山菜採り遭難防止呼びかけ

協和町で大曲署員ら

角館町ではクマに襲われた人も(4月30日・月)

 チラシを配って山菜採りの遭難防止を呼びかけた山菜採りは無理をせずに−。大曲警察署では29日早朝、協和町役場の協力を得て同町船岡一の渡地内の県道28号線で山菜採りに向かうドライバーに「遭難防止」を呼びかけるチラシを配布した。一の渡地内から約20キロ奥に入った協和ダム周辺の荒木沢は山菜の宝庫として知られ、連休を利用して多くの人たちが山に入る。しかし、昨年は同署管内で遭難が4件発生、そのうち2件が同町内だった。

 このため同署では町役場と町消防団、交通指導隊に協力を呼びかけ、早朝に山入りする人たちに向けてチラシを配って遭難防止を呼びかけることにした。当日は15人ほどが県道沿いに立って午前6時半から1時間にわたって、山に向かおうとするドライバーに「山菜採りは無理せずに」「収穫よりも安全第一に」などと声を掛け合って遭難防止を呼びかけた。

 荒木沢地内の山は今、ゼンマイやワラビ、コゴミ、ホンナ、アイコ、タラの芽など山菜が芽吹く時期。地元の人たちは農作業で忙しく余り山に入らないが、秋田市周辺の人たちには山菜の穴場として知られ、休日の天気の良い日は群れるようにして山入りしているという。

 山菜採りは夢中になっているうちに道に迷ってしまう例が多い。道に迷うだけでなく、クマに襲われる危険性もある。実際29日には角館町川原字北沢の山でゼンマイ採りをしていた同町総合情報センター館長の能美忠尭(54)がクマに襲われ腕や額などにけがをしたという報告が角館署に入っている。能美さんは携帯電話で自宅へ連絡し、家族の車で同町内の病院に運ばれ手当てを受けた。

 チラシにはこれだけは守ろうと「行動予定を知らせる」「単独入山は控える」「収穫よりも安全第一」「万一に備えた準備を」などと書かれ、山での単独行動は避けるようにと呼びかけていた。