38団体1400人が参加
巨大地震発生、町部で火災、走る緊急車(8月28日・火)
上空をヘリコプターが飛び、消防車、救急車がサイレンを鳴らして走る−。太田町で28日、38団体1400人余りが参加して地震、大火災を想定しての大がかりな「総合防災訓練」が行われた。県消防協会大曲市仙北郡支部の主催で、各市町村持ち回りで毎年、1回開いているもの。昨年は六郷町で開催、来年は南外村で開かれる。
訓練は晴天続きで空気が乾燥、秋田気象台が火災気象通報を発表した中、午前9時11分ごろ奥羽山系真昼岳を震源地とする強い地震が発生、同町で震度6を記録。この地震で住宅は損壊し、通信、電力、水道などが大きな被害を被り、町内数カ所から火災が発生したとの想定で始まった。高貝久遠町長は午前9時15分、災害対策本部を設置、町長を統監に訓練は始まった。
町役場一階からと隣接する文化プラザ厨房から出火、庁内放送で役場職員と来客者の避難を指示、119番通報となった。発煙筒がたかれもうもうと煙が立ち込める中、避難する職員や来客。役場自衛消防隊が消火活動を始め、消防車も駆けつけ放水を始める。救急車、救助隊の工作車も駆けつけ、逃げ後れて屋上に避難した人たちをレスキュー隊がロープを使って救出する訓練も行われた。一方、町からの協力を求められた太田町郵便局のバイク隊7人はバイクに乗って町内の被害の様子と情報を収集するために役場前に置かれた対策本部を出発した。
町部では住宅火災も発生したとして町内会や老人クラブ、大農太田分校生ら約130人によるバケツリレーも展開された。さらにJA秋田おばこ太田支所の高さ24メートルもあるカントリーエレベーターの屋上に残されたままとなっている人の救出のため、広域消防本部からはしご車隊と救急隊も出動。見事な高所救出作業が展開された。同時に倒壊した建物からの救助訓練もチェンソーやとび口などを使って屋根を打ち破り、救出訓練も実施された。
さらに特別養護老人ホーム「真木苑」では入居しているお年寄りの避難、隣接する太田南小、幼稚園、保育園でも児童・園児たちの避難訓練がてきぱきと行われた。そして訓練に参加した町民や老人クラブの人たちを前に県LPガス協会大曲仙北支部によるLPガスのガス漏れ事故や油火災の消火訓練もあった。さらには自動車事故で車内に閉じ込められた人を救助隊が特殊工具を使って車の屋根を切り裂いて救い出す訓練も。最後には太田中学校では逃げ後れた生徒を二階からエアーソフトランデングに飛び込ませる訓練や県の防災ヘリコプターが上空を飛び、空中からの救出訓練もあった。
訓練には町役場職員から大曲消防署、角館消防署、それに中仙、千畑、仙北、太田の各消防分署、町交通指導隊、商工会、婦人会などの団体が参加して協力した。