大曲市の中心商店街の火災

消火活動協力者に感謝状

大曲仙北広域消防本部(2月8日・木)

 大曲市の中心商店街で先月22日昼過ぎに発生した火災で大曲仙北広域消防本部(山崎堅治消防長)は7日、早期通報や消火活動に尽力した仙北町戸地谷、店員・佐藤トミ子さん(54)、同市川目、株式会社タカヤナギ(高柳恭侑社長)、同市福見町、秋南電気土木株式会社(高橋俊悦社長)に感謝状を贈って労をたたえた。この火災で商店や住家合わせて5棟が全焼した。

 佐藤さんは同市中通町の「ファッションなかやま」の店員。火元の理容店隣で、当日、火元の人が血相を変えて店に飛び込み「電話してくれ」と叫んだ。高齢の家族が居ることを知っていた同店の中山昭二社長は「具合でも悪くなったのでは」と外へ飛び出して火事に気づき、店に戻って佐藤さんに「消防署へ電話だ」と要請、早期通報へつながった。時間は午後1時44分だった。

 株式会社タカヤナギは出火元の真向かいでスーパー「グランマート・タカヤナギ」を経営。火災発生と同時に小林真悦店長が居合わせた従業員を救援活動にくり出させ、焼け出されようとしている火元近辺商店の荷物の運び出しに協力した。さらに約1000平方メートルある駐車場を開放し、運び出した荷物の整理や商品を入れる段ボールを提供するなどで被災者に感謝された。

 秋南電気土木株式会社は同市中通町に住宅兼店舗がある。火災現場の裏手に位置し、この日は高橋社長の長男で社員の竜輔さん(24)ら従業員6人が屋根の雪下ろしをしていた。昼食後、再び屋根に上がって雪下ろしを始めたところ、向かい側の理容店から煙が上がっているのを発見。「火事では」と駆けつけたところ家の中は煙が充満し、真っ暗な状態。手分けして火事ぶれをする一方、居合わせた社員10人でスコップを手に除排雪作業をかってでた。

 駆けつけた消防署員が店舗の裏と表から消火作業を始めたが、裏手は屋根から下ろした雪の山で消火活動も難航。火災が長引く原因となった。社員らは雪の山を掘り起こし、階段を作るなどして歩きやすくする一方、ホース運びにも協力した。

 火災には13台の消防車が駆けつけたが、鎮火したのは3時間後だった。贈呈式は消防本部で行われ、山崎消防庁は「市街地の密集地であり、皆さんの協力がなければ被害はもっと拡大していた。お礼を申し上げたい」と感謝状と記念品を贈った。