雪中自動車体験型講習会

大曲地区安管事業主会などが主催

50人が参加して雪道でのトラブルを体験(2月6日・火)

 雪の壁に突っ込むトラブルが続出雪道を思いっきり走ってみよう−。大曲地区安管事業主会や大曲地区交通安全協会など5団体の主催で6日、「雪中自動車体験型講習会」が大曲市の通称「金谷橋」下の雄物川河川敷で行われた。雪道の怖さを体験し、安全なドライブを心がけてもらおうと毎年開かれているもので今回で12回目となる。

 講習会には安管事業主会加盟の会社員や市町村役場職員ら約50人が参加。会場にはブルドーザーやタイヤローダーなどで4日がかりで踏み固められた約2キロのコースが設けられ、四輪駆動の乗用車と前輪駆動の乗用車5台が試乗用に用意された。小原陽太郎安管事業主会長は始めに「今は冬でも車がなければ生活できない時代。しかし、安全を第一に運転しなければならない。今日は普通の道路では体験できないことを思いっきり体験し、雪道の運転をどうするか、会社に帰ってから仲間に報告してもらいたい」とあいさつ。続いて阿部誠之大曲署交通課長が「3日のあの猛吹雪の日は管内だけで51件もの交通事故が発生した。いずれもスリップ事故だった。雪道での運転はその怖さを体験してこそ上達につながる。今日の体験が必ず役立つとはずだ」と参加者を励ました。

 約2キロのコースには直線あり、S字カーブあり、さらにポンピングブレーキ、急ブレーキを体験する場があり、円錐形のパイロンを7カ所に置いてS字走行するコースも設けられた。コースを整備した関係者は「雪道での体験型講習会のコースとしては最高の条件だろう」と胸を張った。講習会には15人の女性も参加。車の助手席には大曲署員やベテランドライバーが指導員として乗り込み、次々と参加者にハンドルを握らせてスタートさせた。直線コースでは60キロまでスピードを上げさせ、急ブレーキをかけさせて車がどんなふうに滑るかを体験させた。多くのドライバーが失敗するのはS字カーブ。ここでは車がスリップするとだれもがハンドル操作ではなく急ブレーキを踏んでしまい、そのまま横滑りして雪の壁へドスーン。中には一回転する車も。後部座席に乗っている人たちからは悲鳴が上がり、顔を青ざめる人も。

 雪の壁に突っ込んで動けなくなった車は待機している大曲署員や安管事業主会、交通安全協会の会員らが飛び出して人力作戦で引き上げ、コースに戻していた。中には人の力ではどうにもならず大型ブルドーザーが駆けつけて引き上げるアクシデントも。運転免許を取得して1年目と言う二人の女性ドライバーは「カーブで滑り出した時は頭が真っ白になってどうにもならなかった。自分の車だったらカーブではもう絶対、あんなスピードは出さない」と恐怖の体験を話していた。7個のパイロンが置かれ、その間をS字型にリズミカルにハンドル操作するコースでもスピードの出し過ぎで飛び出し、雪の中に突っ込む車が続出。参加者の多くは「怖かったけど、とてもいい経験となった」と雪道でのトラブルの体験を喜んでいた。

 阿部交通課長は「雪道でトラブルを避けるにはどんな車でもスピードを抑えるしか方法がない。とくにカーブの手前でいかにスピードを落とすかが大事」と雪の壁に突っ込んだ車を見ながら注意していた。講習会は昼頃まで行われ、会場でおにぎりとトン汁が参加者に振る舞われた。