ごみ処理施設の「火入れ式」
完成前に焼却炉の安全と無事故を祈願(12月10日・月)
大曲市外(ほか)9カ町村清掃清掃事業組合(管理者・高橋司大曲市長)が同市花館字下川原に建設している清掃センターの「ごみ処理施設」で、10日午前10時から施設の心臓でもある焼却炉の「火入れ式」が行われた。火入れ式は神事で施設の安全を祈願した後、高橋市長と工事請負業者の川崎重工業株式会社環境ビジネスセンターの井手義弘センター長がそれぞれ1号炉、2号炉のスイッチを入れて点火した。火入れ式には同センター職員と工事関係者ら30人が参列。高橋市長は「ごみの減量化、リサイクルと大きな課題を抱えているが、この施設は単なるごみを処理する施設だけでなく、そうした問題を喚起し、ごみを考える施設として運営し、住民の期待にこたえたい」とあいさつした。
同センターは大曲市と神岡町、西仙北町、六郷町、協和町、太田町、仙北町、千畑町、南外村、仙南村の9町村で運営している。旧ごみ処理施設が老朽化したのと、ごみ処理に関する法改正で煙突から排出されるダイオキシン濃度の基準が厳しくなり、旧式の焼却炉では対応できなくなったことから1999年7月から新施設の建設に着手していた。
旧施設から約200メートル離れた所に約1万8000平方メートルの敷地を確保。鉄筋コンクリート造り一部鉄骨の地下2階、地上6階の工場棟は約5300平方メートルの大きさ。隣接する資源物ストックヤードは鉄骨造り平屋建て約1100平方メートルの大きさ。鉄筋コンクリートの煙突は高さ59メートルとなっている。施設はほぼ完成し、25日から新施設にごみが搬入され、1月7日から燃焼運転に入り、焼却炉などの性能試験を行い3月いっぱいで完成させる。総事業費は106億6000万円(消費税除く)。
ごみの焼却能力は24時間稼働で154トン。施設の大きな特徴はごみの焼却で出る灰を溶融して処理する設備がある点だ。これによって灰はコンクリートの2次製品として再資源化される。また灰の排出量も旧施設に比べ大幅に減る。また、ごみの焼却で生れる余熱は場内の給湯や冷暖房、場内道路の融雪に利用される。
併設されるリサイクルプラザでの処理能力は5時間で45トン。粗大ごみ、鉄類、アルミ、可燃物、不燃物、ペットボトルをそれぞれ選別し、資源物として再利用する。
新しいごみ処理施設は外観、内部ともごみを扱う施設とは思えない清潔な近代工場と言う感じだ。内部の機械棟には関係者以外は入れないが、中央管理室のある3階は一部がガラス張りの廊下となっていて内部が見られるようになっている。佐々木敬治同事業組合事務局長は「広い廊下はごみの再利用によって生れる製品の展示場としても使えるのでオープン後はリサイクルなどごみ問題を考える場として利用してもらうことも考えている」と話す。