東京で職場訪問
日本環境協会を訪問して「東京には星が少ない」と生徒たち(4月24日・火)
修学旅行で東京を訪れた仙北町の仙北中学校(築地健輔校長)の3年生107人は20日、グループごとに分かれ、都内の職場訪問をした。全日空や三越デパート、造幣局、消防庁、病院、キャノン本社などを訪問し、それぞれに将来の進路を考えようという狙い。このうち環境問題に関する仕事に興味を持った7人は西新宿の財団法人「日本環境協会」を訪れ、環境問題に携わる職員や「環境カウンセラー」から仕事の内容などを聞いて勉強した。
同協会は環境省所管の法人で1977年設立。以来、環境教育事業を活動の柱の一つとし、延べ900回を超える「環境教育研究会(講演会)」の開催や小中学生から高校生を対象とした出版事業やビデオの作成、提供事業を行ってきた。さらに95年からは環境庁(現・環境省)の委託を受けて「こどもエコクラブ事業」や「こども葉っぱ判定士事業」など体験学習型の事業を行っている。また子どもたちからの手紙や相談、訪問相談にも応じてきたが、より子どもたちの「知りたい」と言うニーズにこたえられる情報提供に努めようと環境カウンセラーの協力を得て「こども環境相談室」を開設。これが契機となって昨年度から全国の中学生たちからの見学申し込みが急増していると言う。
修学旅行時の訪問も急増し、昨年は27件、今年春もすでに17件の訪問申し込みがあるという。この日、同協会では原秀雄カウンセラーが応対し、エコマーク事業や星空観察事業、そして「だれが川を汚したか」をシミュレーションゲームで勉強した。そして「塩素が入っている東京の水はあまりおいしくない」と言ったり「夜、ホテルの窓から空を見たが星が本当に少ない」と東京の空の感想を述べたりした。
さらにセンターでは水の入ってる容器を川に見立て、そこへ順番に水質汚濁の原因を入れていく実験も見せた。「最初は川の上流にある『土と石』です」と環境カウンセラー。上流では土と石は容器の底に沈み、水はきれいなままだが、中流では生活廃水の一種である石鹸液や農薬、さらに下流では工場排水や川辺に散乱するごみも混ざり水の色が次第に変わり、下流に行くほど汚れていく様子に生徒たちもビックリした様子で写真を撮っていたと言う。生徒たちは米の生産地だけに「水に関心があるようで、自然環境を大切にすることがこんなにも重要なこととは思わなかった。自然がたくさんあることはいいことなんだと思った」と感想を述べていたという。
写真と記事の材料は「財団法人日本環境協会こども環境相談室」からの提供です。