹底した肥培管理が栄養となって発芽したという。田沢湖町刺巻のミズバショウ、角館町の桜、そして西木村のカタクリ。仙北郡の春は花で華やぐ。見ごろは来週いっぱいか。