離転職した中高年齢者対象
再就職への手助けを狙いに40日間のロングラン(2月8日・木)
県立大曲技術専門校(佐々木卓校長)では中高年齢雇用対策事業として1日から大曲地域職業訓練センターの情報処理室を会場に「OA事務科技術講習会」を開いている。離転職した中高年者を対象にパソコンの基礎を習得してもらい、少しでも有利な就職活動に役立てたいと言う狙い。講習会は3月30日までの40日間というロングラン。参加者は20人で、いずれも「就職活動に活かしたい」とハローワーク大曲から紹介された人たち。
原則としては45歳以上が対象だが、34歳から64歳の人たちも受講している。まだ始まって間もないだけに今のところはキーボード操作の基礎が中心。受講生の一人で昨年定年で事務系の職場を退職したという61歳の男性は「新聞を開けばパソコン、テレビを見ていてもITと言う言葉を耳にしない日はない。いい機会だから覚えてみようと参加した。まるで魔物を相手にしているような感じだ」とキーボード操作に戸惑いを見せる。昨年7月まで保険会社の事務をしていたがリストラを受けて退職、雇用保険で生活していると言う40代の女性は「本格的なパソコンの講習会だとハローワークから紹介されたのでいい機会だと思って参加した。会計簿記の仕方を覚え、次の就職につなげたい」と話す。
カリキュラムは文章の作成から表計算、そして会計簿記の基礎、さらに業務資料の作成などで、佐々木校長は「これまで一般的なパソコン教室はやっていたが、今回のような40日間というロングランの講習会は大曲校としては初めて。参加者には終了までに何とか日商ワープロ3級の資格を取ってもらうよう頑張ってもらいたい」と意気込む。ワープロ3級の資格を取得すれば履歴書に書き込んでも社会に通用するからだ。ただ事務系の就職活動は厳しいだけに自宅での内職やパート、あるいは流行のSOHO(スモールオフィス・ハウスオフィス)への手がかりにでもなればと同校では期待する。
講習は午前9時に始まり、午後4時までの1日7時間。パソコンを使っての文章の作成は、最初から10本の指を使ってキーボードを打つブラインドタッチが大事とベテランの講師は全員にその基礎を覚えてもらうことから始めている。テキストの「仕訳一覧表(入出金順)」を見ながら、「什器・備品」「商品仕入高」「通信費」「売掛金」「神奈川商店」などの文字を繰り返し、繰り返ししてパソコン画面に打ち込ませている。
職業訓練センター情報処理室には20台のパソコンがあり、受講生一人に一台だ。「魔物を相手にしているようだ」と言っていた男性も講義が始まると熱心にテキストとパソコン画面を見比べながらキーボード操作に挑戦。「繰り返して教えてくれるので分かりやすい」と喜ぶ。佐々木校長は「中高年の有効求人倍率は10人に1人が就職につながればと言う厳しい時代。パソコンを使えるからと言ってすぐに就職につながるとは楽観してないが、これからの時代はパソコンを使える人と使えない人との落差が大きくなるばかり。使える人の底辺拡大も狙いの一つだ」と講習会の成果に期待している。