パイプオルガンコンサート

大曲市大川西根小学校

地域の人たちがオルガンとソプラノ演奏を楽しむ(12月2日・日)

 左から曽田さん、酒井さん大曲市大川西根小学校(築地明校長・児童数103人)の「第11回パイプオルガンコンサート」が1日、同校音楽室で開かれた。全国でも珍しいパイプオルガンのある学校として年1回、音楽室を開放し、地域の人たちにオルガンの調べを聴いてもらいたいと同校PTA(進藤久会長)が主催して開いているもの。今回はオルガンとソプラノの競演で、子どもたちの父母や地域の音楽ファン100人ほどが詰めかけ、オルガンの調べと美しい歌声に耳を傾けた。

 オルガン演奏者として来校したのは神奈川県の米軍キャンプ座間内カトリック教会のオルガニストとして活躍している曽田洋子さん。ソプラノは東京室内歌劇場会員の酒井美津子さん。二人は地域の音楽活動のためならとほとんどボランティアでの参加だった。

 曽田さんは午前中は西根小の児童103人とパイプオルガン演奏を通じての音楽の交流を楽しんだ。絵本を見せて話をしながら「ジングルベル」や「きよしこの夜」「あかはなのトナカイ」などクリスマスソングを演奏、子どもたちはそれに合わせての合唱を楽しんだ。曽田さんは「演奏していると子どもたちのエネルギーが背中から伝わってきて、こんなに楽しい音楽の時間はなかった」と喜び、子どもたちも「先生のオルガン演奏はとても柔らかく、どんどん引っ張っていくような演奏で気持ちよく歌えた」と喜んだ。

 そして午後から一般を対象とした演奏会となった。「いつもやっている教会での演奏の雰囲気そのままで聴かせたい」と曽田さん。同校にパイプオルガンが入ったのは1990年2月。そして3月に第1回目の演奏会を開いている。昨年はオルガンだけの演奏だったが、その前はオルガンとバイオリン、それにハンドベルの演奏だった。「地域の人たちにいろんな音楽を聴いてもらいたいと、今回はオルガンとソプラノ演奏を企画した」と築地校長。

 静まり返った音楽室の空気をふるわせ、地をはうような重低音、小鳥たちのさえずりのような高音。いろんな音をかもし出す牧歌的なオルガンの響きはたちまち聴衆をとりこにした。そしてソプラノの酒井さんが登場。会場から熱狂的な拍手が沸いた。プログラムはクリスマスにちなんでグノーやサン・サーンス、シューベルトの「アヴェマリア」が続いた。心安らぐオルガンの音、そして酒井さんの美しいソプラノの演奏は聴いている人たちを夢みごこちにさせた。1時間ほどの演奏会だったが、充実した音楽の時間だった。最後にはクリスマスを楽しもうと「きよしこの夜」の演奏となり、一番目を酒井さんがドイツ語で独唱、そして2番からは参加者全員での合唱となった。