大曲の花火目前に

警備体制は1000人規模に

堤防道路は横断だけ、立ち入りは禁止(8月22日・水)

 堤防上での観覧禁止の看板を設置する花火関係者目前に迫った大曲の花火(25日)。会場となる雄物川右岸河川敷の桟敷席はほぼ完成し、大会実行委員会では案内看板の設置など最後の準備に追われている。今年の大会で最も懸念されているのが毎年、観客で埋まっていた右岸堤防道路での観覧が禁止となり、道路を横断する以外は全面的に立ち入り禁止となった点。堤防上では大会関係者がそれを告知する看板をあちこちに立てている。

 兵庫県明石市の花火大会での将棋倒し事故で多数の死傷者を出した教訓を受け、絶対、事故を起こしてはならないと実行委員会が大曲警察署や広域消防本部、大曲市などと検討した結果、観客の安全確保と緊急車両をスムーズに通すためにもやむを得ない措置として堤防道路への立ち入り禁止を決めた。実行委員会では堤防上での見学が全面禁止になった分、河川敷での収容能力を増やすため、昨年までの大型バス駐車場も一般観覧席として開放するほか、露店の業者が駐車していた堤防したの広場も駐車禁止とし、観客のスペースを広げることにした。

 このため桟敷席に入る観客も河川敷で観る一般客も堤防は指定された場所から横断する以外は通行できない。同時に姫神橋と大曲橋(通称・金谷橋)上からの見物も全面禁止される。観客を堤防に入れないようにするため、両橋付近から河川敷への誘導を徹底させるほか、案内看板も従来より大きくし、設置カ所も増やした。

 一方、安全確保を第一とし、警備関連は広域消防本部関係(職員、消防団員、市職員、警備保障など)が241人、県警本部関係(大曲署、隣接各署、本部機動隊など)273人にのぼる。ほかに大会実行委員会でもガードマンや委員、青年部、学生アルバイトなど480人が主に桟敷周辺の保護誘導をすることになっており、警備体制は1000人規模の過去最高のものとなる。

 将棋倒し事故が最も心配されるのは大会の終わった後の混雑。警備陣は帰路を急ぐ観客の列を区切るなど事故防止と安全確保に万全を期したいと準備と打ち合わせに懸命だ。
 一方、JR大曲駅でも秋田支社の応援を得て、196人体制で列車利用客の安全確保に全力を尽くしたいとしている。

 一方、大曲市は花火大会の交通対策に市職員述べ337人を動員、駐車場や一般道路の誘導、案内など混雑緩和に全力を挙げる。

 今年も市役所内に花火情報センター(本部)を設置、各交通の要所やヘリコプター、市内の駐車場からの情報を一元的に集め、それを5カ所に設けられる案内所やエフエム秋田とABS、NHKラジオを通じてリアルタイムでドライバーに渋滞の様子や駐車場の空き具合などを伝え、利便を図りたいとしている。今回も神岡町(道の駅)、中仙町(同)、仙南村(かりの里)、南外村(ドライブインみちのく)、大森町(総合案内所)の5カ所に花火案内所を設け、市職員を配置、交通規制図を配布するほか、交通案内に当たる。また、駐車場にも市職員やアルバイトを配置、案内や交通誘導など混雑緩和に努めたいとしている。市職員の一部は23日から動員され、キャンピングカーで入ってくる観光客の案内や整備に努める。