大曲警察署
スノーボートでの搬送やザイル結束など体験(2月9日・金)
大曲署では8日まで太田町の大台スキー場を会場に3日間にわたる「冬山の山岳遭難者救助訓練」を行った。同署は奥羽山脈も管内に入っており、真昼岳登山は人気のコースの一つになっている。ただ最近は冬の真昼登山計画の提出は少ないと同署。それでもいつどんな場合でも対応できるようにと冬山に入ることになった。今回は救助活動の要領を学ぶと同時に救助に使うザイルの結束やスノーボートの扱いなど各種機材の使い方、署員の体力向上も狙いに入れた。
3日間で幹部職員を除くほぼ全員の84人の警察官が交互に参加。中には初めての参加者もあってスキー場が会場とは言え、スキーを履いての雪山登山に四苦八苦する署員もいた。しかも今年は大雪に見舞われたため輪かんじきを履いて雪を漕いで登る場面では日ごろの運動不足もたたって悲鳴をあげる署員も。それでも急斜面を登りながらピッケルの使い方、遭難者への応急措置やスノーボードによる負傷者の搬送などに熱心に取り組み、警察官としての誇りを自負していた。ザイルの結束はベテラン署員が若手署員を相手に手取り足取りの指導だった。
3人一組となって遭難者の救助活動を行うスノーボート操作では思うように扱えず、転倒する署員も。額から大きな汗粒を流し、チームワークの大切さを痛感していた。冬山での救助訓練の難しさを目の当たりにした署員からは「本番がなければそれにこしたことがない」と祈るようなため息も漏れた。同署管内の昨年1年間の山での遭難件数は4件で5人の遭難があった。うち1人は亡くなり、ほかは自力下山や県警のヘリコプター「やまどり」で救助された例もあった。ほとんどが春先の山菜取りでの遭難で冬山はなかった。