お年寄りがダチョウの卵と肉を試食
卵の巨大さにビックリ、味の良さにニッコリ(12月19日・水)
大曲市飯田の特別養護老人ホーム「欣寿園」で19日のお昼にダチョウの卵と肉の試食会があった。同園のお昼はバイキング方式。お年寄りはテーブルに出されたおかずの中から好きなものだけを食器に盛って食べられるとあって喜んでいる。この日はダチョウの卵と肉と言う珍しい取り合わせにビックリ。しかもダチョウの卵は高さにして15センチ、幅は12センチ、重さだけで1キロもあるだけにみんな空になった卵を抱いて「これが卵なの?」と目を白黒させていた。しかも肉も卵も「おいしい」と生まれて初めての試食に満足していた。
ダチョウは現存する鳥類の中で最も大きい走鳥類で、高さは2メートル以上もある。アフリカやアラビアの草原に群棲している。県南福祉会が運営している西木村の特別養護老人ホーム「清流苑」の宿泊施設・ケアハウス「ゆっ栗館」を利用している角館町出身の高橋哲四郎さん(84)がダチョウに興味を持っている人で、青森県三戸のダチョウ飼育業者を見に行った際に卵と肉をもらってきた。それを「欣寿園」の人たちにも食べてもらいたいと石川勝三同福祉会理事長を通じて贈った。
ダチョウの肉は味にくせがなく、子牛の肉に味が似ている。欣寿園では焼き肉にしてみんなに配分。インターネットで調べたら、ダチョウの肉は欧米諸国での狂牛病の広がりから見直され、牛に代わって食卓に上がるようになったという。しかも良質のタンパク質と低脂肪、低カロリーでヘルシー肉、美容食として大受けし、消費量も大幅に増えていると言う。日本ではまだ馴染みがないが、食用として繁殖、飼育している大規模な牧場も誕生しているとか。
石川理事長に卵と肉を寄贈した清流苑の高橋さんは「ダチョウの皮は牛の皮より4〜5倍の強度があり、財布やハンドバックに加工されて使えるし、内蔵は漢方薬の原料にもなる。しかも羽は飾り物としても使えるので捨てるものがない」とその重宝さを自慢。
石川理事長は「欣寿園では施設に余裕がないため無理だが、清流苑の敷地内に小屋を建て、ダチョウやニワトリ、ウサギなどの動物を飼育することも考えたい。昔はみんなニワトリやウサギを飼育したものだった。お年寄りの心の慰めになれば」と食堂で入園者と一緒に試食しながら構想を練っていた。